鍵博物館(スェッテ・パンムルグァン)
- 2014/1/18
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- 大学路スポット
鍵博物館(スェッテ・パンムルグァン)
聞きなれない「スェッテ」とは、鍵を意味します。鍵博物館(スェッテ・パンムルグァン)は世界各国の個性的な鍵を展示している韓国唯一の博物館です。2003年9月、大学路(テハンノ)に開館しました。展示されている4000点余りの鍵はすべて、チェ・ホンギュ館長が19歳のころから収集してきたもの。消え行く伝統的な鍵を収集してきたといいます。鍵の美しさと科学的に秀でている構造を皆に知らせたくて博物館を設立しました。
建物の外壁にも「鍵」をモチーフにした赤褐色が用いられてます。博物館は建築家、スン・ヒョサン氏の作品で、国立現代博物館にもこの模型が所蔵されているそうです。鋼板で装飾された赤褐色の独創的な外観は、文化の入れ替わりが激しい大学路で注目を集めました。
展示室は3つに分けられています。各展示室では、古くは三国時代から現代に至るまで、また、アジアからアフリカまで、時代と国境を超えた多彩な鍵が展示されています。韓国の鍵をあつめた展示だけをみても、新羅時代に作られた鉄製鍵や、高麗時代、朝鮮王朝時代など、各時代ごとの鍵が展示されていて、興味深いです。当時使われていた「秘密錠」や魚の形の鍵など、1つ1つがすべて異なっていて、見比べてみるのもおすすめです。
博物館のもう1つの見どころは、無形文化財にも指定されているキム・グクチョン氏の作業室です。小物の1つ1つに至るまで綿密に再現された作業室で、匠というべき洗練された職人技の美しさを感じることでしょう。館内にはコーヒーショップやアートショップもあるのが嬉しいですね。生活の中の、いわば黒子のような存在の鍵ですが、単なる保安や飾りのためだけでなく、時間と文化と空間をつなぐ文化遺産ともいえるかもしれません。
鍵博物館(スェッテ・パンムルグァン)の基本情報
名称 | 鍵博物館(スェッテ・パンムルグァン) |
住所 | ソウル市鍾路区(チョンノグ)東崇洞(トンスンドン)187-8 |
電話番号 | 02-766-6494 |
営業時間 | 10:00〜18:00 |
定休日 | 月曜日 |
交通 | 地下鉄4号線恵化(ヘファ)駅2番出口から徒歩20分 |