日中韓学生アニメーションフェスティバル2016、今年は横浜で開催!
- 2016/7/9
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- アニメ
7月29日~31日、東京藝術大学横浜校地馬車道校舎に、日本・中国・韓国のアニメーションが集結。各国の話題作や学生作品の上映に加えて、豪華ゲストの講演やシンポジウムが開催される。
横浜市と連携・協力して映像文化都市づくりを推進する東京藝術大学が、日中韓の若手アニメーション制作者たちの交流や教育機関のネットワーク構築のため、文化庁日中韓学生アニメーション共同制作等事業に取り組む。短編アニメーションの共同制作やその成果発表、上映会やシンポジウムなど様々なイベントが開催される。
7月18日から28日まで、日中韓の大学でアニメーションを専攻する学生らが混成チームを作り、横浜市内で合宿し、短編アニメーションを制作。 これは2010年から東京藝術大学と韓国芸術総合学校の交流から始まった事業で、2012年からは中国伝媒大学も加わり3校で実施してきたもの。今年は多摩美術大学と浙江大学(中国)の学生も参加し5校で行われ、年々規模を拡大している。
7月29日から31日は一般公開となっており、共同制作した作品をこの場で発表。そして日頃目にする機会の少ない中国・韓国の学生作品や長編アニメーション作品を上映。長編監督を招いた講演や対談を行い、NHK「山賊の娘ローニャ」を手掛けた宮崎吾朗監督も登壇する。
また、参加校の教員らによるシンポジウム「日中韓学生アニメーションフェスティバルの将来と今後の発展」を開催するなど、アニメーション文化への理解を深めつつ、楽しめる企画となっている。
7/29(金)14:00~韓国長編アニメーション上映
「そばの花、運のいい日、そして春春」アン・ジェフン監督、ハン・ヘジン監督《日本語字幕》〈事前申込制〉
2011年公開の長編「大切な日の夢」のアン・ジェフン監督とスタジオ「鉛筆で瞑想」が、教育放送局EBSと共同企画した「韓国短編文学アニメーション」 シリーズの第1弾。韓国の近代文学を代表する3編の短編小説「そばの花の咲く頃」(作:李孝石)、「運のいい日」(作:玄鎮健)、「春・春」(作:金裕貞) が収められている。各作品とも1920~30年代の朝鮮半島を舞台としており、綿密な時代考証のもと、登場する地域を数度にわたりロケーションを行うなどして、それぞれ約1年半をかけて制作されている。「大切な日の夢」で1970年代の高校生たちの日常をみずみずしく表現したアン・ジェフン監督が、今作でも大きな変化の時代を迎えた朝鮮社会の姿、そこで生きる庶民たちの悲喜こもごもを、独特の映像美で描き出している。
2014年/韓国語/ドルビー/90分/2D
7/29(金)16:10〜監督トーク:アン・ジェフン監督
「アニメーションの表現力」《日中韓 同時通訳》〈事前申込制〉
Ahn Jaehoon アン・ジェフン
アン・ジェフン監督は韓国で最初にスタジオ制作システムを投入、“治癒力を持つ絵、感動を呼ぶ色”に価値を置いた作品を制作する「鉛筆で瞑想」スタジオの設立者であり、アニメーター出身の監督だ。フィルム時代を経てデジタル作業に至る韓国アニメーションの過程を経験し、短編アニメーションからTVシリーズ、OVA、劇場用までの全てのジャンルを演出した唯一の監督でもある。1998年初の短編アニメーション「ヒッチコックのある一日」をはじめ、短編アニメーションと商業アニメーションの両方面から活発な制作活動を行ってきた。2011年初の劇場用アニメーションの「大切な日の夢」が韓国で全国公開され、3作目の長編アニメーション「通り雨、巫女図」が今年末に完成予定。また、2018年韓国公開予定の長編アニメーション「千年の同行(仮題)」を現在制作中。
プログラムごとの入替制/一部事前申込み制
http://animation.geidai.ac.jp/jcksaf/entry.html
日中韓学生アニメーションフェスティバル事務局
電話:045-227-6041
FAX:045-227-6042
メールアドレス:contact@animation.geidai.ac.jp