映画『箱の中の羊』是枝裕和監督 桒木里夢登壇 韓国公開を前に訪韓し、ソウルで記者会見に出席! 撮影秘話やオーディション合格時の感動エピソードを披露【オフィシャルレポ】

©2026フジテレビジョン・ギャガ・東宝・AOI Pro.

日本映画では『万引き家族』以来、8年ぶりのオリジナル脚本となる是枝裕和監督最新作『箱の中の羊』(配給:東宝 ギャガ)が大ヒット上映中。

現代社会やそこに生きる人々を鋭く温かい眼差しで描き作品を作り上げてきた是枝監督が、最新作『箱の中の羊』で選んだ舞台は、“少し先の未来”。息子を亡くした夫婦はヒューマノイドを迎え入れ、再び家族としての時間が動き出します。やがて一家を待ち受ける、想像を超えた<未来>とは――。

主演は綾瀬はるかと千鳥の大悟。夫婦を演じます。綾瀬は妻で、建築家の甲本音々(こうもとおとね)。大悟は夫で、工務店の二代目社長、甲本健介(こうもとけんすけ)。そして二人の息子、甲本翔(こうもとかける)、その姿をしたヒューマノイドには桒木里夢(くわきりむ)。200名以上のオーディションから抜擢されました。彼らが織り成す新たな“家族のかたち”に、世界中から期待の眼差しが向けられています。

そして本作は、第79回カンヌ国際映画祭【コンペティション部門】にも正式出品。是枝監督作品がカンヌ国際映画祭で【コンペティション部門】に選出されるのは、2023年の『怪物』以来3年ぶり、8回目の選出(本映画祭への出品自体は10回目)。本作は国内に留まらず、早くも世界184の国と地域で配給が決定しており、NEONの配給が決まっている北米ほか、韓国、タイ、台湾などのアジア各国・地域、フランス、イタリア、ドイツ、イギリス、スペインなどヨーロッパ諸国、南米や豪州など全世界各国・地域で今後劇場の公開が予定されるなど、国際的な舞台においても期待と勢いが高まっています。

韓国での公開に先立ち、現地での<記者会見>に臨みました!

第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、世界中から注目を集める是枝裕和監督最新作『箱の中の羊』。日本では5月29日(金)より全国公開され、韓国でも現地時間6月10日(水)からの公開を控えている。韓国公開に先立ち、是枝裕和監督とヒューマノイド・翔役を演じた桒木里夢が現地プロモーションのため訪韓。6月4日(木)にソウル市内で開催された記者会見には多くの現地メディアが集まり、桒木にとって初となる韓国訪問の感想や撮影中の思い出、是枝監督が語るキャスティング秘話や作品に込めたメッセージなど、貴重なエピソードが次々と飛び出した。会場は終始和やかな雰囲気に包まれ、韓国公開への期待が一層高まるイベントとなった。

映画『箱の中の羊』韓国記者会見 概要
【日にち】 6月4日(木)
【会場】 MEGABOX COEX(ソウル特別市 江南区 永東大路 513)
【登壇者(敬称略)】 是枝裕和監督、桒木里夢

韓国記者会見 オフィシャルレポート

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第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された映画『箱の中の羊』。日本では5月29日(金)より全国公開され、韓国でも現地時間6月10日(水)からの公開を控えている。韓国公開に先駆け、是枝裕和監督とヒューマノイド・翔役を演じた桒木里夢(くわき・りむ)が現地プロモーションを実施。6月4日(木)にはソウル市内で記者会見が行われ、作品への思いや撮影時のエピソードなどが語られた。

会見の冒頭で、是枝監督は「アンニョンハセヨ。1年ぶりのソウルです。新作の『箱の中の羊』という作品と一緒にやってきました。監督の是枝裕和です」と挨拶した。
続いて桒木は「アンニョンハセヨ~。クワキリムイムニダ。カムサハムニダ(こんにちは。桒木里夢です。ありがとうございます)」と流ちょうな韓国語で挨拶すると、報道陣からは驚きと歓声が上がった。

韓国訪問について問われた是枝監督は、「韓国は友人も多く、一本映画も撮っているので、スタッフやキャストに対しても特別な思い入れがあります」とコメント。「ずっと撮影が続いてなかなか来られませんでしたが、今回は日本公開と近いタイミングで里夢くんと一緒に来ることができて本当に嬉しいです」と笑顔を見せた。一方、韓国初訪問となる桒木は、「韓国が初めてなので、来られてすごく嬉しいです。韓国でやってみたいことは、遊んで遊んで遊びまくりたいです!」と元気いっぱいに回答し、会場は大きな笑いに包まれた。

物語のラストシーンに関する質問について是枝監督は、「着想は2年前に中国での生成AIを使った甦りビジネスの記事を見たことがきっかけです。ラストシーンでは皆が森へ向かいますが、大人たちは再び日常へ戻ってきます。決して“森で幸せに暮らしました”という結末ではありません。森から戻ってきた大人たちが、今までは目には見えているけれど見えなかった翔を、見えないけれど感じながら生きていく。そういう話を目指しました」と説明。登場人物たちがそれぞれの選択によって新たな一歩を踏み出していく姿に、本作のテーマが込められていると語った。

