【取材レポ・動画あり】チョ・インソン、リュ・スンワン監督登壇「涼しさをお届けできる映画に」ゲストに大谷亮平！映画『密輸 1970』公開記念舞台挨拶レポ

昨夏韓国で大ヒットしたリュ・スンワン監督最新作の予測不能な海洋クライム・アクションの映画『密輸 1970』が7月12日より公開となった。
映画の公開を記念して翌13日、新宿ピカデリーにて舞台挨拶が行われ、リュ・スンワン監督、密輸王クォン役を演じたチョ・インソンが来日、スペシャルゲストに韓国で俳優経験のある大谷亮平が登壇した。

チョ・インソン主演映画『密輸 1970』舞台挨拶取材レポート
『密輸 1970』舞台挨拶動画レポ
『密輸 1970』映画情報

チョ・インソン主演映画『密輸 1970』舞台挨拶取材レポート

MCの呼び込みでリュ・スンワン監督とチョ・インソンが登壇。監督は「蒸し暑い中、映画を観に来てくださいましてありがとうございます。」と挨拶。チョ・インソンは「このように劇場を一杯にしてくださって本当にありがとうございます。今日はいろいろなお話が出来れば嬉しいです。素敵な時間を過ごせればと思います。」とファンの声援に照れながら挨拶しトークへ。

観客から大きな拍手を受けた監督は「今年日本でも暑い夏に、皆さまに涼しさをお届けできる映画になれれば嬉しいです。」と答え、ファンミーティングや個人的にも度々来日しているというチョ・インソンは「このように監督と東京で、また劇場で皆さまとご一緒することが出来て本当に嬉しく思っています。」と笑顔で語った。

日本映画が好きというリュ・スンワン監督は、アクション作品が素晴らしいと千葉真一の『殺人拳』シリーズがとても好きだという。また、今回の作品では日本の70年代の作品で、女性が主人公の復讐劇の『修羅雪姫』や『女囚さそり』シリーズから影響を受けたそうで、「原色的な照明の使い方とかシーンの転換などは、それらの作品からの影響が大きいです。」と語った。さらにヘアスタイルや衣装に関しては、深作欣二監督の『仁義なき戦い』シリーズの中に登場するヤクザの姿から影響を受けたという。

MCから「アクションシーンが素晴らしかったですね」と言われたチョ・インソンは、“いやいや”と手を振り恥ずかしそうな仕草をすると、監督は「チョ・インソンという傑出した俳優がいたからこそ可能だったと思っています。『モガディッシュ』でチョ・インソンさんとご一緒しながら、彼が持っている能力をその時すでに垣間見ることが出来たんです。それで彼の能力をどこまでこの映画で引き出すことができるのか絶えず考えながら作っていました。」と見事なアクションシーンを演じたチョ・インソンを称賛。

本作で水中のアクションシーンを演じたチョ・インソンは、照れながら「やはりアクションシーンで大変だったのは、地上のアクションシーンよりも水中のアクションシーンだったと思います。その水の中の浮力と戦いながらアクションをしなければならなかったので、本当に水の中でされた俳優の皆さんは凄く大変だったと思います。でもそれを素敵に演じられたことで、このような結果が得られたんだと思いますし、怪我無く無事に撮り終えることができて、とても良かったと思っています。」と大変だった撮影を振り返った。

ここで、韓国で12年間、俳優活動をしていた経験のある大谷亮平が花束を持って登壇、二人に花束を渡した。
大谷は「アニョハセヨ～」と韓国語で挨拶し「僕も皆さんと一緒で、今日二人に会えることを楽しみに来ました。すごい短い時間ですけど楽しんでいってください。よろしくお願いします。」と挨拶。
映画を観た感想を聞かれると「むちゃくちゃ面白かったです。水中アクションとか、アクションがもの凄く見ごたえがありました」「音楽、ファッション、監督が作られる世界観が最後に気持ちがスッキリした、すごい素敵な映画だったなと思います。」と絶賛。

また、大谷はチョ・インソン主演のドラマ『春の日』を見て韓国語を覚えたことを明かし、「（チョ・インソンさんが）不良っぽい役だったので、めちゃめちゃ難しくて…でもいまだにいろいろ覚えてますよ、その時のセリフ、フレーズ。実際にそのフレーズを使ってみたり。僕にとってはそのドラマの（役柄の）ウンソプさんのイメージが強いですね。」と韓国語の先生がチョ・インソンだったということを明かした。

それに対してチョ・インソンは、「『春の日』は、実は日本のドラマ『星の金貨』が原作で、そのようなご縁もありまして、（今回）このように出会えたのではないかと思います。」と今回の大谷との縁を喜んだ。

MCが大谷に「監督への質問は？」と聞くと、とっさに大谷を監督と自身の間に移動させて気遣うチョ・インソン。大谷は映画の中でチョ・インソンとキム・ヘスのシーンを熱く語ると監督は「映画をしっかりと楽しんでご覧いただいて、本当に光栄です」さらに「正直に申しますと、（韓国語の勉強で）他のドラマを選択していれば韓国語がもっと上達していたのではないかなと、個人的には思います。…冗談でした。」とジョーク交じりに嬉しそうに語った。映画に関しては「主演のキム・ヘスさんとチョ・インソンさんという優れたベテラン俳優の能力が、あのシーンにあれだけの力をもたらせたと、私は自信を持って言うことが出来ます。」「韓国でも、日本のアニメ『スズメの戸締り』をもじって『クォン軍曹の戸締り』と呼ばれていました。」と、韓国でも絶賛だったという話に、クォン軍曹を演じたチョ・インソンは恥ずかしそうに手に持つ花束で顔を隠していた。さらに続編もあり得るかも？という話題で盛り上がり、最後の挨拶へ。

チョ・インソン「映画が好きな観客の皆さんと劇場でお会いできるというのは、本当に僕たちにとっては嬉しいことなんです。この夏にぴったりの映画なんじゃないかと思います。韓国もそうですが、日本も蒸し暑いですよね。なので暑い夏、この『密輸 1970』で涼しく過ごしていただけたら嬉しいです。私たちも今回のスケジュールをしっかりと締めくくりたいと思います。次回またご挨拶出来る日まで、皆さんどうぞ元気でいらしてください。」

次に少々ネタバレ気味の話をしてしまったという監督は「どうしようかと今、頭を悩ましています」と困惑していると、チョ・インソンは「ご心配しなくても大丈夫ですよ。ここだけの話ということで…」と笑顔でフォローする場面も。

監督「まあ、大丈夫です。皆さんが責任さえ取ってくれれば問題ありません。（笑）ここからは皆さんは『密輸 1970』の営業社員になっていただいて、日本で公開されている間、皆さんは周囲のありとあらゆる家族、親戚、お友達にも宣伝、口コミをしていただいて、映画を沢山見ていただけるようにしてくだされば大丈夫だと思います。ありがとうございます！」と観客に挨拶し締めくくった。