韓国映画「悪魔は誰だ」キャスト情報&出演者インタビュー!
9月13日(土)、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開となる、「殺人の追憶」「チェイサー」に続き韓国映画史にその名を刻む衝撃作「悪魔は誰だ」の出演者インタビューと出演者情報!
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■出演者インタビュー
オム・ジョンファ(ハギョン役)
「スリラー作品への出演や多くの母親役を演じてきましたが、『悪魔は誰だ』は今までの作品と違いました。家族と一緒に観たい映画です。多くの観客と共感できるという確信を持ちました。」
Q.なぜ「悪魔が誰だ」への出演を決めたのですか?
A.まず、シナリオがとても面白かったです。とても劇的な結末と、スリラーやドラマが共存する点がとても魅力的でした。特に、完全な悪人がいないという点に、より魅力を感じました。
Q.キム・サンギョンとの共演はどうでしたか?
A.とてもリラックスして一緒に撮影に臨めました。キム・サンギョンの方が年下なのですが、すごく頼りになって、むしろ私の方が甘えてしまいました。また、キム・サンギョンは撮影現場のムードメーカーでもありました。もう少し一緒に出演するシーンがあればというのが心残りなので、彼と再び共演して色々と学びたいです。
Q.強く印象に残ったシーンは?
A.市場でのシーンが最も記憶に残っています。ものすごい寒さの中、キム・サンギョンが3日間に渡って雨のシーンを撮影している姿を見て、心が打たれました。事故が起きた道路でのシーンも、ハギョンの心情がとても高ぶる重要な場面なので、とても緊張していたのを覚えています。
Q.最も印象に残ったセリフは?
A.「約束したでしょ。必ず犯人を捕まえるって。」です。「悪魔は誰だ」を通じて、“約束”について考えるようになりました。その“約束”を守り抜こうとするハギョンの切迫した心情が印象に残っています。
Q.「悪魔は誰だ」の見どころをお願い致します。
A.まず、とても面白い作品です。すごくスリルに溢れて、ストーリーがどこに向かって行くのか、最初から最後まで目が離せない映画です。犯人はなぜ時効5日前に現れたのでしょうか。その点に注目してみると、さらにスリリングに観賞出来るかと思います。また、家族全員で一緒に観るというのも良いと思います。
キム・サンギョン(チョンホ役)
「『殺人の追憶』以後、40以上もの刑事役のオファーがありましたが、意図的に避けて来ました。10年ぶりに再び引き受けた刑事役です。「殺人の追憶」では事件を解決出来ませんでしたが、『悪魔は誰だ』でカタルシスを感じることが出来ました。」
Q.「殺人の追憶」以来、10年ぶりに刑事役のオファーを受けましたが、「悪魔は誰だ」を選択した理由は何ですか?
A.「殺人の追憶」が終わった後、刑事役のオファーがとてもたくさん来ました。しかし、個人的にはあまり惹かれる刑事役がなくて、出演を全て断っていました。しかし、「悪魔は誰だ」のチョンホは、「殺人の追憶」のソ・テユン刑事とは別のポイントがありました。私は普段悪口を言わないですが、チョンホは悪口も言いえば荒々しい面もあり、その違いにすごく興味を持ちました。同僚刑事と仲良くすることも楽しかったです。「殺人の追憶」で公訴時効を迎えた事件を、「悪魔は誰だ」で再び捜査するような感覚でした。「殺人の追憶」では事件を解決出来ませんでしたが、「悪魔は誰だ」では解決することが出来て、感慨はひとしおでした。皆さんにも、その様子を是非劇場で一緒に見守って頂きたいです。
Q.撮影現場の雰囲気はどうでしたか?
A.今まで出演した映画の中でも指折り数えるほど、現場の雰囲気は和気あいあいとしていました。監督も初演出にもかかわらず、柔軟に上手くリードしていました。スタッフもとても親切で、私は冗談で「監督は本当に恵まれた人だ」と、話していました。誰一人、最善を尽くさない人がいませんでした。
Q.オム・ジョンファとの共演はどうでしたか?
A.オム・ジョンファは、あまりにも優しくて、私を含めたスタッフ全員に姉のように接してくれました。共演のシーンは多くはなかったのですが、いつも一緒にいたかのように楽しく過ごせました。オム・ジョンファは、撮影前は演技に対してすごく不安になる方でした。しかし、いざ撮影に入るとあまりにも完璧な演技をするので、私は大袈裟に心配しすぎだと思いました(笑)。全ての俳優、スタッフとの巡り合わせが良かったのだと思います。
Q.最も印象に残ったセリフは?