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撮影時の演技について、監督からどのような指導があったか問われた桒木は、「特に細かい指示はなくて、『自分らしくやってほしい』と言っていただきました」と振り返った。
さらに、撮影中の楽しかった思い出については、「広島のホテルでみんなで卓球をしたり、カラオケをしたりして遊びました。温泉もたくさんあって、本当に楽しかったです」と笑顔でコメント。その無邪気なエピソードに、会場からは再び笑いが起こった。

また、桒木のキャスティングについて質問が及ぶと、是枝監督は「キャスティングは第一印象の直感で決まることが多いです。里夢くんは最初に会ってこの子だなという確信がありました。オーディションは何度か重ねて、最終的に大悟さんにもオーディションに参加してもらって決めていきました」と、キャスティングに至るまでの舞台裏を紹介した。また、撮影中の様子について「あまり演技指導という言葉が僕の中にはなく、大悟さんと綾瀬さんにお任せしていて、撮影を待っている時間も二人が里夢くんに練習しようと声をかけてくれていました。里夢くんはこの年齢では珍しく、テイク1が終わってテイク2が終わるとニュアンスが変わるんです。応用力があってとても楽しかったです」と桒木の豊かな表現力に太鼓判を押した。

そんな桒木はオーディション合格時の心境を尋ねられると、「家族とジャンプして抱き合って喜びました。家族は泣いていて、僕は『そんなに泣くの?』と思ったんです。でも後から母に話を聞いて、その気持ちが分かって、僕もすごく嬉しかったです」と明かし、家族との心温まるエピソードに会場から温かな拍手が送られた。

また、翔と似ているところや演じて難しかったところを聞かれると、「翔とは本をたくさん読むところが似ています。難しかったところは、公園のシーンで綾瀬さんが僕を起こす時に、目が開いてしまうんです。目を閉じながら演じるのが難しかったです」と振り返った。

本作では、高度な技術によって生み出されたヒューマノイドと、木材を多用した建築空間との対比も印象的に描かれている。その意図について是枝監督は、「建築家の西沢立衛さんが書かれた本の中で、建築でも見えないものが大事だと語っていて、空間の中で人がどのように動き、関わっていくのかを立体的に捉える感覚は、僕も映画制作の中で大事にしています。そういう共通点があって、今回主人公を建築家にしようと思いました」と、本作の着想につながる背景を説明した。

さらに、人間とヒューマノイドの協力や共存というテーマについて問われると、「夫婦もそうですが、異なる存在同士が一緒に生きていくことが大切だと思っています。ガラスと木、生者と死者、植物と機械のように、夫婦の姿も描いてみたいと思いました。この夫婦は息子を亡くしていますが、それぞれ違った後悔を抱えています。その二人が同じ箱で暮らし、いなくなった翔を想像しながら生きていくという物語にしたいと思いました」と、本作の核となるテーマについて自身の考えを述べた。

また、綾瀬はるかとの久々のタッグについては、「以前出演いただいた『海街diary』の時からまたご一緒しましょうとお互いに話していました。綾瀬さんには今まであまりやってきたことがないような役や感情表現にチャレンジしましょうという提案をさせていただき、プロットの段階から綾瀬さんの意見を取り入れて作っていきました。お互いに10年経って成長した姿で映画を作ることができました。また、変わらず素敵な方で、一緒に仕事をしていて本当に気持ちのよい女優さんです」と信頼を寄せ、作品づくりにおいて大きな支えとなったことを振り返った。

イベントの最後に、桒木は「『箱の中の羊』は愛のある映画なので、何回も観てくれたら嬉しいです」とコメントし、是枝監督は「映画は目に見えるもので作られているはずですが、目に見えないところに本質があるということはどのジャンルにもあると思います。特にそれを意識しながら作りました。劇中に映るのはヒューマノイドや森やカップ焼きそばですが、その奥に見えないものを想像しながら見てもらえたら嬉しいです」と韓国の観客へ向けてメッセージを送った。

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STORY
息子を亡くして2年、建築家の音々(おとね)と工務店の二代目社長を務める健介の甲本夫婦は、息子・翔の姿をしたヒューマノイドを迎え入れることになる。
彼が到着した日、「おかえり」と駆け寄り喜びを隠さない音々と、戸惑いを隠せない硬い表情の健介。「パパだよね」と問いかけられた健介は、「おじさんでええよ」と答えるのだった。
少しずつ動き始める家族の時間。静かに広がっていく波紋。ほどなく予期せぬ事態が起こり、夫婦がそれぞれに抱く息子の死への想いが露わになっていくのだった。夫婦とは?家族とは?彼らは大きな決断に迫られる。
そんな中、ヒューマノイド翔は密かにヒューマノイドの仲間たちとつながり始める──。

映画『箱の中の羊』
■出演:綾瀬はるか 大悟(千鳥)
桒木里夢 清野菜名 寛一郎
柊木陽太 角田晃広 野呂佳代 星野真里 中島歩
余貴美子 田中泯
■監督・脚本・編集: 是枝裕和
■音楽:坂東祐大
■製作: フジテレビジョン ギャガ 東宝 AOI Pro.
■制作プロダクション:AOI Pro.
■配給:東宝 ギャガ
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大ヒット上映中!

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