徳寿宮
- 2014/1/18
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- 市庁/光化門スポット
徳寿宮
徳寿宮(トクスグン)は、元々は朝鮮王朝時代に王族である月山大君(ウォルサンデグン)が住んでいた個人邸宅でした。彼が亡くなって104年が過ぎ、その後、豊臣秀吉が引き起こした文禄の役(壬辰倭乱)により法宮であった景福宮が全焼し、避難していた宣祖(ソンジョ;朝鮮王朝第14代国王)が戻った時に荒廃した景福宮のかわりに規模の大きかった月山大君の家を仮の宮に定めました。
その後、多くの王達が使用し「慶運宮(キョンウングン)」という名が付けられ、この時に仮宮ではなく、正式な宮として格付けされました。
高宗(コジョン:朝鮮王朝26代国王)の時には、宮が大きく拡大され近代的な建物が建てられました。名前も、高宗の長寿を願う意味を込めて、慶運宮から「徳寿宮」(トクスグン)と呼ばれるようになりました。
<徳寿宮の見所>
◎『中和殿』(チュンファジョン)
国宝819号に指定されています。徳寿宮の正殿にあたり、国の重要な行事が執り行われていた場所でした。
◎『即祚堂』(チュクチョダン)
宣祖、その後高宗が住居として使っていた場所で、現在も中には高宗が直接書いた額が飾られています。
◎『静観軒』(チョングァンホン)
1900年に建設された西洋式と伝統宮廷様式が交わった独特な雰囲気のある建物で、高宗がコーヒーを飲みながら外交使節と面談をしていたとも言われている場所。
◎『石造殿』(ソクジョンジョン)
西洋式の石造建築物で、ベランダや 韓国初の噴水 があるのが特徴。
◎王宮守門将交代式
現在、徳寿宮の行事として行われている王宮守門将交代式は、宮殿の警備をしていた守門将たちの守衛儀式と交代儀式を再現しているもので、約20分正門の前で行われます。
◎徳寿宮美術館
国立現代美術館の別館として、徳寿宮石造殿西館に「徳寿宮美術館」があります。建物は、柱の部分はイオニア式、内部はロココ風になっており、18世紀古典主義ヨーロッパ建築様式に従って建てられています。
徳寿宮の基本情報
名称 | 徳寿宮 |
住所 | ソウル市 中区(チュング) 太平路2街(テピョンロイガ)58 |
電話番号 | 02-771-9951 |
営業時間 | 9:00~21:00 (入場は20:00まで) |
定休日 | 月曜日 |
交通 | 地下鉄1号線市庁駅2番出口前 |