ソ・ジソブ、最新作映画『ある会社員』合同インタビュー取材レポート!

  • 2013/5/29
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6月1日(土)より公開される映画『ある会社員』の主演でもあり、激しいアクションと切ない演技を好演している韓国の演技派俳優ソ・ジソブが合同インタビューに応じてくれました。

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ー映画の中で最後にフンに向かって「好きな人に会って幸せに生きてくれ、仕事ばかりするな」というセリフは、ジソブさんが考えられたと韓国のインタビューで聞きましたが、その理由と、現在のジソブさんは幸せに生きていますか?

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ソ・ジソブ:私自身もそうですが、この世の中の全ての人はみんな仕事をしながら生きていると思います。ただ、自分がしたくてすることよりも、しなくてはいけないという事の方が多い、そちらが優先されているような気がするのでそのようなテーマにしました。自分自身も出来るだけ好きでしたくてしたいことをやっていければなと努力中です。何かを上手くすることよりも、自分がまずは楽しめることが大切じゃないかなと思うので、自分も何をするにしても楽しみながら幸せを感じられるようにしようと思っています。

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ー共演者のクァク・ドウォンさん、イ・ミヨンさん、キム・ドンジュンさんと共演しての印象を教えてください。
ソ・ジソブ:まず、クァク・ドウォンさんですが、今回の作品で初めて共演をしました。とても豪快な方でご自身がハッピーウィルスを持っていて、常に周りの人は笑っていますし、撮影現場も自然と盛り上がる楽しい雰囲気になりました。イ・ミヨンさんは、本当に自分が若い頃から彼女はトップスターであって、それにも関わらず周りの人をとても心配りをしてくださり、現場が上手く回るように気配りをしてくださるところがとても素晴らしいなと思います。キム・ドンジュンさんは、もともと歌手ですが、今回の作品では決して自分はアイドル歌手ではなく、あくまでも俳優であろうという姿勢が見られて、その努力がとても可愛らしく思えました。

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ー映画の冒頭でヒョンドは、仕事や会社に忠実な人間ですが、仕事に対するスタンスはソ・ジソブさんとヒョンドは似ていますか?具体的にどんなところが似ていて、どんなところが違うと思いますか?
ソ・ジソブ:仕事に対するアプローチの方法というのは主人公のヒョンドと自分は似ているんじゃないかなと思います。それ以外に自分がヒョンドと似ているとすれば、家で1人で料理を作って食べる、Yシャツにアイロンを当てたり寂しく暮らしているところです。違うと思う点は僕は決して人を傷つけたりしません。

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ー会社の面接に向かうラストシーンがとても大きな救いと希望を与えてくれたのですが、ヒョンドが沢山の人を殺してでも手に入れたかった普通の生活の“普通”とはどんな価値があると思いますか?また、ジソブさんはスターですので普通の生活はある意味難しいと思うのですが、“普通”というものに憧れることはありますか?
ソ・ジソブ:普通の生活と言ってもそれは決して特別なことではないと思います。もちろん自分自身の場合は俳優という職業を持っているので一長一短で、やはり俳優であるかぎり、自分自身というのをある意味沢山捨てなくてはいけない部分もありますが、自分は今、この演技をすること、俳優であることは好きでやっています。もちろん今の状態をごくごく普通の生活というものに変えることは出来ないと思いますが、それは自分の中でちゃんと整理をつけて、ある意味こういうものだと諦めて考えてしまえばいいのではないかなと思います。これは考え方次第じゃないかなと思います。

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ーこの映画に出演を決めた一番の決め手は何でしょうか?
ソ・ジソブ:私はまずこの作品のシナリオを読んで5時間くらいですぐに出演を決めました。やっぱり独特な設定というのがとても気に入りました。よくある殺人者と言うと凄く暗いとか、とても格好いい、格好つけているなどの設定はよくあると思うのですが、この作品の場合は、本当に普通の会社員のように仕事だからやらなくてはならないという設定自体がとても気に入りました。主人公ももちろん気に入りました。

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ーヒョンドという役は一見ありふれた会社員ですが、実は暗殺者という特殊な役だですが、この役をやるうえで特に気を付けた部分はありますか?
ソ・ジソブ:あくまでも本当に会社員のように見えればいいなと思いました。暗殺者ということで格好よく見せるということではなく、あくまでも仕事に縛られている、自分がしている仕事はこれでいいのだろうか?という回避も感じている、この仕事を休みたいと思っている、本当に一般の人が会社に行きながら休みたいなと思っているのと同じように見えたいと思いました。

