NCT 127、初の全国ツアー7都市14公演を完走!さいたまスーパーアリーナにて大熱狂のツアーファイナル
- 2019/4/3
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- NCT 127
2月2日の大阪公演を皮切りに、全国7都市14公演のホール&アリーナツアー<NCT 127 1st Tour ‘NEO CITY : JAPAN – The Origin’>を行ってきたグローバルボーイズグループ、NCT 127(エヌシーティー イチニナナ)が、そのツアーファイナルを3月31日、さいたまスーパーアリーナで行った。
今回はNCT 127にとって初の日本ツアーで、最終公演の地となったさいたまスーパーアリーナは自身初となる単独アリーナ公演ともなり、集まった17,000人の観客と、AbemaTVの生中継を通じて視聴した多くの人たちへ、彼らにしかできないスタイルのライブで唯一無二の存在感を見せつけた。
客席の照明が落ち、会場が観客の持つペンライトの光で染められると、ついにその瞬間がやって来る。
“現在、過去、未来”“あなたは今、どこにいますか?”
“あなたはどの瞬間を生きていますか?”
――ステージ背面を覆うビジョンにメッセージが示され、メンバーの身体のパーツをフューチャーした映像が流れると、その間を割ってテイル、ジャニー、テヨン、ユウタ、ドヨン、ジェヒョン、ジョンウ、マーク、ヘチャンが姿を現す。
名前をコールされたメンバーが一人ずつ、メインステージの中央へと歩み出て、最後、センターにテヨンが入ると、大きな火花が上がるとともに「Cherry Bomb」がスタート。フォーメーションを絶えず変化させながら、緩急のあるダンスで魅せる。
さらに原曲からアレンジをして延ばし、メンバーそれぞれがソロダンスを披露。同時に、ビジョンに名前が出るという演出で、パフォーマンスをしながらメンバーを紹介して行く。オープニング映像を使って名前と顔が一目でわかるような演出はよく目にするが、一味加えた方法に、こんな一端からもNCT 127がセオリーにとらわれない、自分たちだけの表現をしようとしている意志が伝わって来る。
2曲目からは日本デビューミニアルバム『Chain』の収録曲を3曲続ける。
「Come Back」ではメインステージに6人、背面の中段に3人という編成でステージを縦横に使ったパフォーマンスを見せ、「Limitless」では、縦横に3つ合計9つに分けられた背面の枠の中にメンバーが入り、映像のメンバーとコラボレーション。一瞬、どれが実物でどれが映像なのか混乱してしまうくらいの融合で、観客を圧倒する。そして、ユウタを先頭にメインステージからアリーナ席中央に据えられた円形のセンターステージに花道を通って移動すると、「Chain」を披露。
より近い距離で見るメンバーの姿に、一層大きな歓声を上げる観客たちは、絶妙なタイミングでコールを入れて行く。後半は曲のリズムに合わせて炎も上がり、最高潮の盛り上がりでオープニングから4曲を駆け抜けた。
テヨンの「みなさん、盛り上がっていますか!」という呼びかけに、言うまでもなく大歓声で応える観客たち。
ジェヒョンは「ホール公演では近い距離で皆さんと会えることが良かったんですけど、会場が大きくなると皆さんが送ってくれるパワーも大きくなって嬉しいですね」と喜ぶ。
またユウタは「ついに僕たちNCT 127がさいたまスーパーアリーナにたどり着きました」と感慨深げに話すと、ツアータイトルの“The Origin”にかけて「皆さんと僕たちの新しいスタート地点がここになると思う」と意気込みも語った。
テイルとドヨンの美声の掛け合いから始まる「Fly Away With Me」、電話のコール音やピアノの音色などを印象的に使った「Back 2 U (AM 01:27)」で、ここまで見せてきた力強く精悍な姿とまた違う感傷的な一面も見せると、映像を挟んでさらに奥深いNCT 127の世界を見せて行く。
衣装を近未来感のあるものから、黒に赤のラインが入ったパンツに、白シャツというシンプルなものに変えてステージに戻ってきたメンバーは、9分割された背面の枠の中に各々に入り、「City 127」を歌う。
優しく温かみのある歌声で会場を包み込むと、さらに“君は僕の天使”と歌う「Angel」も歌唱。歌いながらメンバー同士でハグをしたり、肩を組んだりと仲の良さを見せつけつつ、客席の中の“天使”を探すようなジェスチャーも入れて甘い恋の歌を届ける。
「実は、僕たちの優しい姿もお見せしたかったんです」と、ドヨンがこのステージに込めた思いを説明すると、都会の夜景のような映像とコラボしながら「Sun & Moon」まで歌い上げた。
マークのソロダンスから始まった「Dreaming」では、怪しげな雰囲気の漂う楽曲をセクシーな動きを交えてパフォーマンスし、また新たな引き出しを開く。
