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マスクの品薄状態が続く中、今月9日より本格的に始まった韓国の「マスク５部制」。
3週目となった、3月26日本日の韓国のマスクの状況をお伝えします。

マスク５部制とは？

まず、「マスク５部制」ですが、これは1週間のうち平日の指定された曜日に、マスクを最大2枚まで最寄りの薬局で購入できる仕組みです。

月曜日は生まれた年の末尾が1と6年の人、火曜日は2と7年の人、水曜日は3と8年の人、木曜日は4と9年の人、金曜日は5と0年の人という形で、出生年によって買いに行ける曜日が指定されています。

品切れがあった場合や都合により平日に買うことができなかった人は、土曜日もしくは日曜日でも購入ができるという、予備日も設定されています。

また、満10歳以下の子どもや、80歳以上のお年寄り、障がい者の場合は本人ではなくても、代理人による購入が可能です。

住民登録をしている居住地に限らず、韓国全国どこの薬局であっても購入可能で、重複を防ぐため、韓国人の場合は住民登録証や謄本を、外国人の場合は外国人登録証と保険証を提示することで購入ができます。

薬局の人は提示された身分証明書で購入履歴を照会した上で、その週に購入履歴がなければマスクを販売します。

マスクの価格は全国統一で、2枚3,000ウォンです。

マスクの販売状況はリアルタイムで地図で確認

「マスク５部制」開始後、大手ポータルサイトの地図上でリアルタイムでマスクの大まかな在庫数が表示されるようになりました。

スマホのGPS機能を有効にすると、自分のいる現在地の最寄りの薬局の在庫状況が表示され、どの薬局に行けばよいかひと目で分かる形です。
行き方が分からなければ、現在地から薬局までのナビも表示可能です。

ネイバー地図の場合は、
30枚以下：赤色
30枚～100枚：オレンジ色
100枚以上：緑色
で色分けされ、マスクマークと数字が一緒に、ひと目で分かりやすいように表示されています。

マスクの販売が終わった薬局は「売り切れ」、
この後、入荷予定のある薬局は「入荷待機」、
取り扱いのない薬局は「販売中止」との表示が出ます。

この地図のおかげで、今まで近所にありながらも知らなかったいくつかの薬局の存在を知ることになりました。

また、枚数の目安を知ることで効率的にどの薬局に行くか、選択することができ、無駄足を踏まずにすみました。

マスク５部制 1週目はマスクも不足気味、買えなかった人も

マスク５部制開始の1週目(3月9日～15日)は、各薬局で長蛇の行列ができ、マスクが販売開始から早々になくなってしまうという事態が全国的に見られました。

大部分の薬局で、販売開始予定時間がドアに貼り出されていたため、この予定時間のだいたい40分以上前くらいから行列ができ、自分が並ぶ後ろの列も時間とともにどんどんと伸びていく状況で、この日はマスクを買えない人も多かったようです。

 

マスク５部制 2週目はやや安定化

2週目(3月16日～22日)になると、1週目に比べマスクの状況は少し安定し、夕方にマスクの販売状況をスマホで確認してみても、品切れの薬局もあるものの、在庫のある薬局も複数残っていました。

1週目は、夕方にはどこにもマスクがなかったことを考えると大幅に改善したように感じられました。

在庫のある薬局に行ったところ、列に並ぶことなく無事にマスクを購入することができました。

マスク５部制 3週目は在庫が十分

そして3週目(3月23日～)の本日ですが、マスクは夜20時過ぎ時点でも100枚の在庫のある薬局がたくさんありました。
1週目、2週目では考えられない状況です。

実際、薬局ではまったく並ぶことなく、普通に薬局にサッと入り、すぐにマスクを購入することができました。

さらに、以前は綿マスクもファッションマスクも陳列棚は空っぽでしたが、フィットマスクが大量に陳列していました。
誰も買っている様子はありませんでしたが・・・。

今月3日の時点でマスク不足は大問題として世間の大きな関心事として、マスコミも連日報道をしていましたが、約3週が経ち、だいぶ状況は改善しつつあると実感します。

当初の「公的マスク1人当たり5枚まで」に枚数が引き上がると、さらに安心を感じられるようになるのではないかなと思います。

(追記：4月1日の時点で、全国の複数の薬局でマスクが毎日余るようになり、薬局によっては毎日入荷の公的マスクを在庫があるからと拒否するところも出てきたとのニュースも出るように。
実際、夜にマスク在庫マップを見ても、マスクが余っている薬局が筆者の近所の薬局でも複数確認できる状態です。また、近所で行ってみた薬局ではどこでも綿マスク、フィットマスク、ファッションマスクが棚に買われないまま陳列状態でした。
3月頭までは品切れの続いていた手指消毒ジェルや消毒液、体温計も今は在庫が普通に戻り、いつでも買えるようになり、薬局だけでなくスーパーなどでも販売が再開されています)

マスク問題がピークを迎えていた3月上旬

現在、韓国の大学は新学期がスタート、オンライン講義が既に始まっている。一方の幼稚園～高校は4月6日に始業が延期となっている。

段階的なオンライン始業・授業が決定