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Key(SHINee)熱演!8月19日(金) 遂に東京公演開幕、ブロードウェイミュージカル『イン・ザ・ハイツ』初日公演のレビュー【オフィシャルレポ】
8月19日(金)Bunkamuraオーチャードホールにて韓国版ミュージカル『イン・ザ・ハイツ』が開幕!
昨日の開幕公演のレビューをお届け致します!
韓国キャストの熱量とラテンのリズムの相乗効果が活きたステージ
サルサ、メレンゲ、ヒップホップといった情熱のサウンドに、韓国俳優が誇る安定の歌唱力と全身からほとばしるエネルギー。相性抜群に違いないと予想はしていたが、期待以上の爽やかな興奮がオーチャードホールのステージを駆け抜けた。19日に開幕したブロードウェイミュージカル『イン・ザ・ハイツ』、韓国キャストバージョンの来日公演だ。
マンハッタン北西部の都市、ワシントンハイツに住む中南米系移民たちの悲喜こもごもが描かれた本作の魅力は、客席にいても体を揺らさずにいられないラテンミュージックの誘惑と、街全体が一つの家族のようなつながりをみせる情の深い人間ドラマである。昨年秋の韓国初演でもウスナビ役で高評価を受けたKey(SHINee)が、軽やかに舞台中央に登場し、小粋なハングル・ラップで瞬く間に場の空気を掌握していく。朴訥な表情と力みのないたたずまいが、周囲に散らばるアクの強いキャラクターたちを見守る要として非常にバランス良く、好印象だ。お茶目な相棒ソニー(ユク・ヒョンウク)とのリズミカルな掛け合いも愉快である。キレ味鋭いダンスで雑然とした街の温かみを表現するキャストたちが、ところどころに日本語のセリフを差し込んでくるご愛嬌にも頬が緩む。
快活さの中に実直な苦労人の横顔をにじませるベニー(イ・サンイ)、知的で可憐なニーナ(ルナ)、マドンナとしての華と憂いを携えたヴァネッサ(J-Min)。悩める若者を演じる俳優たちは、透き通る美声でその心の叫びを伝えてくる。彼らを応援する街の人々も、見るほどに愛しさがつのる個性派揃いだ。美容室オーナー・ダニエラ(チェ・ヒョクジュ)の抱腹も涙も誘う人情の厚さ、老婆クラウディア(イ・ユンピョ)の故郷への思慕、ニーナの両親(シム・ジョンワン、チャン・ジヘ)が娘に向ける愛ゆえの葛藤など、韓国俳優が内包する熱量の高さ、圧巻の表現力が、ラテンのリズムに負けず劣らず、観る者の感情をおおいに刺激するのである。
韓国ミュージカル界のトップランナーとしてヒット作を連発させている演出家イ・ジナが、シャープな手腕でまとめ上げた人間愛あふれる群像劇。胸を突き抜ける爽快感とともに、明日へのパワーチャージを実感できること請け合いだ。
演劇ライター 上野紀子
公演名:『イン・ザ・ハイツ』(韓国語上演、日本語字幕付)
公演期間・会場:2016年8月19日(金)~9月3日(土)
Bunkamuraオーチャードホール
2016 年10月16日(日)〜11月6日(日)
KAAT神奈川芸術劇場
スタッフ:原案・作詞・作曲:リン=マニュエル・ミランダ
演出・韓国語歌詞:イ・ジナ/音楽監督:ウォン・ミソル
振付:チェ・ヒョンウォン、キム・ジェドク
キャスト: チョン・ウォニョン/ドンウ(INFINITE)/Key(SHINee)
キム・ヒョンジュン(Double S 301)/イ・サンイ
オ・ソヨン/J-Min
チェ・スジン/ルナ(f(x)) 他
チケット料金:S席 16,000円 A席 11,000円(全席指定・税込)
⇒ チケットぴあ予約はこちらから!
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主催:S.M.Culture & Contents/Quaras
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