A.「あんたの罪は死ぬまで消えない。赦しを得る資格などないんだ。」犯人と交わしたセリフが、最も印象に残っています。
Q.「悪魔は誰だ」の見どころをお願い致します。
A.年に一万件もの子供たちの失踪事件が起こっています。子供の誘拐は、とても重大な犯罪です。「悪魔は誰だ」が、再び警戒心を目覚めさせるきっかけとなって欲しいです。また、「悪魔は誰だ」には、衝撃の結末が待っています。「シックス・センス」を超える驚異的などんでん返しがあり、観客たちに新しいスリラーを届けられると思います。期待して下さい。
ソン・ヨンチャン(ハンチョル役)
『監督とシナリオに対する信頼が大きかった。新人監督が書いたシナリオとは思えないほど、しっかりとしたストーリーで、作品を撮りながら監督に対する信頼がさらに大きくなりました。』
Q.なぜ「悪魔が誰だ」への出演を決めたのですか?
A.衝撃の結末もあり、シナリオがとても良かったです。特に、ハンチョルは常日頃演じてみたいと思っていたキャラクターでしたので、何の不安も無く決断しました。
Q.オム・ジョンファ、キム・サンギョンとの共演はどうでしたか?
A.後輩が先輩のように感じられるほど、二人の演技を見て学ぶことが多かったです。二人は、今まで出会った俳優の中でもとても人徳があり、見ているだけでも幸せでした。
Q.「悪魔は誰だ」の見どころをお願い致します。
A.犯人は、なぜ15年後に、事件現場に菊の花を持って来たのでしょうか。これが一番の観賞ポイントになるかと思います。長い時間が経ち、事件が忘れられている中、なぜ犯人は敢えて菊の花を置いて行ったのでしょうか。この点が、観客が大きな関心を持つ部分ではないかと思います。「悪魔は誰だ」は、激しい追撃戦とアクションだけでなく、人間的な面に触れ、胸を打つ感動もあります。そのようなシーンでは、多くの観客が感動してくれることを期待します。楽しんで下さい。
■出演者&監督について
オム・ジョンファ(ハギョン役)
1971年8月17日生まれ。忠清北道堤川市出身。高校卒業後ソウルへ上京。1989年にMBC合唱団へ入団。1993年「風の吹く日はアックジョンへ行かなくっちゃ」で芸能界デビュー。同年、第1集アルバムを発表し、映画挿入歌となった「瞳」が話題を呼ぶ。そして、第3集の「裏切りのバラ」が大ヒット。その頃から歌手としての全盛期を迎え始め、すべての歌謡チャートで1位を獲得。また、音楽だけでなく、ジョンファが身に付けたものは何でも流行し、ジョンファ頭と呼ばれるおかっぱ風のヘアスタイルが女性の間で広まるなど、ファッション・リーダーとしての地位も確立する。その後、「韓国歌謡界の女王」として君臨した彼女は、2002年の「情愛」(第15回東京国際映画祭で上映)をターニングポイントとして、本格的に女優業の道を歩み始める。「情愛」「ダンシング・クィーン」で百想芸術大賞を、「オーロラ姫」で釜山映画評論家協会賞を、「ベストセラー」で利川春史賞を受賞。しかし、「情愛」「私のちいさなピアニスト」「ダンシング・クィーン」で大鐘賞主演女優賞候補にノミネートされるが、残念ながら韓国2大主要映画祭である大鐘賞と青龍映画賞の受賞は逃し続けていた。そして、10年以上の悲願が叶い、ついに「悪魔は誰だ」で大鐘賞最優秀主演女優賞を受賞。授賞式で涙を見せたジョンファを、誰もが褒め称えた。今後は、年の差カップルのロマンスを描くドラマ「美女の恋愛」、過激なベッドシーンに挑戦した「官能の法則」など話題作が続く。
【主な出演作】
「ダンシング・クィーン」(2012・未)「ベストセラー」(2010)「オガムド〜五感度〜」(2009・未)「結婚できない男」(2009・TV)「TSUNAMI-ツナミ-」
(2009)「仁寺洞スキャンダル 〜神の手を持つ男〜」(2009)「彼女がラブハンター」(2007・TV)「今、愛する人と暮らしていますか?」(2007)「ミスター・ロビンの口説き方」(2006・未)「私のちいさなピアニスト」(2006)「12月の熱帯夜」(2004・TV)「どこかで誰かに何かあれば間違いなく現れるMr.ホン」(2004・未)「シングルス」(2003・未)「妻 〜愛の果てに〜」(2003・TV)「情愛」(2002・未)「スター誕生」(1997・TV)「ポリス 〜愛と追憶の果てに〜」(1994・TV)