続いて、NCT 127がダンスパフォーマンスだけでなく、ボーカル面でも高いスキルを持っていることを証明するブロックへ。
「Timeless」をテイル、ジェヒョン、ドヨンの3人で、「No Longer」ではジョンウ、ヘチャンも加わり、それぞれの声の特徴を活かした極上の歌を紡ぐ。
過度な演出は加えず、ただステージに立ち切々と歌い続ける姿が、さらに歌の感性を高め、聴く者の心へと歌を浸透させて行く。
NCT 127といえば、ダンスやラップなどがイメージとして沸くが、このボーカルラインがしっかりと基盤を支えているからこそ、さまざまな表現ができるのだと改めて実感する。
ジャニーがピアノで奏でる「Regular to Irregular」から、ライブはさらなるNCT 127の深淵へと導かれる。白シャツの上から赤と黒のジャケットを羽織ると、メンバーは一人ずつ花道を歩きながらセンターステージへ。
9人が横一列に並び、ステージが真っ赤な光で照らされ「Regular」が始まる。
Billboard 200にもランクインし話題となったアルバムのリード曲でもあり、ラテンの要素も入った独特な世界観のある楽曲。
ステージのスクエア部分が上昇して回転を始めると、メンバーは四方を正面にパフォーマンスしたりと、アレンジも加えて見せる。
そして続く「Wake Up」では驚きの連続技のようなステージが展開。
9人が並ぶステージのスクエア部分が再び上昇すると、急に傾いて床面が坂のような状態となる。その傾斜でパフォーマンスをし、そのあとはメインステージへと戻る。するとそこには複雑な形をしたジャングルジムのようなオブジェがあり、それに登ったメンバーたちはポールと絡み合いながら、巧みなフォーメーションを見せる。
曲のリズムに合わせ、まるでスロットの数字がパラパラと変わって行くような勢いで、居場所を変えて行きながら、キメの部分ではきっちりと動きを合わせる。誰か一人でも動きや動線を間違えたら、ぶつかったり絡まったりしてしまいそうなギリギリのラインを攻めるパフォーマンスは圧巻。まさにステージに目が釘付けとなってしまう。
「Baby Don’t Like It」では、マークが口に指を当て「シー」というジェスチャーから曲が始まると、メンバーはオブジェやメンバー同士で絡み合ったり、寝転んでみたりとセクシーな動きで観客を誘惑する。彼らがこんなに艶っぽいパフォーマンスもできるとは知らなかった。
さらにアウトロでのテヨンのソロダンスから、ジェヒョンのソロダンスとつないで「Mad City」へ。
テヨンとマークのラッパー同士のスキルの見せつけ合いが繰り広げられる。特に二人で合わせてラップするときの息の合い方が驚異的で思わず唸り声をあげてしまった。とにかくこの中盤のブロックは、NCT 127の底知れない魅力に驚かさればかりだった。
映像を挟み、ユウタ、ジョンウ、ヘチャンのソロダンスから再開した後半戦。衣装をそれぞれデザインの違うカラフルでラフなストリート風のものに着替えて登場。
「Good Thing」を軽やかなステップを踏みながら、服装とおなじようにラフなスタイルでパフォーマンスする。NCT 127の新境地とも言われたポップで軽やかな楽曲「TOUCH」では、観客も一緒になって歌う場面も。
彼らの楽曲はAメロ、Bメロ、サビのようなわかりやすい構成の曲が少なく、それだけにこれまでに見たことのないカッコいいパフォーマンスができるだが、一方で、一緒に歌うという曲は少なめだったりもする。
それだけにこの曲ではまさに会場が割れんばかりの大合唱が起こり、歌うメンバーの顔にも笑顔がのぞく。
韓国では“ジェットコースター”というタイトルがついている「Heartbreaker」では、まるで遊園地にあるアトラクションのように傾きながら回転するステージの上にスタンドマイクを立て、途中、メンバー同士でいたずらをし合ったりもしながら、楽しい雰囲気に。
そのまま「Replay (PM 01:27)」へとつなぐと、メンバーも観客とおなじペンライトを持って広いステージを走りまわり、リズムに合わせて一緒に手を回したり、ジャンプしたりとはしゃぐ。曲の後半には銀テープも発射され、会場の一体感は頂点に達した。
そんな中、本編最後のMC。メンバーはツアー中の想い出を語ったり、観客からホールツアーに参加できなかったヘチャンに「おかえり」という声が上がったり、和やかな雰囲気で進む。しかしテイルが「楽しい時間はあっという間」と残念がったように、ライブも残すところあとわずか。
韓国での最新活動曲となる「Simon Says」に、彼らのデビュー曲である「Fire Truck」を続けて本編を締める。
