冬のソナタ10周年記念プレミアムイベントin JAPAN 取材レポート
アジアに韓流ブームを巻き起こした韓国のトップスターペ・ヨンジュン、チェ・ジウ主演のドラマ「冬のソナタ」の放送から10周年を記念し2013年2月8日(金)東京国際フォーラムAにて「冬のソナタ10周年記念プレミアムイベント~変わらぬ愛~in JAPAN」が開催されました。
オープニングにはブルーレイ版の名場面(バスの中の出会い、塀を乗り越える二人、自転車乗りの二人など)がスクリーンに映し出され、会場は一気に冬ソナの世界に包まれました。
まず、最初に登場したのはヨングク役のリュ・スンス。「ミッション・インポッシブル」のテーマ曲に合わせてパントマイムのパフォーマンスで登場し、「歌手のRyuさんも登場されますし、ひと味違ったものをお見せしようとパントマイムをやりました。」と爽やかな笑顔を見せてくれました。
―「冬のソナタ」の10周年ということでこの場に立ってどんな気分ですか?
リュ・スンス:このように公式イベントに参加するのは今回が初めてになります。東京に来たのは2回目ですが、今回は10周年を記念して、ユン監督、ソン・オクスクさん、チェ・ジウさん。Ryuさんやみんなでこうして集まって意義深いイベントにご一緒出来ることを本当に嬉しく思います。このステージに立ってとても緊張しているのですが、あらためて10年が経ったんだなと感慨深く感じています。楽屋で鏡を見ていたら白髪に気付きました(笑)。10年が経ってこのように多くの皆さんに集まっていただいて本当に感謝しています。またこれからの10年後にも期待してみたいと思います。(ヨングクの時よりカッコよくなられたような感じがします。)僕もそう思います。当時は今よりあどけなくてぽっちゃりしていたかと思うのですが、今は男らしくなりましたし、白髪さえ除けばいい感じかなと思います(照)。
―印象に残るエピソードは?
リュ・スンス:ナミソムの近くでチュンサンの死を哀悼するために友人達が集まって川辺で「チュンサンさよなら~」と言うシーンが忘れられません。もうひとつはスキー場でユジンを追いかけてきたパク・ヨンハさん(サンヒョク)が山のコテージに向かおうとするのを引き止めるためにケンカをするシーンです。吹雪の中でケンカをするのですが、寒さのあまり忘れられません。山の頂上から降りて来た時は寒さで頭がもうろうとしていました。川で「チュンサンさよなら~」と言うシーンはまさにユン監督がこだわって描いたシーンなのですが、皆さん覚えていますか?では僕があの時のセリフを言ってみましょうか?(ここで「チュンサンさよなら~」と名演技を披露。)
続いて帽子を被ったユン・ソクホ監督が登場。
ユン・ソクホ監督:こんにちはユン・ソクホです。「冬のソナタ」からもう10年が経ちましたね。このように皆さんとお目にかかれる機会をいただき、こうして出会えたことをとても嬉しく思います。リハーサルで誰もいない客席に座り、映像を眺めていたのですが、「冬のソナタ」のBGMが流れてきた時に熱いものが込み上げて来て当時の感情が蘇ってきました。今日お越しの皆さんにもイベント通じて同じ感情を共有していただき、素敵な思い出を沢山作っていただければと願っています。(日本語で)皆さん、冬ソナを覚えて愛してくれていつもありがとうございます。
さらにチュンサンの母カン・ミヒ役のソン・オクソクが登場。
ソン・オクソク:(日本語で)皆さま、こんにちは、チュンサンのお母さんカン・ミヒです。会えて嬉しいです。(10周年経たれたお気持ちは?)とても嬉しいです。皆さんも嬉しいですよね?(会場拍手)
ここで冬ソナファンが好きなシーンを公開。
シーン1…空港でユジンとチュンサンが涙を流し抱き合うシーン
ユン・ソクホ監督:もう11年前のことなのですが、空港では一般の方が沢山いて時間の制約を受けるので1時間くらいの撮影の中でNG無くタイトに撮らなければなりませんでしたが、ペ・ヨンジュンさんもチェ・ジウさんも本当に息がぴったりで滞りなく撮影を行なう事ができたのを覚えています。よく見ているとペ・ヨンジュンさんは左目から、チェ・ジウさんは右目から涙を流しているので2ショットで撮ると両方泣いているように見えていい画が撮れたなと思ったんです。そして母親役のソンさんは韓国でも存在感のある女優さんで、特にカン・ミヒとしてもっとも存在感を放っているのがまさに空港での登場シーンでした。サングラスをかけたカン・ミヒが空港に現れるとミステリアスな女の登場ということで、もの凄い存在感を放っているのですが、予告編の映像を見た時に凄くいい画が撮れたと思ったんです。
―今の映像で息子のチュンサンが泣いている姿を見てどうですか?
