大阪を皮切りに、名古屋、東京で行われた『B.A.P 2017 WORLD TOUR“PARTY BABY!”JAPAN BOOM』が、8月9日、東京・Zepp Tokyoにて日本公演のファイナルを迎えた。その夜公演の模様をレポートする。

『PARTY BABY!』というタイトル通り、『BABY（B.A.Pのファンの愛称）とパーティー気分で盛り上がる』をコンセプトにした今回のライブ。ライブ開始前から、会場内はメンバーの登場を待ち望むホイッスルの音が鳴り響き、会場いっぱいにマトキ（B.A.Pのオリジナルキャラクター）型のペンライトの緑の光が揺れていた。

午後7時。DJ　B.SHOOによるDJパフォーマンスからライブがスタート。ノリノリのクラブナンバーで、会場の空気を徐々に温めていく。DJがステージを降りるとスクリーンに、数字がカウントダウンされ、ステージに向かって歩いてくるメンバーの様子が映し出された。カウントがゼロになり、BABYたちの期待がマックスに到達したとき、真っ暗なステージに6人が登場！　そのまま『HURRICANE』や『NO MERCY』など、クラブミュージック調にリアレンジされた7曲を、ノンストップで歌って踊った。頭を左右に振りながらリズムを全身で感じるバン・ヨングク、気持ちよさそうに高音ボイスを響かせるデヒョン、観客と一緒にリズムを刻むヒムチャン……。カッコいい中にもリラックスした6人の姿が心地いい。

ここでオープニングトーク。ジョンアプは、襟もとをちらりと見せながら「ジョンアプだぞ」とトレンディエンジェルのネタ“斎藤さんだぞ”を披露。ヒムチャンもなぜかそれに便乗する。挨拶を終えると、観客の一人をステージに上げ、お願いを一つ聞くコーナーに。当選したファンは、ヨンジェに投げキッスをお願い。だが、リアルキスをお願いされたのだと思ったヨンジェは大焦り！　勘違いに気づくと、ほっとした表情で、渾身の投げキッスを送っていた。

第2幕は、ZELOの『SHINE』からスタートした。この曲は、今回のワールドツアーで初お披露目されたCD未発表曲。最近ぐっとセクシーになったと評判のZELOらしい楽曲に、ファンもうっとり。その後もボーカル陣による『FERMATA』、ヨンジェの初披露ソロ曲『LIE』など、大人の男の魅力あふれる楽曲が続き、会場はしっとりとした空気に包み込まれた。

今回のワールドツアーの様子を映し出したブリッジビデオをはさみ、ライブは後半戦に突入。ここからは、全員で盛り上がるPARTYタイム。特に『FEEL SO GOOD』では、ファンたちのひときわ大きな歓声と掛け声が響き、会場が一体となった。本編ラスト曲は、4月にリリースされた日本７ｔｈシングル『WAKE ME UP』をセレクト。B.A.Pらしい重低音を効かせたパワーサウンドで、「B.A.P、ここにあり！」を証明してみせた。

アンコールでは、デヒョンの提案で、韓国のバラエティ番組『週間アイドル』の人気コーナー「ランダムプレイダンス」に挑戦した。これは、ランダムに流れてくる自分たちの既存曲の振付を踊るというもの。メンバーもどんな曲が流れるのか全く知らされていなかったようで、結果は散々……。ステージのど真ん中で直立不動のヒムチャン、あたふたと左右を行ったり来たりするZELO、はじっこで初めから諦めモードのバン・ヨングク、「知ってる曲が一曲もなかったよ」とデヒョン、歌でごまかすヨンジェ、一人奮闘するジョンアプ……。本人たちは消化不良の様子だったが、今回のライブで披露しなかった曲ばかり流れてきたため、ファンにとってはうれしいサプライズとなっていた。

さらに、夜の部では予定にはなかったダブルアンコールを行い、『EXCUSE ME』を披露。最後の最後までサプライズでいっぱいの笑顔あふれる2時間15分のライブだった。

なお、インターネットショップ・B.A.P OFFICIAL SHOPでは、今回のツアーの様子が詰まった「B.A.P 2017 WORLD TOUR “PARTY BABY!” JAPAN BOOM アフターパンフレット」の予約申し込みを受付中。日本で行われた全公演に密着し、メンバーの魅力がぎっしり詰まった見応えと読み応えたっぷりの1冊となる模様だ。

• B.A.P関連の記事
• B.A.P関連グッズ＆商品