【インタビュー/取材レポ】Outsider(アウトサイダー)「ジェジュンは義理堅くて人情深い人」キム・ジェジュンとのコラボ曲『GIRL』が話題

韓国を代表するHipHopアーティストで速射砲ラッパーとして有名なOutsider(アウトサイダー)が、親交の深いキム・ジェジュン(JYJ)とのコラボした新曲『GIRL』を日本のステージ「OUTSIDER×BUILD UP-JOINT CONCERT-」で初公開した。その公演前にインタビューをさせていただきました。

Q.ジェジュンさんとのコラボ曲『GIRL』はどんな曲ですか?
「この曲は90年代に流行っていたレトロ的な音楽の雰囲気になります。昔流行っていた音楽なので、私たちにも馴染みのある雰囲気ですし、ピアノやギターが入った音楽にジェジュンの洗練された声と私の囁くようなラップが入ったバランスの取れた曲になります。今回は残念ながらジェジュンは一緒に歌うことはで来ませんが、BUILD UPと一緒にパフォーマンスを加えて披露させていただきます。」

Q.ジェジュンさんと仲良くなったきっかけは何ですか?
「最初は軍隊が一緒で同じ所で生活をしていました。社会で会った時よりも軍隊で一緒に生活をしていたので、より仲良くなることが出来て、お互いに歌手から軍隊に入ったという状況も同じで仲良くなって、軍隊が終わってもたまに会って音楽の話をしていくうちにこの曲が生まれることになりました。」

Q. 『GIRL』はどのくらい前に作られた曲なんですか?
「2年前くらいです。」

―2年の期間がありますがなぜですか?
「自分もジェジュンさんも完璧主義なところがありますので、中途半端のまま世界に出すよりは、整えて完成させてから出したかったので時間が掛かってしまいました。でも2年前に作った曲と言っても古い曲ではなくて、いつ出してもいい曲だと信じています。」

Q. Outsiderさんから見たジェジュンさんはどんな方ですか?
「義理堅くて人情深い人。男らしい人なのに後輩にも1人1人に心遣いができる人です。」

Q.Outsiderさんの大ヒット曲『외톨이』(ひとりぼっち)は、カバーするアーティストも多いですが、“この人は上手い!”と思ったアーティストはいますか?
「BTS、BTOB、gugudan、EXOのメンバーや俳優のソン・ジュンギさんなどなど…本当に沢山の方がカバーしてくれたのですが、誰が一番いいというのは分からないのですが、みんな個性があって上手に歌ってくれます。」
―では、注目しているK-POPアーティストはいますか?
「BUILD UP」(笑)
―それはそうですよね!(拍手)

Q.その、プロデュースされているBUILD UPを、どのように評価していますか?
「個人個人はみんな優れているんです。最初は3人で今は6人になったので、まだ息が合わない時もありますが、これから息を合わせることが必要ですし、ライブや公演が増えて経験も増えていってBUILD UP(ビルドアップ)の名前のようにステップしていって徐々に成長していってほしいです。」

Q.高速ラップをするきっかけは?
「子供の頃は作家になるのが夢だったのですが、音楽をやっていくうちに、自分の人生のストーリーをより沢山音楽に入れて伝えたくて、沢山入れたら早くなってしまったんです。ファンの方に伝えたいことがいっぱいあったんです。」
―最初から高速ラップだったのですか?
「そうです。最初から沢山伝えたくて高速ラップでした。」

Q. Outsiderさんのように高速ラップをやりたい人も多いと思いますが、コツはありますか?
「コツと言ったら何よりも練習です。正確な発音でラップをするために、同じ歌詞(セリフ)をアクセントの違う言い方をいくつか、1日に10~15時間くらい練習します。秘訣はとにかく練習です!」

Q. 本当に滑舌がいいですが、おすすめの韓国語の早口言葉はありますか?
「韓国でも日本のような早口言葉はありますし、実際アナウンサーの教官として教えたこともあります。でも、決まった文書で練習するよりは、周りにある、あらゆる文章で練習するのが一番いいと思ってそのようにしています。」

Q.曲作りでのこだわりはありますか?
「私が一番に思うのは、自分が言いたいメッセージを正直に、純粋に気持ちを表現することが一番いいと思っています。もしそれが嘘だとしたらファンの方にはすぐ分かるので、正直な気持ちをそのまま表現しようと思っています。」

