- Home
- 韓国エンタメ, 芸能ニュース, 取材レポート
- 【独占インタビュー】映画『殺人配信』チョ・ジャンホ監督「カン・ハヌルさんは一度も弱音を吐くこともなく誠実に頑張ってくれました」9月26日(金)全国公開!
【独占インタビュー】映画『殺人配信』チョ・ジャンホ監督「カン・ハヌルさんは一度も弱音を吐くこともなく誠実に頑張ってくれました」9月26日(金)全国公開!

チョ・ジャンホ監督
『椿の花咲く頃』や『イカゲーム』シリーズなど多くの話題作に出演する演技派俳優カン・ハヌルが主演を務め、人気ストリーマーに扮し生配信で連続殺人事件に挑む戦慄のデジタルスリラー!映画『殺人配信』が、2025年9月26日(金)新宿ピカデリー他全国公開となった。
NAVER BOOKSミステリー公募展 最優秀賞「携挙1992」や、チェ・ジニョク主演でドラマ制作されたミステリー小説「ジャスティス-復讐という名の正義-」の作家でもあるチョ・ジャンホ監督にオンラインにてインタビューをさせていただきました。
Q.まずは日本で公開されるお気持ちをお聞かせください。
私は日本へは2回行ったことがありますが、とても親しみがあって、いい思い出が残っているので、そんな日本で公開していただけて、緊張もしているのですが本当に嬉しいです。
Q.劇中では、生配信中にどんどんエスカレートして、とてもスリル感がありますが、この作品を作ろうと思ったきっかけは?
実は私がスマホを使い始めたのが、かなり遅かったんです。始めて使ったのが2016~2017年くらいだったのですが、実際にスマホを使い始めた当時からYouTubeも盛んで、Afreeca(アフリカ)TVなどの配信が沢山されていました。そういった状況がとても印象的で、これは後々、革新的なメディアになるだろう、これからきっと爆発的に成長するだろうと思って当時から興味を持っていました。とはいえ、配信というものには長所も短所もあると思いますので、こういったメディアや媒体について、いろいろと考えを馳せるようになりました。それと同時に元々ミステリーが好きなこともあり、その二つの要素が上手くかみ合って、今回の作品を作ることにしました。

© 2025 LOTTE ENTERTAINMENT & VERYGOODSTUDIO All Rights Reserved.
Q.主役は多彩な役をこなされているカン・ハヌルさんですが、今回起用された理由をお聞かせください。
実は、私はカン・ハヌルさんが今のようなスターになる前に、ある作品を準備していた時期があったんです。その時は、カン・ハヌルさんに対して非常に強烈な印象を持っていました。当時は、まだ新人に近かったのですが、とてもひたむきで情熱に溢れていて、その時に準備していた作品は残念ながら流れてしまったのですが、いつかカン・ハヌルさんと一緒に作品を撮りたいと思っていました。そうしていたところ、今やスターとして成長され、今回『殺人配信』という作品を思いついた時に、ぜひカン・ハヌルさんと一緒に撮りたいと思って話をしたところ、快く受けてくださいました。

チョ・ジャンホ監督
Q. 監督には先見の明があると言いましょうか、現代は生配信が当たり前の時代になりましたが、どんなところにこだわって作られたのでしょうか?
今回は、見ている観客の皆さんがひとつのネット配信を観ているように、この映画を観てほしいと願いを持って撮影をしていましたので、最大限、出来るだけリアルに、まさに生配信に近いような形で作品を作ろうと努力を重ねました。先ほど先見の明があると言ってくださいましたが、時代がどんどん変わっていきますよね。その移りゆく時代を常に観察をしていたので、このような内容も思いつきました。
Q.生配信ということで、撮影では1つのカットが長いロングテイクで大変だったのではないかと思うのですが、撮影で印象に残っていることは?
韓国のソウルにある弘大(ホンデ)という辺りで撮影した時ですが、あの辺りはヴィラという日本で言うメゾネットの住宅が多いところなんですが、壁なども沢山あるような通りをカン・ハヌルさんが相手を追いかけていくシーンを撮った時は、3日間かけて38回のテイクを重ねたんです。本当に大変で苦労が伴うシーンだったんですが、カン・ハヌルさんは一度も弱音を吐くこともなく、とても誠実に頑張ってくれて、全く疲れている素振りも見せずにやってくださったことがとても印象に残っています。
―それはすごいですね。ちなみに一番長いカットは何分くらいだったのでしょうか?
クラブから出てくるシーンを撮った時なんですが、7~8分くらいだったと思います。

© 2025 LOTTE ENTERTAINMENT & VERYGOODSTUDIO All Rights Reserved.
Q,その緊迫感のある撮影で、カン・ハヌルさんや他のキャストの方々含め、撮影現場の様子はどんな感じだったのでしょうか?
現場の雰囲気は今回とても良かったんです。若い俳優さんたちがとても多くて、いい雰囲気の中で撮影ができました。撮影が終わってからもカン・ハヌルさんは若い俳優さんたちに冗談を言ったりして、現場の雰囲気が重くならないように、雰囲気が良くなるように努めてくださいました。とにかく常に作品全体を見渡して頑張ってくれていました。
Q.監督からはカン・ハヌルさんに対して、どのように演じてほしいなど、お願いはされたのでしょうか?
私の方からは特別に演技指導はしなかったです。というのは、すでにカン・ハヌルさんは沢山のキャリアを積んで経験豊富な俳優さんですので、こちらが演技指導するというより、お互い一緒に相談しながらキャラクターを作っていきました。この「ウサン」というキャラクターはどんな人物なのか、どんな風に解釈して演じたらいいのかということをお互いに話し合いながら合意点を見つけたり、アイデアを出し合って、この作品の「ウサン」というキャラクターが出来上がりました。

