iKONのキム・ジンファン初主演ドラマ! 日韓共同制作ショートドラマ『斬魂』制作発表レポート 「一つのチームとして撮影ができた」【オフィシャルレポ】

日韓共同制作ショートドラマ『斬魂』1~4話上映&制作発表会が2025年12月12日(金)に行われ、キム・ジンファン(iKON)、キム・イェヒョン、趙 世伊(ジョ セイ)、アン・ジェモ、ジェヒョ(Block B)、アン・ソンゴン監督が登壇。制作時の裏話を明かした。

本作は、iKONのジンファンの初主演作となる縦型ショートドラマ。再生数に取り憑かれた人気ストリーマー“カンム”が偶然手に入れた剣をきっかけに女剣士“アラチ”の魂と出会い、現代社会に潜む「鬼物」と戦いを繰り広げる。主人公のカンムをジンファン、女剣士“アラチ”をキム・イェヒョン、相対する“人間の欲望”を象徴するメインヴィラン“オドゥクシニ”をアン・ジェモ、朝鮮武士に憑依された“監視者”役をジェヒョが演じる。『ごっこ倶楽部』を運営する株式会社GOKKOと、韓国で多数のヒット作品を制作してきたIwill Media Ltd.による共同制作で制作された。

アン・ソンゴン監督は、「このドラマは朝鮮時代後期を背景に、鬼物(妖怪)を狩る仕事をしていた女剣士アラチと、現代のソウルでアラチが取り憑いた剣を見つけたカンムが出会ったことによって巻き起こるファンタジーアクションジャンルです。剣に取り憑いたアラチの魂は、カンムを通して再び鬼物退治をすることになるのですが、その過程で記憶と感情が交錯しながらやり取りが展開していく、特別な仲間との物語となっています」と本作について説明した。

続けて、「このドラマの最も大きな特徴となるのが、縦型のアクションドラマであるということです。これは恐らく世界初の試みとなると思います。アクションを縦型のスクリーンに収める過程を、俳優やスタッフの皆さんと研究、話し合いをしながら作り上げてきました。今回、名俳優のアン・ジェモさんが韓国の鬼物を代表する悪役としてオドゥクシニ役で登場します。この鬼物は、一般的な幽霊やお化けとは違い、社会の中にある不正や悪いものを代表している存在です。なので、ドラマでは人間はなぜこのような悪い行いをしているのかが描かれていきます。人間は本来、善良ではあるけれども、鬼物によって悪が存在するという非常に意義深いシリアスな内容も描かれていて、社会問題ともリンクするドラマとなっています」と熱弁した。

日本での活動も多く、広く知られる存在のアン・ジェモは、今回、自身のイメージを覆すようなメインヴィランとして本作に君臨する。アン・ジェモは「最高のヴィランになるべく、渾身の力を込めて演じさせていただきました。韓国最高のこの鬼物のオドゥクシニとアラチがどのような戦いを繰り広げるのか。果たしてオドゥクシニによってこの世界は飲み込まれてしまうのか。どのような展開が待っているのか。たくさんの期待を寄せていただければと思います」とあいさつ。

ヴィラン役については「アクションシーンもこれまで演じてきたどの役柄よりもワイルドなものでした。この怪物は、悪の枢軸のような存在ですので、雄たけびを上げたり、怪演をしなければならないので、喉も傷めたりしていました。渾身の力で演じなければいけないという難しさがありました。そして、私は韓国では正義感の代名詞のような俳優ですが、この作品では悪の枢軸のヴィランを演じるということで、そのギャップも面白く感じました」と思いを語った。

本作がドラマ初出演にして初主演となるキム・ジンファンは、「初ドラマでしかも初主演なので、緊張するかなと思って迷いました。ただ、撮影のときは全く緊張しなかったです。今の方が緊張しているかもしれません(笑)。優しい監督さんと素敵な俳優さんたちと一つのチームとして頑張って撮影ができたと思います」と笑顔を見せた。

カンムを演じる上で意識したことを聞かれると、「最初は弱くて、ビビりというキャラクターですが、どんどん強くなっていくので成長する姿を見せるために頑張りました」と話し、「アクションシーンも難しかったです。最初は下手すぎて監督に怒られましたが、途中からは『剣士っぽくなったな』と言ってもらえました。ジェモ先輩からもたくさん教えてもらいました」と撮影を振り返った。

