踏十里 古美術商店街

踏十里 古美術商店街
馬場洞の十字路を過ぎ千戸洞大橋の方向へ向かう途中の小道に、東大門区の隠された名所があります。
それがまさに踏十里古美術商店街。
踏十里4洞と5洞を占めるこの骨董品商店街は、「伝統博物館」と呼ぶにふさわしいところと言えます。

昔、無学大師が朝鮮の都を決めるため踏んだとされる地が踏十里だと言われています。
そのため踏十里という名前がつけられたとされていますが、東大門から10里離れているため、「十里を踏む」という意味でつけられたと言う説もあります。
正しい説はわかっていませんが、様々な説が唱えられるほど、昔ながらの伝統と歴史を感じられる場所と言えるでしょう。

今でもソウルで一番古めかしい品物達が多いとされる踏十里。
骨董品や古美術と言えば、仁寺洞を思い浮かべる人も多いかもしれません。
が、1970年代から頻繁に骨董品や古美術品を取引きしていた踏十里のほうが、一層魅力を感じるという人々も少なくないのです。

古美術商店街には約147もの店舗が入っています。
仁寺洞一帯は主に陶磁器等、高価な古美術品を主に取り扱っていますが、それに比べてこちらは古家具、生活用品などを主に取り扱っています。
骨董品の値段は千差万別で、5000ウォンの油皿から30000ウォンの壺、50000ウォンの扉など、家の中で使用する装飾品が様々な値段で売られています。
また、女性に嬉しい簪や指輪などの昔懐かしいアクセサリーも。

最近では韓国産古美術品が少なくなり、主に中国や東南アジアから入ってきた製品が多いと言います。
西洋から仕入れてきた骨董品達も、見ていて飽きません。

一昔前にタイムスリップしたかのような感覚を味わえる古美術商店街。
普段はあまり触れることのなかった骨董品や古美術の世界に一度、足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
お店に入りきらない膨大な数の骨董品達が、あなたを出迎えてくれるはずです。

■基本情報
名称:踏十里 古美術商店街
住所:ソウル市東大門区踏十里3洞530および961番地一帯
電話番号:02-2244-6120
営業時間:09:00〜19:30(各店により異なる場合があります。)
定休日:毎月1週・3週目の日曜日(各店により異なる場合があります。)
交通アクセス:5号線踏十里駅1番・4番出口徒歩5分


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