BTS(防弾少年団)V(テヒョン)の愛読書として話題の「言葉の力」日本語訳本が遂に発売

言葉の力

『世界の古典と賢者の知恵に学ぶ言葉の力』(シン・ドヒョン/著  ユン・ナル/著  米津篤八/訳) が、2020年4月15日より全国の書店で発売される。
同書は、BTS(防弾少年団)V(テヒョン)の愛読書として話題の「言葉の力」日本語訳本だ。

Vが空港で持っていたあの書籍が、 ついに日本上陸!

『世界の古典と賢者の知恵に学ぶ言葉の力』は、人文学者と国語教師の二人が東洋・西洋の古典や賢者たちの言葉をもとに話し上手とはどういうことか、話がうまくなるにはどうすべきかについて解説した一冊だ。

世界的人気を誇るアイドルグループBTS(防弾少年団)のメンバーであるV(ブイ)が愛読していた本として知られており、2018年の発売以降、韓国ではベストセラーリスト入りを果たしている。

本書の構成は、1章〈修養〉、2章〈観点〉、3章〈知性〉、4章〈創意工夫〉で言葉を口にする前の準備と習得の段階を解説。
5章〈傾聴〉では聞き方を学び、6章〈質問〉では話し方を扱う。
さらに7章〈話術〉では具体的な話し方の原則を学び、最終段階の8章〈自由〉では、それまでに学んだ話術を実践に移し、より良い生き方へと踏み出すための方法を考える。

〈実践〉の章では、偉人たちの歴史に残る会話の中から良い話し方の実例を挙げ、私たちの知恵を授けてくれる。

また「おわりに」には、著者がBTSに触れた謝辞の内容を特別に寄せている。
日本版だけの特別な「おわりに」も合わせて楽しみたい。

言葉が変わると、 人生が変わる(「はじめに」より)

「灯一つが千年の闇を追い払う[一燈能除千年暗]」という中国のことわざがある。

日の光が一度も差し込んだことのない山奥の洞窟も、 小さな灯一つでたちまち明るくなる。

言葉の力も、それと同じだ。 真心のこもったひと言が、 人と人の間を引き裂いてきた古傷を癒やしてくれる。
一つの言葉には、語り手と聞き手の両方の人生が込められている。
まず語り手が、自分の人生の意味を込めて言葉を紡ぎ出す。
次に聞き手が、その言葉を受け止め、自分の人生に当てはめて解釈する。
このようなやりとりが言葉を生み出す。

だから「話し上手」とは、単に話術に長けているというより、絶えず自分を省みて成長し、他人に関心を傾けて理解し、その場の状況を読み取る目を備えた、総合的な力を指す。

つまり、「言葉の勉強」というのは、その境地に至ろうとして努力する過程のことだと言っていい。

話術に関する本はすでにたくさん出回っているが、そのほとんどは実用書だ。
そのため、どうしても中身は単調になる。
話し上手になるための努力の過程をすっ飛ばして、名スピーチの実例やテクニックの紹介に終始し、ただ言い回しの問題にとらわれているために、どんな意味を言葉に込めるのかという、最も肝心な点を見逃している場合が多い。

本書は人文学の力、特に東洋と西洋の古典や賢者たちの言葉を引用して、彼らの知恵を拝借することにした。
人文学は他のどの学問よりも言葉について深く探求し、繊細にアプローチする分野だからだ。

とはいえ、言葉それ自体を目的にしているわけではない。言葉はあくまで、自分と世の中を変えるための手段なのだ。
人文学の知恵によって言葉の使い方を根本から変えることで、あなたは自分自身を厳しい世の中から守ることができるだろう。

言葉を磨きながら自分自身を磨き、言葉を通じて世間と賢く折り合う方法も身につけられる。自分の意志を貫きながら、同時に危険を避けて身を守るには、言葉をどう使えばいいのかも学ぶことができる。

「言葉の力」日本版の内容

「言葉の力」日本版の内容

『世界の古典と賢者の知恵に学ぶ言葉の力』紹介項目の一部

・善を思わず悪を思わず、善悪に二分することなく見よ(慧能)
・人生の主人公は自分だ(瑞巌禅師)
・一人ひとりの人生は一個の「作品」だ(ミシェル・フーコー)
・観察してこそ知ることができる(釈迦)
・洞察力を磨くことこそが重要である(孔子)
・「切に問う」ことが変化への第一歩だ(子夏)
・心よりも重要なのが知性である(バガヴァッド・ギーター)
・言葉の中に閉じ込められてはならない(ヴァージニア・ウルフ)
・心が変わってこそパラダイムも変わる(トーマス・クーン)
・知っているふりをすることほど大きな無知はない(ソクラテス)
・戦略は使ってもいいが、嘘はつくな(韓非子)
・言葉づかいと話の中身は一致しない(老子)

「言葉の力」日本版の内容

『世界の古典と賢者の知恵に学ぶ言葉の力』目次

第1章 修養 言葉の器の育て方
第2章 観点 ものの見方を変える
第3章 知性 言葉に深みを持たせるには
第4章 創意工夫 生き生きした話術
第5章 傾聴 相手の話に耳を傾けてみる
第6章 質問 うまく質問し、うまく答えるには
第7章 話術 会話のテクニック
第8章 自由 実践する言葉、捨てるべき言葉
実践 賢者たちから言葉の力を学ぶ

『世界の古典と賢者の知恵に学ぶ言葉の力』著者プロフィール

著者:シン・ドヒョン
人文学者。大学で哲学と国文学を専攻。幼いころから哲学を学び、東西の古典に親しんできた。世の中を変える勉強と自分を変える勉強は同時に進めるべきで、そうしてこそ本当の変化がもたらされると信じる。その第一歩として、“言葉の勉強”をはじめ、その成果を本書にまとめた。

著者:ユン・ナル
ソウルで高校の国語教師を勤めながら、哲学をはじめとして人文学の勉強にもいそしみ、エッセイを執筆・発表している。他人の視線にとらわれず、新しく深みのある文章を書くために、日々努力している。

訳者:米津篤八
朝鮮語・英語翻訳家。早稲田大学政治経済学部卒業後、朝日新聞社に勤務。退職後、ソウル大学大学院で朝鮮韓国現代史を学び、現在は一橋大学大学院博士課程在学中。翻訳書に『言葉の品格』『言葉の温度』(光文社)、共訳書に『チェ・ゲバラ名言集』(原書房)などがある。

ジョングクの愛読書の日本版が出版されて話題になったことも!




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