超新星のソンモとジヒョクがダブルキャストで主演を務める韓国ミュージカル「Summer Snow」東京公演が2014年5月24（土）五反田・ゆうぽうとホールにて幕を開けた。
初日公演にはジンハ役を超新星のソンモが演じ、ユンジェ役のJewelのほか、アレン・キボム、フィ（WHEE）らがベテラン俳優陣とともに熱演し観客を魅了した。

本作品は日本で2000年にTBSで放送され人気を博した同名テレビドラマを韓国でリメイクしミュージカル化。両親を亡くし、自転車店を営みながら一家を支える長男ジンハと、心筋拡大症を患うソルヒとのラブストーリーを軸に、若者たちの成長を描いた作品。タイトルの“サマースノー”とは、プランクトンの死体がシルクのような粒子になって深海に漂う現象のこと。ソルヒが重い心臓病を患っていることを知らないジンハは、その美しい光景を一緒に見ようと、ソルヒをダイビングに誘う。そんなジンハに心惹かれるソルヒも“サマースノー”を見たいと願うが……。

初日のジンハ役を演じる超新星ソンモが登場すると、客席からは大歓声が沸いた。親代わりとして自転車の修理をして働き、弟や妹には「おばちゃんトーク」と呼ばれるほど口うるさいが、純粋で家族思いの長男役を熱くさわやかに演じた。会見でも心配していた自転車も難なく乗りこなし、超新星の曲を口ずさんだりと各所にとり入れたアドリブでファンを喜ばせた。

ライバルのユンジェ役には、長身で白衣も似合うJewelが熱演し役柄どおり、強く優しい雰囲気と歌声で会場を魅了。また、ジンハの弟であり耳に障害を持つ弟、ジュン役を務めたアレン・キボムは、コンプレックスを抱えながら一生懸命に生きる姿と兄と同様、家族を思う純粋な演技を見事にこなし、そのジュンの友人でもあるスヒョン役を演じたフィ（WHEE）もジンハ一家と関わりながら、複雑な気持ちの変化をしっかりと演じきった。

急展開する二幕では、次々と起こる困難に立ち向かうジンハ。格闘シーンやキレキレのダンスも披露しながらストーリーは進み、クライマックスへ。ジンハとソンヒの切なく心を揺さぶられる感動的で美しいラストシーンでは、会場から沢山のすすり泣く声が聞こえた。

感動の余韻のなか、拍手喝采となったカーテンコール後には、ファンからの大きな「ソンモコール」が鳴り止まず、急きょ舞台に登場したソンモ。ファンの熱い声援に「後ろの席までお客さんがいてびっくりしました」と嬉しそうな表情を見せ、「僕もツイッターに参加します！考えたIDは…（笑）今日は最初ですが、4日間短いです。ぜひ最後まで応援してください。毎日来る？（笑）僕は正直１人でも２人でも何人でも大丈夫ですが、もちろん沢山来てくれれば…関係なく、僕も頑張りますので大きな応援をお願いします。今まで（超新星の）２人もやったし、アドリブも知ってると思うけど、初めて見るふりをして楽しんでください。（客席「はーい」）すぐ２回目（夜の部）もあるから頑張ります。来年の夏は「Summer Snow」がないと聞いたので、最後の思い出を作りたいと思います。」とファンへの感謝と舞台への意気込みを語った。最後には「あとでね！あばよ！」と決めポーズでファンを魅了し初回公演を大盛況で終えた。

韓国ミュージカル「Summer Snow」は2013年4月12日の関西で幕を開けて以来、5月東京、11月関西、そして今回の2014年東京公演と、わずか1年の間に4会場78公演を上演。本年1月には台湾で初めての韓国ミュージカルとして公演を行い、K-POPアイドルと韓国ミュージカルのあらたな出会いを作り上げた。
今回の東京公演では、2013年公演に出演のソンモ（超新星）、ジヒョク（超新星）がカン・ジンハ役を演じる。また本作品初の出演となるソ・ユンジェ役にJewel、チョウン、ソンフン、カン・ジュン役にアレン・キボム、イ・スヨン役にフィ（WHEE）を迎える。

今回をもって第１章の幕を閉じるという韓国ミュージカル「Summer Snow」。主演のソンモとジヒョクのジンハを見比べたり、新しいキャストや前回との演出の変化など、何度見ても存分に楽しめるミュージカルとなっている。笑いあり涙ありの美しい感動作をぜひこの機会に味わってみてはどうだろうか。

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