ソン・オクスク:たとえこれが息子じゃなくてもイケメンが泣いていると胸が痛いものですね。今映像を見ていてあらためて不思議に思ったのは、実際にあんなに素敵な男女のカップルがあれだけ人通りの多い空港でハグをしていたらみんな見てしまうと思うんですが、誰も気にも留めていないですね。(笑)
シーン2…交通量の多い道路でユジンがチュンサンを見つけて追いかけようとするシーン
ユン・ソクホ監督:このシーンは明洞の車の通りが多い所で撮影が厳しく、車止めも出来ない場所でNGが出してはならなくてスピーディーに撮影をしなくてはならなかった状況だったのですが、チェ・ジウさんは、ドラマの役にどっぷり入っていた状況で、車がどんどんくるのでハラハラして見ていたのですが、いい画が撮れていると思いながらカメラを覗いていたのを思い出します。
―ソン・オクスクさんにとって「冬のソナタ」はどんなドラマですか?
ソン・オクスク:私はペ・ヨンジュンさんの母親役を務めることになり、このドラマがきっかけとなり、こうして日本の皆さんと特別な関係を築くことになるということは、最初は全く予想もしていなかったことです。私にとっては人生の中で本当に宝物のようなドラマになりました。最初は4回の特別出演の予定でしたが、出演してからカン・ミヒ無くしてはこの物語が成り立たないということで、最後まで出演させていただくという幸運に恵まれました。そして10年経ってこのように皆さんに愛していただいているわけですから、本当に凄いドラマだなと思いますし、この場を借りで監督にあらためて感謝申し上げたいです。私にとってはこれまでの人生の出演作の中でも真っ先に挙げたい思い出に残る作品になりました。
ここで「パク・ヨンハ追悼式」が行なわれました。
ステージが静まり返ると「みなさんヨンハです。お元気ですか? みなさんパク・ヨンハです、お元気ですか?」という生前の声が流れ、サンヒョクのシーンがスクリーンに映し出されました。会場からは彼を思うファンからの温かい声援のなか、パク・ヨンハの母であるオ・ヨンラン氏がステージに登場し挨拶しました。
オ・ヨンラン(パク・ヨンハの母):こんにちはみなさん、パク・ヨンハの母です。(涙で声を詰まらせながら)「冬のソナタ」の10周年おめでとうございます。そしてこの意義深い場でお目にかかれて嬉しく思っています。この場に立つとヨンハが「冬のソナタ」を撮影するために飛びまわっていた頃の姿を思い出します。ヨンハは「冬のソナタ」のおかげで日本に進出することが出来て沢山の皆さんに愛していただき本当に幸せなことが沢山ありました。そして私も本当に幸せでした。いつもヨンハのことを忘れずにいてくださり家族を応援してくださる全ての皆さんに深く感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
次に作曲家のイ・ジスが登場し、チュンサンがユジンに弾いた『初めて』をピアノで披露。
イ・ジス:はじめまして作曲家のイ・ジスです。当時は大学2年生でした。(大人になりましたね)はい、大人になりました(照)。
―当時の撮影現場でのエピソードをあらためてお聞かせ下さい。
イ・ジス:皆さんよくご存知だと思いますが、実はこの手がチュンサンの手なんです。当時撮影現場に朝9時から夕方6時までずっと寒さに震えながら控えていたことが思い出されます。たまたまペ・ヨンジュンさんの手の代役をしたのがきっかけで、作曲をすることになり、その後ドラマや映画の様々な音楽を手掛けることになりました。ピアノの撮影シーンでは私の前にヨン様がいて、隣にジウ様がいました。(ヨン様の背中の感じはどうでした?)とてもいい香りがしました。
―あらためて10年を振り返っていかがですか?
