チェジン(MYNAME)、カラムが熱演!『さよならヨールプッキ』ゲネプロ&囲み会見【取材レポ】

2017年9月6日(水)から10日(日)まで新宿シアターサンモールにて上演される音楽劇『さよならヨールプッキ』の初日公演前にゲネプロと囲み会見が行なわれました。

音楽劇『さよならヨールプッキ』は、劇団BQMAPの主宰として、すべての本公演の演出を手掛けるほか、ゴールデンボンバ ー、喜屋武豊主演「ふしぎ遊戯」(演出)、集英社りぼん60周年記念公演「こどものおもちゃ」(演出協力・美術)など外部公演も多く手掛ける奥村直義が、新たに脚本・演出を手掛けた作品。

出演は、本公演で初舞台を踏むMYNAMEのチェジン。日本語の実力と演技力で高評価を得るカラム。その他、侍戦隊シンケンジャーで人気を博した相馬圭祐。今年の4月にアイドルグ ループSKE48を卒業した酒井萌衣、子供番組で人気を博した空閑琴美、音楽、映画、舞台と幅広い活動をしている藤重政孝などが出演。

あらすじは、どこかの国、どこかの時代、クリスマスムードに包まれるとある街に突然、サンタクロース集団が現れる、彼らの目的は?
サンタクロース集団の秘密を偶然知ってしまった少年カインは、弟のアベルを巻き込み、サンタクロース集団から街を救おうと試みるが…。

本番前のゲネプロでは、相馬圭佑が扮するカインの弟のアベル役としてチェジン(MYNAME)が初めてとは思えない表現力のある演技を見せ、カラムは人間ではないロボット役という難しい役を見事に演じた。ベテラン俳優と一緒にオール日本語という環境の中、堂々と演じたカラムとチェジン。回を重ねるごとに完成度が高まっていきそうだ。

ゲネプロ終了後、カイン役の相馬圭佑、アベル役のチェジン、アトム役のカラムによる囲み会見が行われた。

Q.みなさんの役どころを説明してください。

カラム「アトムの役は変化が見どころの役です。みなさんがご存じだと思う鉄腕アトムという素晴らしいキャラクターを演じることが出来て心から嬉しいです。」

相馬「アベルの兄(カイン)というのが僕の根幹となっている役で、アベルをどう楽しくさせるかとか、アベルをどう、そこに引っ張っていけるか?とかを最初にずっと考えていて、チェジン自身も本当にアベルのような性格で凄くありがたいことに頼りにしてくれたり、僕も普段の相馬圭佑としてカインとして、カインも相馬圭佑でいれるように演じて、とにかく僕の中ではアベルありきの役だと思っています。」

チェジン「僕はカインの弟でわがままな子供で、最初はカイン兄さんが僕を嫌だと思ってると感じて、ずっと(舞台で)回りながらカイン兄さんを好きになっていく役です。」

Q.今回のテーマがタイトルに比べて重いと思うのですが、演じられていかがですか? (『ヨールプッキ』はフィンランドでサンタクロースのこと)

相馬「僕はクリスマスにあまりいい思い出がなくて、小さい頃プレゼントがサンタさんからの手紙で“今年は行けません”という内容で…来てるんじゃないかと(笑)僕の中でクリスマス=華やかとかは無くて。見に来てくれるお客さんも意外とクリスマスと言ってもちょっと暗い雰囲気になってる部分もあるかなと思うので僕はそこのミスマッチ具合はあまり感じず演じられました。サンタのシーンとかアベルと一緒にワーっ!とかヤーっ!とかやってる明るさもあるので、暗いテーマと明るいシーンの対比があって、僕的にはミスマッチ感はそんなに感じでないでやってます。」

Q.カラムさんはアトムを演じていかがですか?

カラム「初の人間じゃない役を演じることが出来て、楽しみ感もあるし、どうやって演じていけばいいのかという悩みも沢山あったのですが、今回の舞台では(俳優の)人数も多くて、みんなすごい経験者で、圭佑さんは物凄い演技力でいろいろ今回助けてもらったので、自分のこれからの俳優人生としては凄いプラスになる成長のきっかけになる作品だと思います。」

Q.チェジンさんは初めての舞台ですがいかがですか?

チェジン「僕は初めての舞台なんですけど、最初に台本をもらって、僕が出来るかなと思って…本当に大きな役をもらって最初は心配もあったし、ずっと稽古とかでいろんな先輩たちもいっぱいいるから毎回教えてもらって、いい経験だと思って、今回稽古をやって本当に楽しくて嬉しいです。」

Q.一番大変だったことは何ですか?

チェジン「僕は初舞台だから演技したこともないし、勉強したこともないし、稽古で先輩のお兄さんたちがずっと教えてくれて本当に初めてだけど、どういう風にやったらみなさんを感動させられるかとずっと考えていました。」

相馬「2人ともとてもピュアな反応をしてくれて、これが日本人には出来ない部分だったり不公平だったらあれですけど…日本語が完璧に使いこなせないけども出して嘘じゃない言葉として聞こえるので、このアベルとアトムはこの2人じゃなきゃいけないなと思います。僕は本当にありがたいポジションでやらせてもらって逆に感謝です。」

Q.注目して見てほしいシーンは?