© 2025 LOTTE ENTERTAINMENT & VERYGOODSTUDIO All Rights Reserved.
Q.映画の撮影完了後にも、カン・ハヌルさんと会う機会があったかと思うのですが、どんなお話をされましたか?
撮影が終わってからも(アフレコや映像処理の)ポストプロダクションの期間がとても長かったので、アフレコをする時にもよく顔を合わせました。映画が公開される頃には、試写会や舞台挨拶の時にも頻繁に会ってたんですが、そんな時には、映画の撮影の思い出話をしたり、カン・ハヌルさんが「これから公開だけど、興行成績に関係なく自分はこの作品を愛してる、大好きだ」と言ってくれて、その言葉がとても力になりました。
Q. チョ・ジャンホ監督が考えるミステリーの面白さや魅力とは、どんなところだと思いますか?
その時代や、その社会を最も深く読み解けるのがミステリーだと思っているんです。例えば、日本では宮部みゆきさんの作品は、1990年代のバブルが崩壊したあとの日本の姿を感じられますよね。そんな風に、ひとつの社会を深く理解できるのがミステリーだと思っています。

チョ・ジャンホ監督
Q.そのミステリーやサスペンスのストーリーを考える時は、結果を決めてから中身を埋めるなど、どうやって組み立てていくのでしょうか?
作品を作る時には、私は最初にすぐアイデアが浮かぶ時もあれば、キャラクターが浮かぶ時もあります。ある時には、最初に結末を決めてしまう時もあります。そしてある時は、こういう話を作ろうかなと漠然と考える時もあるので、その都度それぞれになるのですが、結論から言いますと、その中で一番大事なのは、結末を先に決めておくことだと思っているんです。結末に至った時に、何を言いたいのかということが一番大事になってきて、確固たる結末があれば、いいミステリーが出来上がると思っています。なので、さまざまな過程を経て作品を作りますが、最初に結末は決めておきたいと思っています。結末をなかなか上手く決められないまま作品を撮っていくと、失敗してしまうことがありますし、読者や観客の皆さんに伝わらなくなってしまうと思っています。ですから、結末を通して、どういうメッセージを伝えたらいいのか、それに合ったストーリーはどんなストーリーだろうということを考えながら作っていくと、上手く組み立って構造がしっかりしていくんです。なので、伝えたいメッセージや結末が決まった時にシナリオを書き始めるということになるのですが、テーマだけを決めてもダメですし、ストーリーだけがあってもダメで、それぞれがお互いに上手くかみ合った時に、ひとつの作品が生まれるのではないかと思います。
―今回の映画のストーリーは、どうだったのでしょうか?
今回の『殺人配信』においては、最初に結末を決めることが出来ましたので、ストーリーもそれに沿って出来たんです。そういう意味では着想を得てから上手く順調に進んでいったのですが、映画というのは、何人もの人たちが関与するものですので、多くの人が集まった時に少し変化があったりして、今回の完成に至りました。

チョ・ジャンホ監督
Q.最後に、観客の皆さんには、どのようなところに着目して映画を観てほしいでしょうか?
この作品は、私が監督をして作ったのですが、映画を観始めた瞬間からは、もう観客の皆さんのものになっていると思います。映画を観てくださるというのは観客の皆さんの役割だと思っているので、肩の力を抜いて楽な気持ちで観てほしいと思っています。いまだに日本で公開していただけるというのが信じられなくて、とてもワクワクしていますので、観てくださる観客の皆さんには、ぜひ感謝の言葉を伝えたいです。
写真:オフィシャル提供
『殺人配信』映画情報

© 2025 LOTTE ENTERTAINMENT & VERYGOODSTUDIO All Rights Reserved.
【ストーリー】
国内登録者数No.1を誇る犯罪チャンネルのストリーマー、ウサン。広告料を独占できるのは1位のみというプラットフォーム「WAG」で、未解決の犯罪事件を分析し圧倒的な人気を得ていたが、ある配信をきっかけに一瞬でどん底へと転落する。彼は1位の座を取り戻そうと、巷を騒がす、女性を狙った連続殺人鬼をリアルタイムで追跡する配信を開始。次々と手がかりを追いながら、殺人犯の正体に迫っていく。しかし、犯人が自身の配信を視聴していることを知ったことから、ウサンの配信は予想外の展開へと発展していく――。
監督・脚本:チョ・ジャンホ 出演:カン・ハヌル ハ・ソユン カン・ハギョン ハ・ヒョンス
2025年/韓国/韓国語/91分/カラー 原題:스트리밍 配給:ファインフィルムズ 映倫:G
© 2025 LOTTE ENTERTAINMENT & VERYGOODSTUDIO All Rights Reserved.
9月26日(金)より新宿ピカデリー他全国ロードショー
『殺人配信』主演カン・ハヌルより日本公開に向けたメッセージ映像
関連記事
- 映画『殺人配信』 :本日公開‼主演 カン・ハヌルより日本公開を祝して全日本語メッセージ映像が到着‼
- 映画『殺人配信』主演・カン・ハヌル 連続殺人事件の追跡配信を映した本編映像初解禁‼
- 映画『殺人配信』主演のカン・ハヌルが演じる ウサンのスタジオ紹介動画&キャラクターポスター解禁‼
- カン・ハヌル主演作『殺人配信』主人公のウサンのQ&A動画が到着!さらにメイキング写真4点解禁‼
- 映画『殺人配信』 主演・カン・ハヌル ウサンからメッセージ動画到着‼新場面写真も解禁‼