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ーソ・ジソブさんは俳優として長いですが、初出演のキム・ドンジュンさんを見て、自分を投影してみたりなど、何かエピソードはありますか?
ソ・ジソブ:自分自身のかつての姿を投影していたということはないですが、キム・ドンジュン君がとても可愛いなと思ったのは、やっぱり自分が演技するにあたって“ここはどうなんだろう?”と気になった事はどんどん質問してくるんです。ただ、私の立場で決して彼をコーチするような立場ではないのですが、自分なりに少しずつヒントを投げてあげると、最初は知らなかったのですが、実は彼は全部メモしていたんです。そういう姿勢というのがとても可愛らしいなと思いました。




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ーもし俳優じゃなく、会社員ならどんな仕事に就きたかったでしょうか?
ソ・ジソブ:以前私は水泳を11年くらいやっていましたので、水泳に何らかの形で関連する仕事に就いていたんじゃないかなと思います。以前一緒にスポーツをやっていた友達を見ても、今は学校で体育の先生をやっていたり、水泳の先生をやっていたりするので、自分もそんな形で何らかの水泳に関わることをしていたんじゃないかなと思います。

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ーソ・ジソブさんは運動神経がとても良くて、これまでもボクシングやアクションシーンをされて、今回の映画では2カ月くらい練習したそうですが、これまでのアクションシーンとどんなところが違いますか?具体的にどのようなトレーニングをされましたか?

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ソ・ジソブ:まずこの映画に出てくるアクションですが、ロシアの特殊部隊が使っている『システマ』という技術なんです。決して動作自体は大きくないのですが、とても簡潔に攻めながら相手に致命的なダメージや傷を与えるという専門家達が使う技術を要しますので2ヶ月くらい練習をしました。本当にこの動作は凄く早くて、はたして自分に出来るだろうか?と思いました。実際に練習を積んで望んだのですが、あまりにも動きが早くて逆にカメラに収さめきれないということで、自分達は実際少しスピードを落としてやりました。でも今は忘れてしまいました…(照)。

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ーヒョンドは作品の中で何人殺したか分からないくらい人を殺して、後半は同僚との銃撃戦などもあったのですが、そういうストーリーを演じていて精神的にキツイなと思われたことはないですか?また撮影中はどのような気分転換をされていたのですか?
ソ・ジソブ:作品の中で人を沢山殺す演技については、俳優としてある程度鍛錬は出来ていますので、人を沢山殺さなくてはいけない事自体よりも、キャラクターに凄く入り込んでいるので、そこから自分が抜け出すという部分がむしろ精神的に大変だったと思います。実際に自分が誰かを殺してしまうわけではないので、精神的な負担は無かったです。幸いこの映画を撮り終えた後にすぐに新しいドラマの撮影に入りましたので、次のキャラクターにすぐ移ることが出来たので良かったです。また、撮影中の気分転換は特にしていないです。むしろ、その時に望んでいるキャラクターに入り込んでいる状態を維持することに気を使っていたので撮影中は抜け出そうとはしませんでした。

ー映画撮影中は大変な事のほうが多いと思いますが、その中で面白かったことや印象に残るエピソードがあれば教えてください。
ソ・ジソブ:これは決して面白かったエピソードではなく、反対に辛かったエピソードですが、途中で部下であった女性と戦うシーンがあり、実際に彼女のことを何度も叩いてしまいましたので、自分はそれがとても辛かったですし、その場から逃げだしたいと思いました。実際の撮影が終わった時に、凄くアザになってしまうくらいでした。

ー映画の中で特に気に入っているシーンと、それをどのように視聴者の皆さんに見ていただきたいか教えてください。
ソ・ジソブ:先ほどもお話しが出ましたが、映画の最後のほうに自分がフンに言う言葉があります。「幸せに楽しみながら誰かを愛しながら生きなさい」という言葉が、まさに自分が観客の皆さんに伝えたい言葉なんです。みんな仕事をしているけど、凄く幸せに思いながら、楽しみながら仕事をしていると言う人はそんなに多くないのではないかと思うんです。だから一般の人達にも、今、している仕事を一旦振り返ってみて、自分は、はたして幸せに楽しみながら生きているだろうか?というのを問いかけたいとも思いましたし、そういう気持ちで先ほどのセリフは自分が考えて、これを言いたいと提案したセリフなので、それを観客の皆さんに伝えたいなと思います。誰かに会った時に「幸せですか?」と問いかけたら「幸せです」と答える人はそんなに多くないのではないかなと思います。