また、アラチを演じたキム・イェヒョンは、「最初、お話をいただいたときは本当にうれしくて感謝の気持ちでいっぱいになりました。その一方で、務められるかという心配もありましたが、信じてくれた監督、ご一緒してくださった先輩の足を引っ張ってはいけないという思いで、一生懸命、準備しました」とオファーを受けた時の心境を明かすと、「アラチはカリスマをしっかり表現したいと思い、目力で表現しました」と話した。

ジェヒョは、自身が演じた“監視者”という役柄について「鬼物に悪い行動を指示し、それがしっかりと実行されているのかを、一歩引いたところから観察する役割です」と言及。

グループで活動しているときは、笑顔が印象的なジェヒョだが、本作では引き締まった表情を見せており、「ヴィランなので、怖さを表現しなければいけないと思い、なるべく共演者の皆さんと親しくならないように距離を置いていました。そうでないと役柄で悪い表現ができないと思ったので、徹底的に分離した状態で自分を追い込んでいました」と撮影での苦労も語った。

テジュ役の趙世伊は日本から唯一キャスティングされたキャスト。日韓ハーフのため、韓国語での撮影にも苦労はなかったそうで、「ジンファンさんが日本語も堪能なので、時にサポートしてくださったりもして、特に困ったことはなかったです。弟みたいにかわいがってもらいました。大好きです」とにっこり。そして、「鬼物を描いているというすごく新しいジャンルですが、やっぱり人間関係を1番に観ていただきたいです。撮影前には(キャストたちの)距離も少しありましたが、とても仲良くしていただいたので、それがドラマにそのまま出ていると思います」とコメントを寄せた。

最後にジンファンは改めて「素敵な監督さんと素敵なスタッフさんたち、素敵な俳優さんたちと一緒に頑張って撮影しました。本当に本当に面白いです。ぜひ楽しみにしてください」とアピールし、制作発表を締めくくった。

共同制作の両社代表からのコメントは以下。

<Iwill Media Ltd.代表 ジョン・ヨンジュ氏>

Iwill Media Ltd.代表 ジョン・ヨンジュ氏

私どもIwill Mediaは長編ドラマ『鬼宮』を韓国で大ヒットさせていますが、この度はファンタジーを題材にした初めてとなる縦型ショートドラマをGOKKOの皆さまと一緒に共同で制作をし、そしてこのように制作発表会を行えることを心から嬉しく思います。
私どもは『鬼宮』というドラマを通じて感じたことがございます。ファンタジーというジャンルは、韓国と日本の両国のエンターテインメントを作っている制作会社にとって非常にビジョンのあるジャンルだということです。ですので、今回のこの『斬魂』をスタートとして、日本固有の文化、そして韓国固有のファンタジーの文化などを日本の多くの会社の皆さまとぜひ合作で作っていきたいと考えております。特にGOKKOのような若い皆さんの会社とも今後もぜひご一緒していただければと願っておりますし、今後多くの出会いがあることを期待しております。

<株式会社GOKKO代表 多田 智氏>

株式会社GOKKO代表 多田 智氏

私たちはこれまでショートドラマという新しい表現領域に挑戦し続けました。短い時間と速いテンポの中で、どれだけ感情を動かせるか。どれだけ物語の力を信じられるか。その問いを日々作品作りの中心に置いています。
そして、本日発表させていただくは、『斬魂』は、日本のGOKKOと韓国のIwill Mediaがタッグを組む日韓共同プロジェクトとして生まれました。韓国は今、世界のドラマ、映像表現を牽引する存在です。そして一方で、我々はGOKKOはショートドラマの可能性を日本でひたすら深掘りしてきました。この2つが本気で交わったとき、国境を超えるショートドラマの熱量の持った作品が生まれると私たちは確信しています。
参本は単なるコラボレーション作品ではありません。
日韓が対等なクリエイティブパートナーとして向き合い、脚本、演出、表現、細部に至るまで何度も議論を重ねながら作り上げている作品です。
このプロジェクトは、ショートドラマの可能性を広げて、我々の挑戦であり、同時にアジアから世界に向けた新しい映像ipの第1歩
す。本日をそのスタート地点として、残酷な世界観、そしてこのプロジェクトに込めた思いを少しでも感じていただけたらと幸いです。

写真:オフィシャル提供

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