マイアートオークションは、「デザイナーのキム・リウル氏が今回の出品が商業的にばかり映りかねないことにプレッシャーを感じている」と、BTSやジミンに迷惑がかかることを懸念して出品を取りやめたと説明した。
出品が予定されていたジミンの衣装は、韓服をモチーフに制作され、米国NBCのトーク番組「ザ・トゥナイト・ショー」のスペシャル週間企画「BTSウィーク」で、ソウルの人気観光名所でもある王宮の景福宮(キョンボックン)勤政殿(クンジョンジョン)前でヒット曲「IDOL」を披露した時に着用していたものだ。
オークションの開始価格は500万ウォンで設定されていた。
BTS着用衣装のオークションといえば、「Dynamite」のミュージックビデオで着用した衣装が、前澤友作氏とYouTuberのHIKAKIN(ヒカキン)氏により今年1月に16万2500ドル(約1700万円)で落札され、大きな話題になったことがある。
人気メンバー ジミンの着用衣装だけに、オークション価格は大きく釣り上がることは誰の目にも明らかで、注目が集まっていた。
それだけに、出品取りやめニュースには残念がる声も少なくなかった。
23日、ジミンのファンギャラリーは、ジミンの韓服オークション中止について「マイアートオークションが主催し、デザイナーのキム・リウル氏が制作したBTS(防弾少年団)ジミンの韓服オークションがキャンセルされたことについて、深い遺憾を表明する」と声明文を出し、オークションの再開を要請した。
ジミンのファンギャラリーは、「(今回のジミンの衣装のオークション出品は)私たちの文化を広く知らせることができる非常に良い機会で、BTS(防弾少年団)のファンは、オークションに大きな期待を持っていた」としながら、「『アクゲ』と呼ばれる他のメンバーを攻撃する悪質なファンたちによる非常識で悪質な嫌がらせがデザイナーに集まった」とし、今回の経緯について説明した。
公式上はデザイナーのキム・リウル氏が「商業的にばかり映りかねないことにプレッシャーを感じた」ことが出品取りやめの理由とされたが、実際には「衣装はクリーニングされていない状態で出品される」という部分が誤解を受け、「作品の原型保存」という意味だったことをオークション主催者とデザイナーがきちんと説明したにも関わらず、これを歪曲し、組織的な嫌がらせが続いたために、最終的にオークションが中止になってしまったと指摘した。
これらの嫌がらせ行動は「BTS(防弾少年団)ファンの全体意見ではない」と明らかに自分たちファンの意見ではないと線引きし、「BTS(防弾少年団)のファンは韓服の近代化の先頭に立ってこられたデザイナーのキム・リウル氏を心から応援している」とした。
そして、「今回のBTS(防弾少年団)ジミンの韓服のオークションは、韓服が韓国固有の文化の代表的な象徴であることを広く知らせ、韓国文化を全世界に、より確実に知らせる大切な機会になるものだ」とした上で「BTS(防弾少年団)のジミンギャラリーは、キム・リウルデザイナーとマイアートオークションの関係者の皆さんがオークションを再開して下さるよう切に願う」とオークションを再開するように要請した。
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