戦争記念館

戦争記念館
ソウル特別市龍山区に位置する戦争記念館は、大韓民国を守ってきた抗争と戦争に関する記録を集め、保存しているところです。
1994年、戦争に対する教訓を通じて戦争を予防し、平和的統一を祈願することを目的として建てられました。
3階建て規模の記念館をはじめ屋外展示場、記念造形物などが飾られています。
記念館横にある「平和の広場」では音楽会やコンサートなどの大型行事施設としても利用されています。

戦争記念館に入るとまず目に入るのが、「兄弟の像」。
熱く抱きしめ合っている兄弟の銅像は、作品の説明がなくとも何を表現したいか伝わってくるような、胸を熱くするものがあります。
兄弟の像は、2004年に公開された映画「ブラザーフッド」のモチーフにもなっている像です。
韓国軍である兄と北朝鮮軍の弟の奇跡的な再会を再現したもので、戦争のむごさ、悲しさを痛感することのできる造形物の1つとなっています。

「平和の広場」は散策コースとしても人気を呼んでいます。
太陽の光が射す天気のいい日にはたくさんのソウル市民で溢れており、戦争記念館が戦争をテーマにしているということさえ忘れてしまうようなのどかさを感じます。
大型噴水と人口湖、よく手入れされた芝生などの風景はまた1つの見どころとなっている程。
所々に設置されている「6.25戦争休戦50周年記念造形物」などの大型展示品が、戦争記念館の本来の意味を再確認させてくれるでしょう。

3階規模の記念館は展示と体験場、上映館などで構成されています。
戦争の歴史を知ることが出来る資料や模型、戦死した兵士の名前が書かれている碑は、見ているだけで時間の流れを忘れてしまいます。
また、戦争の極限の状況を体験することが出来る「戦争体験室」は毎回行列が出来るほど人気。
夜間戦の映像、音響、振動、火薬の匂いまで、特殊効果で再現し戦争のむごさを私たちに伝えてくれます。

屋外展示場では第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争などで使用された武器の数々を展示しています。
曲射砲やミサイルのような地上軍の武器から、H-13ヘリコプター、S-2海上哨戒機、KT-1訓練機など空軍の飛行機も展示され、注目されています。
K-1電車などの一部展示品は、観覧客が実際に内部に入って直接体験することも可能です。

記念館にはカフェやコンビニ、授乳室などの施設も完備。
野外で食事をすることが出来る木の日陰なども準備されており、市民たちの憩いの場としても有名です。

戦争の痛みを、歴史を深く知るために欠かせない戦争記念館。
過去の出来事として知らないふりをするのではなく戦争と向き合い、そのむごさと悲痛さを現代に生きる私たちこそが感じなければなりません。
これからの平和のためにも、ぜひ立ち寄ってほしい観光名所の一つです。

 戦争記念館の基本情報

名称 戦争記念館
住所 ソウル市龍山区梨泰院路29
電話番号 02-709-3139
営業時間 09:00〜18:00
定休日 月曜日
交通 地下鉄4号線三角地駅12番出口


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