キム・サンギョン(チョンホ役)
1971年12月29日生まれ。ソウル出身。友人に誘われ参加したオーディションに合格し、1998年のTVドラマ「Advocate」でデビュー。2002年のホン・サンス監督作「きまぐれな唇」の演技で注目される。そして、大鐘賞最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞を受賞したポン・ジュノ監督作「殺人の追憶」で、ソン・ガンホ演じる刑事の相棒役を熱演。韓国映画界でのキムの知名度は一気に跳ね上がる。その後は、再びホン・サンス監督とタッグを組んだ「映画館の恋」、韓国の光州で実際に起こった悲劇をテーマにした「光州5・18」、朝鮮時代最高のリーダーと称された名君の激動の生涯を描いた歴史大作ドラマ「大王世宗[テワンセジョン]」などで幅広い役どころを演じ、着実にキャリアを積み重ねる。またキムは、「殺人の追憶」があまりにも完成度が高かったため、以降数年間は数ある刑事役のオファーに興味が湧かなかったと語っている。今後は、「殺人の追憶」「悪魔は誰だ」に続き刑事役を演じる「殺人依頼」が控える。「悪いやつら」のキム・ソンギュン、「新しき世界」のパク・ソンウンとの共演と、がむしゃらに犯人を追ってきた前2作と異なり、犯人に妹を殺された刑事という役どころを、キムがどのように表現するか期待を抱かせる。
【主な出演作】
「ザ・タワー 超高層ビル大火災」(2012)「恋する国家情報局」(2010・TV)「ハハハ」(2010)「大王世宗[テワンセジョン]」(2008・TV)「光州5・18」(2007)「弁護士たち 〜あなたに捧げる罪〜」(2005・TV)「映画館の恋」(2005)「私の男のロマンス」(2004・未)「殺人の追憶」(2003)「気まぐれな唇」(2002)「洪國榮 -ホン・グギョン-」(2001・TV)「雪花 〜snow flower〜」(2000・TV)「インビテーション」(1999・TV)「ワンチョ -伝説の英雄-」(1999・TV)
ソン・ヨンチャン(ハンチョル役)
1958年4月2日生まれ。慶尚南道鎮海出身。KBS特別採用でTVデビュー。1988年百想芸術大賞新人賞受賞。1989年大韓民国演劇祭新人賞受賞。その後、数々のTVドラマや演劇でキャリアを積み重ねる。一方で、自らの母校である韓国の中央大学で演技学を講義。1999年には青雲大学放送演技学科兼任教授に就任。映画作品は、ウォンビン主演「アジョシ」、チャン・グンソク出演「イテウォン殺人事件」、「悪いやつら」等で名バイプレイヤーぶりを発揮。「目には目、歯には歯」では、大韓民国映画大賞の男優助演賞ノミネート。デビューから30本以上の映画に出演し、個性派俳優としての地位を確立している。
【主な出演作】
「人類滅亡計画書」(2012・未)「悪いやつら」(2012)「雲を抜けた月のように」(2010・未)「アジョシ」(2010)「イテウォン殺人事件」(2009・未)「渇き」 (2009)「目には目、歯には歯」(2008・未)「グッド・バッド・ウィアード」(2008)「デュエリスト」(2005)「反則王」(2000)「NOWHERE ノーウェアー」(1999・未)「情事 an affair」(1998)
チョン・グンソプ(監督/脚本)
1998年にチョン・ジヨン監督の演出部として、映画界に初めて足を踏み入れる。以後、「SPY リー・チョルジン/北朝鮮から来た男」、「ゴーストタクシー」、「達磨よ、遊ぼう!」のアシスタントディレクターを経験しながら着実に実績を積む。そして、ついに初の長編デビュー作「悪魔は誰だ」を監督。「悪魔は誰だ」の企画の始まりは、映画の中のハイライトシーンの一つである龍山駅での追撃シーンのアイデアからだった。その後、子供を失った母親のキャラクターからストーリーを発展させ、最終的な「悪魔は誰だ」が完成した。この映画を通じて、次世代の興行ナンバーワン監督の座を狙う、気鋭の新人監督が誕生した。
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