イ・ジス:日本でステージに立つのは久しぶりなんです。「冬のソナタ」の10周年のイベントでステージに立つことが出来て、今でもドラマを記憶してくださるファンの皆さんがいらっしゃって皆さんと触れ合えることが出来てとても光栄で感謝しています。ありがとうございます。
イ・ジス×バラダン(室内管弦楽団)で『今でも』の演奏と、さらにソン・オクスク(歌)とバラダンと『サランヘ』を披露し、会場は手拍子でリズムを取り、声援を送りました。
そして赤いミニのワンピース姿のチェ・ジウが「moment」を歌いながら登場。
チェ・ジウ:こんにちは、チェ・ジウです。(歌での登場でしたがいかがでしたか?)照れくさいです。私は本当に歌が苦手なんです。下手なのですが何か皆さんにお見せしたいと思って準備したのですが、こう見えても一生懸命練習してきました。(素晴らしかったですよね?)ありがとうございます。本当ですか?上手くできましたか?(会場拍手)
映像を見ながらトーク。
シーン1…チュンサンとユジンが手を繋いだり、自転車に乗るシーン
―実際ペ・ヨンジュンさんの自転車の後ろに乗って両手を広げてましたが怖くなかったですか?
チェ・ジウ:とっても怖かったです!私はこの撮影の時、落ちて尻もちをついてしまったんです。道がでこぼこしていて私が足を揺らして両手を広げていたので、何も掴めなくて重心をとるのがとても難しくて怖かったです。自転車は1人で乗るのも大変なのに重い私が乗って足をぶらぶらさせてペ・ヨンジュン先輩は体を動かしていたので重心をとるのが本当に大変でした。
シーン2…雪だるまとキスシーン(会場から拍手)
―この時のシーンはもちろん覚えてますよね?
チェ・ジウ:(照れながら)もちろんです。このシーンは冬のソナタの名シーンとも言えるところですね。私も大好きで本当に可愛いシーンです。
―ジウさんが目を見開くシーンが絶妙ですが1回で出来たんですか?
チェ・ジウ:何回か撮り直したのを覚えてます。私が目をクリクリさせて寄り目になってしまったのですが監督がとても気に入ってくれたんです。
―寒くて撮影で体調壊されたり、風邪をひいたりしませんでしたか?
チェ・ジウ:景色が美しいので外での撮影が多かったんです。でも当時10年前なので私も今より遥かに若くて体力ももっとありましたので全く問題なく大丈夫でした。でも今撮ったら体調崩したりしていると思います。
―10年経ちましたがこのドラマはどんな作品になりましたか?
チェ・ジウ:10年経ちましたがその間、皆さん変わらずに愛してくださって、またこうしてイベントが出来るというのはとても不思議にも思いますし、とても感謝しています。今このドラマの放送を見返すとちょっと残念だったなと思えるシーンもあって、今やったらもっと上手く出来たのにと錯覚に陥ることもあります。
―最後にメッセージをお願いします。
チェ・ジウ:これからも「冬のソナタ」を忘れずにずっと記憶に残る作品として覚えていただく事を願っています。皆さん本当にありがとうございます。今日は楽しい時間を過ごしてください。
続いて音楽家のDaydream登場。
Daydream:この「冬のソナタ」という素晴らしいドラマに曲を提供させていただくことは本当に大変なことだったんです。いろいろな方に励ましていただき6曲くらい参加することが出来て本当に嬉しく思っています。
―チェ・ジウさんのテーマ曲はどのようなイメージで作られたのですか?また、「冬のソナタ」はどんな存在ですか?