Q.娘さんのロウンちゃんは、高速ラップを真似たりしますか?
「あまり興味がないようで真似しませんね。(笑) 私はアーティストとして早口を目指してたんですが、早口が日常生活でいいとは言えないので、娘には会話はゆっくり話したほうが伝わるのでゆっくり話すように言ってるんです。」
―ロウンちゃんは、ラップをやってるお父さんのことをどう思ってると思いますか?
「アーティストだとは知ってるようですが、まだ4歳なので…(笑)。僕は子守りもやって、送り迎えもやってるんです。自分のスケジュールは子供のことが終わったら自分のスケジュールに入るんです。」
―お子さんが中心なんですね。
「娘もテレビに映ったことがあるので、自分も芸能人だと思ってるみたいです。」(笑)
―もし娘さんが将来芸能人になりたいと言ったらどうしますか?
「自分が好きでその職業を選ぶならいいです。でも芸能人との結婚はダメです!」(笑)

2016年に出産が近いことを発表

Q.日本で行ってみたいところはありますか?
「静かで日本っぽい旅館に行ってみたいです。あまり人が来ない所がいいですね。」
―今回どこかに行かれる予定は?
「今回は時間的にないので、ドン・キホーテに毎日通ってます。」(笑)
―ドン・キホーテでは何か買われましたか?
「これというものはないですが、毎日行っても毎日買うものがあるので不思議です。」(笑)
―娘さんには何か買いましたか?
「いつも子供にはカバンや洋服を買ったりしますが、連れてきたらきっと喜ぶと思うので今度はぜひ一緒に連れて来ます。自分がガイドで!(笑)ドン・キホーテには水槽に魚も泳いでるんです。爬虫類や熱帯魚が大好きで、家にトカゲといろんな種類の亀とワニなどを爬虫類を500匹ほど飼ってるんです。」
―500匹ですか?Outsiderさんがお世話もしてるんですか?
「はい。自分が高速ラップを披露するようになって気づいたら性格も早くなってきて、これはダメだと思って、ゆっくり行動する亀を飼ったのがきっかけで増え始めたんです。今は娘も餌をあげたりしているんです。日本は爬虫類の市場が大きいので、展示会があればよく参加しています。」

Q.キッズカフェもやられるそうですが。
「はい、ソウルの近くでやってるんですが、これからチェーン店として全国に広げたいと思っています。」

Q.アーティストと、爬虫類やキッズカフェは、どういう比重でやっていく予定でしょうか?
「全部私が好きな仕事ということと、もし自分がやっていることが1つだけだと、疲れたり仕事が上手くいかなかったときは辞めてしまうかもしれないですが、今は3つも好きな仕事があるので、疲れても支えになって上手く共存できるようになってますし、音楽に全く関係ないと思ってもインスピレーションになって、いい音楽活動にも繋がっているかと思います。BUILD UPのリーダーは、キッズカフェで子供たちにダンスを教えて手伝ってくれてます。その夢を持つ子供たちにインスピレーションを受けて、今回BUILD UPの曲のタイトルを『夢の国』と決めたくらい音楽にもちゃんと繋がってるんです。キッズカフェでは、BUILD UPのメンバーもダンスを教えたり、トカゲの世話やお掃除もしてくれてます。」

Q.今後のソロ活動の予定は?
「はい、今回が日本での初めてのステージになりますが、今後も日本の音楽を理解したいですし、また日本で出すための音楽を準備していきたいです。」
―日本で気になるアーティストはいますか?
「日本のラッパーのZeebraさんです。2007年に韓国で同じステージに立ったことがあるんですが、いろいろお話をしてこともありました。そしてこれから一緒に音楽をしてみたい日本のアーティストにはZeebraさん率いる『キングギドラ』と、韓国と日本のハーフのラッパー『ちゃんみな』さんと共演してみたいです。」

Q.2012年に結婚の記事が出た時ですが、「夫婦喧嘩になったらOutsiderさんは負けないだろう」というネットユーザーのコメントをありましたが、実際に奥様とケンカした時はどちらが先に折れますか?
「喧嘩をしたら奥さんの方が先に折れます。」
―そうなんですか?
「僕がうるさいからです。」(笑)
―普段も早口ということですか?
「興奮したら早口になってしまいますが、普段はゆっくり話すように心がけています。」
(BUILD UPへのダメ出しも早口なので、メンバーは緊張してしまうとか…(笑))

Q.最後にファンにメッセージをお願いします。
「私がこれから作る予定の音楽をみなさんともっとコミュニケーションをとりながら近くなって、聴いて幸せになるような音楽をみなさんに披露したいと思います。これからももっと日本に来たいと思いますので、みなさんも興味を沢山持っていただきたいですし、楽しみにしていてください。ありがとうございます」

2月16日(日)にはBUILD UPと一緒に日本で初めてのステージを行ったOutsider。

「すごく緊張していますが、私のHipHopのミュージックと若いK-POPアイドルのミュージックを一緒に披露させていただくことになって私も楽しみにしています。」と意気込みを語り、ジェジュンとのコラボ曲『GIRL』を初公開、そして『외톨이』(独りぼっち)も披露し圧巻の高速ラップで会場を魅了しました。
今後も歌手活動だけでなく、多彩なプロデュース活動にも注目していきたいです。




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