ージソブさんが考えるこの映画の見どころと俳優ソ・ジソプのここを見てほしいというところは?
ソ・ジソブ:やっぱりこの映画の見どころはアクションもありますし、独特な設定、内容から伝わるメッセージというものだと思います。俳優ソ・ジソブとして言うより、やはり映画全体を見てほしいなと思います。というのも、ある映画を見た時に自分だけが見えてはそれは良くないと思うので、あくまでも映画全体を見てほしいなと思います。

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ー今回はアクションシーンもあり重い役で、続いてドラマも決まったということですが、次の作品というのはどのような役をやりたいですか?
ソ・ジソブ:今、1つドラマの作品を経て、次回作はまだ今は検討中です。いろんなシナリオを貰って読んでいるところです。これからやってみたい役はいろいろありますが、今オファーが来ている中にはアクションもあれば、恋愛ものもありますのでその中で選んでいる最中です。特に役というのはないですが、あくまでもシナリオを読んでから決めたいと思います。

ーこの映画のテーマが人生を楽しむとか仕事を楽しむというところにあるかと思うのですが、ジソブさんはお仕事をしていて一番楽しいと思う時はどんな瞬間ですか?
ソ・ジソブ:俳優としてはやはり演技をしている時に、ソ・ジソブではなくその作品の中のキャラクターだからこそ、この行動をするということが自然に出来た時、とてもカタルシスを感じ楽しくて幸せだなと感じます。

ーヒョンドはいつもスーツを着てガラスや鏡があるとネクタイを直していますが、会社員に見える為に工夫されたことがあれば教えてください。
ソ・ジソブ:まず、会社員はスーツを着ているというところ、あとは普通の会社員は毎日毎日スーツを変えるわけではないと思うので、ほぼ同じようなスーツが1着なのかなと思えるような感じになることと、ワイシャツはほとんど白を選びました。会社員はちょっと休みたいと思ってちょっとネクタイを緩めて、また仕事に取りかかる時は締め直すところは自分で気を使いました。実際にも自分でネクタイを締めてみると本当にもどかしいですね。

スタイリスト:ハン ヘヨン
スタイリスト(アシスタント):シン ヘリョン
ヘア:チェ スフン
メイク:チェ シノ
ジャケット、シャツ、ズボン、ポケットスクエア、カフスリンクーDASARTO
■取材後記
スタイリッシュな衣装がまた素敵なソ・ジソブさん、カリスマ感たっぷりの雰囲気を漂わせていました。映画では激しいアクションシーンのほかに独特で繊細なシーンも多く描かれ、見る人を惹きつけていきます。また、脇を固める共演者も注目の映画『ある会社員』、ぜひお見逃しなく!!

映画『ある会社員』

ソ・ジソブが挑む――
クールな殺人請負人の顔
平凡な幸せを求める優しい男の顔

商社を装った殺人請負会社で働くヒョンド(ソ・ジソブ)は、少年時代に憧れていた女性(イ・ミヨン)との出逢いにより、自身の人生を振り返り、これからの平凡な幸せを考え始める。しかし同僚(ヒットマン)たちは、そんな彼に容赦なく標的として襲いかかる…。
ヒョンドの心を動かす女性を、5年ぶりの映画出演となるイ・ミヨンが好演。ミヨンの息子役には、K-POPアイドルZE:Aの最年少メンバーであるキム・ドンジュンが映画デビュー作として体当たりで臨んでいる。
クァク・ドウォン、イ・ギョンヨンらベテラン俳優も脇を固めた。

英題『A Company Man』 2012年/韓国/カラー/96分/HDSR 5.1ch.
監督:イム・サンユン
キャスト:ソ・ジソブ、イ・ミヨン、クァク・ドウォン、イ・ギョンヨン、キム・ドンジュン
製作:シミアン、ショウボックス/メディアプレックス/共同製作:51k
配給:ポニーキャニオン R-15
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6月1日(土)新宿ピカデリーほかロードショー!

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