この2曲は活動していたときとほぼおなじ振り付けで披露。そのことでNCT 127がデビュー当時から貫いているもの、そして変化してきているものが浮き彫りとなり、時代の風をキャッチしながらも、独自のスタイルを持つ彼らのカッコよさの真髄を見た気がした。
アンコールは4月17日にリリースされる日本でのファーストフルアルバム『Awaken』からの新曲「Wakey-Wakey」から。正面の大型ビジョンが左右二つに割れると、その間から縦一列に並んだメンバーが姿を見せる。
MV撮影の際に実際に着ていた全身黒にチェーンを身体に巻きつけたセクシーな衣装をまとい、パワフルでインパクトのあるパフォーマンスを繰り出す。間奏になるとメインステージから隊列を組んで、紗幕に覆われたセンターステージへ移動。
メインステージからはリズムに合わせてレーザー光線が放たれ、紗幕に映る映像と光線が美しいコントラストをつくる中で、メンバーは傾斜して回転するステージの上で力強いダンスを続ける。MVの映像もカッコよかったが、このライブでのパフォーマンスは格別だった。
歌い終えると、ジャニーが大きな声で「アンコール、ホントにありがとうございます」と感謝を伝える。新曲の反応が気になるテヨンは「今回、さいたまで初めてお見せしましたが、いかがでしたか?」と質問。
観客からは大きな歓声が上がり、メンバーは皆、安心したような笑顔を見せる。さらにユウタはアルバム内容に触れ「このアルバムのために、新曲も6曲、メンバーと一緒に頑張って作ったので、皆さんぜひ期待して欲しいなと思います」とアピールした。
MV撮影の裏話をしたり、テヨンのボイスパーカッションでダンスをして見せたりしながら、メンバーはその間に交代でツアーTシャツに着替え。
ラフなスタイルになると、「Welcome To My Playground」、「Summer 127」と続けて歌いながら、トロッコに乗り込んで会場を巡る。
目の前の観客とコミュニケーションを取ったり、サインボールを客席に投げ込んだり、メンバー同士で絡み合ったりもして、その一挙一動に観客は熱狂。メンバーも喜びを露わにしてくれる観客たちにたくさんの笑顔を向けていた。
再びステージに戻り、この日最後となるMCへ。
だがテイルが「最終日だから写真を撮りましょうか」と言うと、突然、「TOUCH」の音源が会場に流れだす。
メンバーが驚いていると、観客が一斉に“We’ll always Wait for you in NEO CITY : JAPAN”と書かれたプラカードを掲げ、「TOUCH」を大合唱。その歌声に耳を傾け、感動するメンバーたち。
マークは「皆さんいつこんなのを準備したんですか」と驚きと喜びを口にし、ドヨンは目頭を抑えて必死に涙を堪え、テヨンは「心からありがとうございます、という言葉しか伝えられないですが、ありがとうございます」と言って頭を下げた。
その後、写真を撮り、一人ずつこの日の感想を話して行く。
「本当にとってもとっても幸せでした。次も幸せな瞬間でご一緒できると嬉しいです」(ヘチャン)
「僕たちのために(サプライズ)イベントもしてくださって、楽しい思い出も作ってくださってありがとうございます」(ジョンウ)
などと、総じて皆、支えてくれたスタッフやメンバー、そして何より応援してくれたファンたちへ感謝の言葉を伝えた。
またドヨンは「特にユウタお兄さん、ありがとうございます」と、唯一の日本人メンバーとしてツアー中、チームを支えたユウタにねぎらいの言葉をかけた。
そんなツアーのラストを飾ったのは「0 Mile」。メンバーはステージの隅から隅まで走りまわり、観客と一緒に人差し指を立てて回す振りをしながら、最後の瞬間まで楽しみ尽くす。歌い終えると、再びステージの隅から隅まで巡って挨拶。何度も感謝する姿を見せ、最後はリーダーらしくテヨンがオフマイクで「ありがとう!」と叫んで、メンバーはステージをあとにした。
だがそこから自然と観客が「TOUCH」を歌い出す。終了のアナウンスがされてもその歌声は止むことはなく、今回のツアーの最後の最後は観客の歌で締めくくられるという最高の形で幕を閉じた。
LIVE写真:田中聖太郎写真事務所
リリース記念イベント
セットリスト
Cherry Bomb
Come Back
Limitless
Chain
Fly Away With Me
Back 2 U (AM1:27)
City 127
Angel
Sun&Moon
Dreaming
Timeless
No Longer
Regular to Irregular
regular
Wake Up
Baby don’t like it
Mad City
Good Thing
Touch
Heartbreaker
Replay(PM1:27)
Simon Says
Fire Truck
Summer 127
0 mile
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