チェジン「僕はカインと2人で歌うシーンがあるんですが、その前にケンカして、兄弟愛がまた大きくなるという感じで一番楽しみじゃないかと思います。注目してほしいところはいっぱいあるのですが、そこが一番大事な流れかなと思います。」

相馬「言われちゃったよ(笑)僕もそれ言おうとしました。凄い好きなシーンで歌いながら(チェジンが)照れたりする顔とか、お芝居でやってるというけど、ちょこちょこ照れたり。稽古場で初めてやった時とか、本当にそのままの反応で、こっちもキュンキュンしちゃって、とにかく可愛いんですよ!しかもあのシーンは足されたシーンなので、僕も本当にあそこはいいですね。可愛い!」

カラム「残念ながら僕もこのシーンです。(チェジン「うそ~!マネしないでよ~」(全員笑))なんか芝居をやってないような感じで現実味がなすぎてカインとアベルじゃなく、チェジンと圭佑さんの会話的な感じが、見てると自分も知らずに温かくなったりとか、ニコッと笑ったりとかなってるんですけど、たぶんみなさんもそうなると思います。」

Q.自分の好きなセリフを教えてください。

チェジン「いっぱいあるんですが、3個言ってもいいですか?『この卑怯者!』と『力が入らない』と『カインは僕がいなくなればいいと思ってるでしょ!』です。」

相馬「ケンカするところの流れで、『~じゃないか!』という一連の流れのやり取りのセリフが全般的に好きです。『アベルをうっとおしいと思っても、いなくなればいいと思ったことはない、本当に』は、僕は兄がいるんですが、兄がカインみたいな兄貴なんですが、兄貴も僕に対してそういうことを思ってたんだろうなと…。チェジンはうっとおしいということはないよ(チェジン「そう?」(笑))そのセリフは兄貴のことを考えさせられるので、ちょっと気持ちが入ります。」

カラム「アトムは、いきなり暴走し始まって、笑いながら言うセリフがあるんですが、ギャップというか…(相馬「可愛さと怖さがあるね」)そういうことです!」(笑)

Q.日本語のセリフはどうやって覚えましたか?

チェジン「ずっと書きながらです。コンサートの時だったので練習が終わったら夜中の4時まで読んだりして。セリフが多いから『被害妄想』とか難しくて…」

Q.分からない言葉の意味はどうしましたか?

チェジン「スタッフさんやマネージャーさんに聞きました。慣れるようにわざとファンの前で『被害妄想!』とか『この卑怯者!』とか『しまむら!』とかわざと言ってました。(笑)」

カラム「セヨンから(チェジンを)“頼むね”と言われたんですけど、“自分1人でちゃんとやってるから、何もやることがないよ”と言ったら、“あいつは誰かに助けてもらうのが苦手だからたぶん一人で頑張ると思うんだけど、何かあったらとりあえずね”と言ってました。俺のほうがお世話になってるけどって。」

Q.最後にみなさんにメッセージをお願いします

カラム「見ため的にも見どころが沢山あるし、家族の大事さを感じれることでもあるし、今までみなさんが思っていたアトムのイメージを変えさせてあげます。」

相馬「こういう世界観は演出家の奥村さんワールドで普通の舞台じゃない流れというか、例えば僕で言うと、1人語りを急に始めたりとか、このシーンはどう繋がってるの?とか、お客さんものめり込めて見れるような世界感や作品だったり。それを凄く新鮮なキャスト、上の方々、真ん中の方々がいて、3つのパワーがギュッとなったときに、僕も今日のゲネプロまで割と不安だったんです。どうなるのかなと集中力的な面もあって。でも今日の(ゲネプロ)で違う分野だけど(2人は)やっぱりプロだなと思って、凄いパワーもこっちももらったなと。これから初日を迎えますが本当に楽しみです。千秋楽までもっともっとレベルアップしていく舞台になるので見に来てくださる方はそこも楽しみにしてくれたらと思います。」

チェジン「僕は本当に今(ゲネプロが終わって)も緊張してるんです。(照)ライブだと緊張しないんですけど、今日はめちゃくちゃ緊張しました。最初に台本をもらった時から、この台本いいなと思って、ずっと稽古をやりながら、みんな本当に頑張ったので、見に来てくれたら感動をもらって帰れると思います。そして正直言うとこの舞台は(クリスマスの)12月にやりたかったんですけど、ごめんなさい。(照)」

音楽劇『さよならヨールプッキ』
■ジャンル:音楽劇 / ファンタジー
■公演日程:2017年9月6日(水)~10日(日)
■会場:シアターサンモール(東京都新宿区新宿 1 丁目 19−10 サンモールクレスト)
■脚本・演出:奥村直義(BQMAP)
■音楽:佐藤太・竹下亮
■出演者:相馬圭祐 チェジン(MYNAME)カラム 酒井萌衣 植野堀誠 空閑琴美 尾花貴絵 小林智絵 李賢宇 上野建 本間健太 美萌 東祐 村井翔一 神坂奈美 知桐京子 藤重政孝

【スケジュール】
9月6日(水) 19時~
9月7日(木) 13時~/19時~
9月8日(金) 19時~
9月9日(土) 13時~/17時~
9月10日(日) 13時~/17時~

【チケット料金】
全席指定席 前売り・当日
SS 席 8800 円 (特典 DVD 付前方席)
S 席 6800 円
A 席 5000 円
※当日券は、開演1時間前より開演時間まで会場入り口の当日券販売デスクにて販売となります。
予定販売数に達しますと終了となりますのでご了承ください。




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