【取材レポ】ヒョンビン、リリー・フランキー、ウ・ミンホ監督登壇!「固い絆が生まれました」映画『ハルビン』ジャパンプレミア開催
韓国観客動員数4週連続第1位を記録した(2025.4.22/KOFIC調べ)ヒョンビン主演のサスペンス・アクション大作の映画『ハルビン』(7/4公開)のジャパンプレミアが2025年6月27日、新宿ピカデリーにて開催された。
舞台挨拶には、韓国からウ・ミンホ監督、アン・ジュングンを演じた主演のヒョンビン、そして日本からは伊藤博文役を務めたリリー・フランキーが登壇し、作品への想いや撮影時のエピソードを語った。
まずはウ・ミンホ監督が、「この映画は日帝時代の大韓義軍の物語。日本での公開は大きな意味を持っています。観客の皆さんがどのように受け止めてくださるのか楽しみ」と挨拶。続いてヒョンビンは、「歴史的な事件を題材にした作品ですが、日本の皆さんとこうして映画を通じてお会いできることが非常に感慨深いです。少し緊張もしていますが、観てくださった皆さんがどう感じるかが楽しみ」と、率直な心情を明かした。
日本代表として登壇したリリー・フランキーは、「平日の昼間にもかかわらず、たくさんの方に来ていただきありがとうございます。こうしてお互いの国でこの映画が上映されること自体が、平和の象徴のように感じる」と、作品の持つ意義と日韓合作の背景に触れた。
監督が本作に取り組むきっかけとなったのは、書店で偶然手にしたアン・ジュングンの自叙伝だったという。そこには、戦闘中に日本軍の捕虜を助けたというエピソードなど、彼の人間的な一面が描かれており、「これまで知らなかった、彼の英雄という姿の裏側にある苦悩や心配する気持ちなどを描きたいと思いました」と、その想いを語った。
ヒョンビンは出演を決めた理由について、「アン・ジュングンの英雄的なイメージだけでなく、一人の人間として多くの感情や考えを抱えていて、それらを、映画を通して見せたいと思いました。そして監督の誠実な姿勢によって、さらに私の気持ちが動かされました」と述べた。
撮影はモンゴルやラトビアで行われ、CGを使わず、自然の風景を活かした映像も大きな見どころのひとつ。ヒョンビンは「監督は、当時は国の回復のために苦労した人たちがこれほど多くいたので、私たちはカメラの前で、あるいはブルースクリーンの前で簡単に撮影をしてはいけない、なので十分な覚悟をしてきてほしいということを事前におっしゃっていました。そして実際に自然の中で撮影して、当時の人たちが、何を考えていたのだろうと思いを馳せることができ、演技をする上で助けになりました」と撮影を振り返った。
韓国での撮影に単身で参加したリリー・フランキーは、「日本人は僕一人だけだったんですけど、スタッフも監督もみんなすごく優しい」と述べ、「ヒョンビンはジェントルで優しくて、本当にすごい楽しかった。10人くらいで食事をしていた時、全員が韓国人の中、日本人の僕の隣にヒョンビンは座ってくれて。黙っている僕の手にそっと手を重ねて“Are you OK?”って…(会場に向かって)あなたたち、そんなことされてごらんなさいよ!(笑)そのくらいホントに気を使ってくれるし、優しい」と、温かなエピソードで会場を沸かせた。これにヒョンビンも、「そうなんです。私はもともリリー・フランキーさんの大ファンでしたので、ちょっと下心がありました」とユーモアたっぷりに返し、さらに会場の笑いを誘っていた。
現場の雰囲気についてヒョンビンは、「映画自体は重いストーリーですが、現場の雰囲気は全く重いというところはなかったです。それぞれ演じるキャラクターを背負っていてプレッシャーも感じていたけれど、みんなが同じ気持ちで撮影に臨んでいたので、お互いいろんなことを話し合ったり、頼り合ったりする時間になり、撮影が進むにつれて、映画の中の同士のように固い絆が生まれました」と語った。
そして、映画『ハルビン』を一言で表すなら?という質問に、リリー・フランキーは「いろいろあるけど、とにかく“いい映画”って言ってほしい」と回答。
監督は「韓国と日本の俳優たちの素晴らしい演技。そして今は動画も配信で見る時代だけど、それとは差別化された作品なので、映画館で体験してもらいたい」
ヒョンビンは「とても難しくて辛いかもしれないけれど、一歩一歩信念を持って進めば良い未来が待っているという希望を届けてくれる映画です」と、それぞれの思いを込めた言葉で締めくくった。
あらすじ
1909年10月、アン・ジュングン(安重根)と同志たちは伊藤博文を追ってある使命を果たすため中国・ハルビンへ向かった。そしてハルビン駅に銃声が鳴り響いた…。
1908年、咸鏡北道(ハムギョンブクト)シナ山で、安重根(アン・ジュングン)(ヒョンビン)率いる大韓義軍は劣勢にもかかわらず勇敢に戦い、日本軍に勝利を収める。万国公法に従って戦争捕虜たちを解放すると主張するアン・ジュングンに対し、イ・チャンソプ(イ・ドンウク)は激しく反論。結局、自らの兵を率いてその場を去ってしまう。その後、逃した捕虜たちから情報を得た日本軍の急襲を受け、部下たちを失ってしまったアン・ジュングンは、なんとかロシア・クラスキノの隠れ家に帰り着く。しかし、彼を迎えた同志たちの視線は厳しかった。1909年10月、日本の政治家である伊藤博文(リリー・フランキー)が大連からハルビンに向かうとの情報を得たアン・ジュングン。祖国の独立を踏みにじる「年老いた狼」を抹殺することこそが、亡くなった同志たちのために自分ができることだと確信した彼は、ウ・ドクスン(パク・ジョンミン)、キム・サンヒョン(チョ・ウジン)とともに大連行きの列車に乗るが、日本軍に察知されてしまう―

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映画『ハルビン』作品概要
製作:HIVE MEDIA CORP 『ソウルの春』
監督:ウ・ミンホ(『KCIA 南山の部長たち』『インサイダーズ/内部者たち』)
脚本:キム・キョンチャン、ウ・ミンホ
撮影:ホン・ギョンピョ『パラサイト 半地下の家族』
出演:ヒョンビン「愛の不時着」『コンフィデンシャル:国際共助捜査』、パク・ジョンミン『密輸 1970』
チョ・ウジン『インサイダーズ/内部者たち』、チョン・ヨビン「ヴィンチェンツォ」
パク・フン『ソウルの春』、ユ・ジェミョン「梨泰院クラス」、イ・ドンウク「トッケビ ~君がくれた愛しい日々~」
リリー・フランキー『万引き家族』、チョン・ウソン(特別出演)『ソウルの春』
2024年/韓国/114分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/映倫G/字幕翻訳:根本理恵
原題/하얼빈 HARBIN
韓国公開日 2024年12月24日
ⓒ 2024 CJ ENM Co., Ltd., HIVE MEDIA CORP ALL RIGHTS RESERVED
提供:KADOKAWA Kプラス MOVIE WALKER PRESS KOREA
配給:KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス
公式サイト harbin-movie.jp
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