ミュージカル俳優・加藤和樹と韓国を中心に活躍する“歌うヴァイオリニスト”KoNのジョイントコンサート Community Concert『Kaz♪KoN2023』が、2023年3月31日（金）に日経ホールで開催される。今回のコンサートには、加藤とKoNに加え、2.5次元舞台でも活躍する吉高志音も参加。加藤とKoNの出会い秘話が語られるほか、ドラマ『赤い糸の女』の主題歌「愛はどこに」、ミュージカル『フランケンシュタイン』より「君の夢の中」もデュエットする。
コンサートを前にKoNのスペシャルインタビューが到着。公演への意気込みや、日本での公演の楽しみを語ってくれた。

KoN 加藤和樹＆吉高志音とのコンサートについて語る！スペシャルインタビュー

――今回のコンサートの出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

長い間、お付き合いのある加藤さんとの合同公演なので、とても楽しみにしています。これまでも僕は、日本で様々な公演を開催してきましたが、合同コンサートは今回が初めてなので、今、期待に胸を膨らませています。今回のコンサートは特別なものになると思います。

――加藤さんとの出会いは、2012年に放送されたフジテレビ系昼ドラマ『赤い糸の女』での共演でした。加藤さんのどんなところに惹かれましたか？

ドラマ撮影でご一緒した皆さんの中でも、加藤さんは特に自分に関心と配慮を持ってくれているのを感じました。ドラマの中で加藤さんはチェロの演奏をするシーンがあったので、そうした意味でもより加藤さんが僕に好意を持ってくれていたんじゃないかなと思います。そうして出会ってから、段々と付き合いを続けていく中で、自分と通じる部分が多いと感じるようになりました。当時は、僕は日本語をあまり話せなかったので、加藤さんともそれほど多くの言葉を交わしたわけではありませんでしたが、眼差しで自分と合うと感じたので、お互いに心を開いて親しくなれたんじゃないかなと思います。

――今回のコンサートに出演する、吉高さんはどんな印象ですか？

吉高さんとは初めてお会いします。これまでの出演作品を拝見させていただきましたが、自分がやってきたミュージカルとはまた違うもので、とても新鮮に感じました。なので、きっととても楽しい公演になるんじゃないかなと思っています。今回は、3人のハーモニーや調和を意識しながら楽しもうと思います。違う環境で育ってきた3人が会うわけですから、とても独特で新しいコンサートになると思います。

――コンサートの見どころは？

今回は、とても多彩な楽曲を用意しています。加藤さんは、韓国でも有名なミュージカルの日本公演にたくさん出演されている方なので、お互いにとって慣れ親しんだ曲も多く選曲しています。きっと素敵なハーモニーと新しい調和をお見せすることができると思います。そして、未公開の新曲も公開します。イースターの卵のようなプレゼントを受け取るような、そんな気持ちで見ていただけたらと思います。

――未公開の新曲について教えてください。

僕が作ろうとしている創作ミュージカルの中の一曲です。僕は作曲家でもあるので、いい歌を書きたいと思っていますし、ミュージカル俳優としても活動しているので、自分で作曲したミュージカルに出演したら面白いのではないかと思いました。それで、今、僕が作ったストーリーに自分で作曲した楽曲を乗せた創作ミュージカルを作るという計画を進めています。もちろん完成までには時間がかかると思いますが、数年以内に僕が作った創作ミュージカルを発表したいです。今回お聞かせする楽曲は、そのミュージカルに出てくるメインソングの中の一つです。

――そうした楽曲は、どんな時に思い浮かぶのですか？

僕の場合は、書こうと思って楽器に向かった時よりも、ふとした時に思い浮かぶことの方が多いです。なので、携帯の録音機を使って思い浮かんだ時に録音します。例えば、道を歩いている時だったり、ご飯を食べている時だったり、車に乗っている時だったり…時にはシャワー中にも突然音楽が浮かび上がったりします。ただ、シャワーの途中だと録音はできないので、シャワーが終わるまで歌い続けたり、湯気の立つ鏡に指でメモをしたりして記憶を保ったりしています（笑）。

――KoNさんが刺激を受けた音楽家は誰ですか？

刺激を受けたミュージシャンはたくさんいます。ヴァイオリニストでは、ギドン・クレーメルさん。クラシックも上手ですが、新しい挑戦をたくさんしていて、現代音楽やタンゴ音楽などを全世界に広めるのに寄与した方です。そして、日本で僕にいつも助言をくれる古澤巌さんからも多くの刺激を受けています。古澤さんもいつも新しい企画に挑戦して、新しい芸術をたくさん作り出しています。そして、日本のロックバンド「安全地帯」も大好きで、たくさん影響を受けました。作曲家の菅野よう子さんも大好きなので、いつかお会いできたら嬉しいなと思っています。よう子さんは、ゲームやアニメの楽曲をたくさん作曲していますが、『カウボーイビバップ』というアニメは、今でも僕にとって人生最高のアニメです。

――日本での活動でどんなところが楽しいですか？
日本の方は音楽、芸術的レベルがとても高いと思います。僕は日本の様々な地域で公演を行いましたが、すべての地域でレベルの高い日本の観客に会えて感動しました。地方の小さな都市でもジャズ音楽を楽しみ、クラシックに夢中になり、ワールドミュージックに造愛が深い方々をたくさん見かけました。そうしたレベルの高い観客の方に僕の公演をお見せできることが幸せですし、嬉しいと思っています。

――コンサート楽しみにしている方にメッセージを。

加藤さんと吉高さんという素晴らしい方たちとコンサートができることを嬉しく思っています。各自の魅力も存分に楽しんでいただけると思いますが、3人が合わさったハーモニーもお見せすることができるコンサートだと思います。公演を観に来ていただけたら、必ず満足できると信じています。ぜひ足を運んでいただき、応援してください。期待してください。