Daydream:チェ・ジウさんのはつらつとした爽やかな姿を思い浮かべながら作曲をしました。「冬のソナタ」というのは私にとっても非常に大きな成功をもたらすきっかけとなったドラマです。日本でもアルバムを出すことが出来ましたし、去年は韓国のフィルハーモニーの皆さんと一緒にレコーディングをする機会にも恵まれました。
『Tears』、『Stepping On The Rainy Street』の“冬のソナタメドレー”とパク・ヨンハのために作った曲という『美しい人』をピアノで披露し、会場も静かに聞き入っていました。
そしてバラダンの演奏で『最初から今まで』のメロディが流れると、歌いながらRyuが登場。会場も一段と冬ソナムードとなり続いて『忘れないで』を披露しました。
Ryu:ヨロブン、アニョハセヨ。(アニョハセヨ~)さらに皆さんの韓国語が上達しましたね。(笑)今日は10周年で久しぶりに監督さん、素敵な出演者の皆さんに会いましたが、本当に皆さん相変わらず…10年前と変わってなくて自分だけオッサンぽくなったような…(笑)。「冬のソナタ」と言う素敵なドラマに出会って皆さんから大きい愛をいただいてしまって日本や韓国を行ったり来たりしながら活動させていただいてるんですが、あらためまして大きな愛に感謝いたします。ヨンハちゃんのお母さんに初めて会いました。素敵な方ですね。(会場拍手)ヨンハちゃんとお母さんがぴったりだったなという感じで、リュ・スンス君とも楽屋で、昔、撮影現場でヨンハと3人で子供みたいに雪だるま作って遊んでたりした思い出話もありましたが、本当に感激ですね。10年経ってまた集まって、これからは15年ですか?20年ですか?この国際フォーラムの裏側に韓国や日本の方がいっぱいいらっしゃって「遠いところからありがとうございます」と言われて「私、麻布から来たんです」と言いました。(笑)なに人か分からなくて何語で話せばいいのか凄い国際風になってますね(笑)。
最後に『My memory』を歌い、その切ない歌声で冬ソナファンを魅了しました。
―「冬のソナタ」からRyuさんの人気が爆発的に出ましたが、この10年振り返ってみてどうですか?
Ryu:作曲家で生きていこうかなと思っていた時期で歌手はやめようと思っていたのですが、ユン・ソクホ監督に選んでいただいて、韓国の街で自分の歌声が流れれば家族にも1回は歌手になったんだぜ!という感じでいいなと思ったのですが、急に日本でこんなに人気になって、え?どうして?と日本に来たんですが、皆さんいろんなところから駆け付けてくださって、自分が集中出来ない時などにも、皆さんが涙を流してくださると凄く集中出来るんです。ひと言で言いますと、私の人生は日本のファンの皆さんのおかげで変わりました。
次にいろいろな形で愛されたドラマ「冬のソナタ」に貢献された方々にユン・ソクホ監督、チェ・ジウ、Ryu、ペ・ヨンジュン(代理)、パク・ヨンハ(母)に「冬のソナタ功労賞」としてKBSメディア代表取締役社長のチョン氏よりクリスタルのトロフィーを授与されました。
―ひとことお願いします。
ユン・ソクホ監督:「冬のソナタ」を通じて本当に沢山の賞をいただきましたし、皆さんとご縁を作らせていただいたことを本当に感謝しています。皆さんと「冬のソナタ」とのご縁をこれからも温かい雰囲気の中でずっと紡いでいきたいと願っています。今日はありがとうございます。
チェ・ジウ:(マイクが低いんですけど…と位置を直して(笑))このように功労賞をいただきまして本当にありがとうございます。そしてずっと忘れずにこの冬のソナタを愛してくださって、このドラマに私が出られたということだけでもなんて幸せな女優なんだろうと思います。これからも冬のソナタのことを忘れずにずっと記憶に残してください。ありがとうございます。
Ryu:(マイクが高いんですけど…と位置を直して(笑))本当に心から感謝してますから分かってください。
ペ・ヨンジュン(代理):私はペ・ヨンジュンさんではありませんが、ペ・ヨンジュンさんに代わりまして賞をいただきましたことを光栄に存じます。これまでの10年間「冬のソナタ」をペ・ヨンジュンさんを愛してくださって心から感謝申し上げます。(結局何者なのか分からず…)
オ・ヨンラン(パク・ヨンハの母):皆さん、どうもありがとうございます。賞の事を彼は知っていると思います。今まで本当に幸せだと思って来たのですが、今日はこの賞をいただきまして本当にこの瞬間最高の幸せです、ありがとうございます。
さらにプレゼント抽選会ではフォトプレート10名に。私物プレゼントでは、直接手渡しの際にハグをしてもらうファンもいたりと冬ソナファンにはたまらないプレゼントとなりました。
最後は全員でステージに並び大きく手を振り退場、終演後には、ロビーで来場者をお見送りや限定で写真撮影会、握手会などが行なわれました。
■取材後記
韓流ブームの火付け役となったドラマ「冬のソナタ」から10年経つとは早いですね。冬ソナの音楽や名場面をあらためて見ると、いろいろなことを思い出して感慨深いものがあります。これからも美しい「冬のソナタ」まま永遠に人々に愛され続けることと思います。
取材日:2013年2月8日(金)
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