昌慶宮(チャンギョングン)
- 2014/1/16
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- 北村/三清洞スポット
昌慶宮(チャンギョングン)
昌慶宮(チャンギョングン)は朝鮮王宮の正殿です。正殿内には、現在残っている法殿の中でも最も古く、国宝に指定されている明政殿(ミョンジョンジョン)と呼ばれる殿閣があります。ソウル市内にある5大王宮の中で、1483(成宗14)年に創建され、現在は史跡123号に指定されている朝鮮王宮の1つです。もともとは世宗大王(セジョンテワン・李朝第4代王、1450年没)が1代前の王、太宗(テジョン)を住まわせるため、1428年に建てたもので、当初は寿康宮(スガングン)と呼ばれていました。その後、太宗が崩御し、荒れ果てていたものを成宗(ソンジョン・李朝第9代王)が、王の祖母や母、養母といった女性たちを住まわせるため改築し、王宮としての威厳を整えてきました。この時に、名前も寿康宮(スガングン)から昌慶宮(チャンギョングン)に変わったそうです。王族の女性たちが、王と一緒に宮廷内で生活するのに気兼ねして、外で暮らすことを希望した、なんて、ちょっと現代的な理由でもあり、なんだか親近感が沸いてきますね。
昌慶宮(チャンギョングン)は、1592年の壬辰倭乱(イムジンウェラン、文禄・慶長の役)ですべての建物が焼失、その後もたびたび火災に見舞われ、そのつど復旧が重ねられました。日本による植民地時代には動・植物園が作られ、名称も「昌慶苑(チャンギョンウォン)」となり一般人にも公開されるようになりました。その後1983年から3年間にわたり韓国政府が大規模な復元・改修工事に着手し、「昌慶宮」という名前とともに、ようやく昔の姿を取り戻すに至りました。
入場券を購入したら、パンフレットをもらってくださいね。歴史が長いだけに、見所がいっぱい!歴代の王や王宮内の女性たちに思いを馳せながら、歴史散歩を楽しんでくださいね。毎日日本語の無料案内ガイドも行われていますので、時間等を事前に調べておくとgood。こちらはおよそ1時間程度で、日本語で案内をしてくれます。
ソウル市内中心部に位置しながら、古宮ならではの荘重な雰囲気と、豊かな自然が見事な調和を成している昌慶宮(チャンギョングン)。歴史散策を楽しむ国内外の観光客が一年を通じて数多く訪れる、美しい王宮です。
■基本情報
名称:昌慶宮(チャンギョングン)
住所:ソウル市 鍾路区(チョンノグ) 臥龍洞(ワリョンドン)2−1
電話番号:02-762-9515
営業時間:<4~10月>9:00~18:30<11、3月>9:00~17:30<12月~2月>9:00~17:00
※入場券は観覧終了1時間前まで販売
定休日:月曜日
交通アクセス:
1)地下鉄4号線恵化(ヘファ)駅4番出口を出て次の角を左へ。にぎやかな通りを抜け、つきあたりをそのまま大通り沿いに歩くと右手にある。徒歩約15分。
(2)地下鉄3号線安国(アングッ)駅3番出口からまっすぐ。昌徳宮の前を通り、昌慶宮と宗廟の間の切り通しを抜け、次の十字路を左へ。徒歩約20分。
(3)地下鉄1・3・5号線鐘路3街(チョンノサンガ)駅11番出口を出て宗廟へ。宗廟の中を通って昌慶宮に移動(チケットは共通)。徒歩20分。