凰稀かなめ・ユナク(超新星)囲み取材「緊張しています!」ミュージカル『花・虞美人』ついに開幕へ!【取材レポ】
中国で有名な『項羽(こうう)と劉邦(りゅうほう)』の物語に基づき“虞姫”(ぐき)にスポットをあて、岡本貴也(脚本・演出)の完全書き下ろしのオリジナルで制作されたミュージカル『花・虞美人(はな・ぐびじん)』の東京公演が赤坂ACTシアターにて3月26日(日)より開幕。初日を控えた前日25日(土)にプレビュー公演が行われ、公演直前に主演の凰稀かなめと劉邦役のユナク(超新星)による囲み会見が行われた。『花・虞美人』は紀元前3世紀、中国の楚漢戦争を舞台に繰り広げられるミュージカル作品で、劉邦と項羽の男の戦いには偉大なる女・虞姫の存在があり、“虞姫”との別れ、怨み、愛を惜しみなく描く。
虞姫役には宝塚歌劇団宙組6代目トップスターの凰稀かなめが退団後初主演。劉邦役には日本語が堪能な超新星のリーダー、ユナクが時代劇に初挑戦。項羽役には5人組ヴォーカルグループLE VELVETSの黒川拓哉と、~21世紀の石原裕次郎を探せ!で応募総数5万2005名の中から最終選考の10人に残った池田務のダブルキャストをつとめ、2017年3月26日の東京を皮切りに名古屋・大阪の3都市で上演される。
最初に姿を見せたのはパステル調の華やか衣装を着た宝塚退団後初主演と務める 凰稀かなめ。
「皆さま、忙しい中、ありがとうございました。『花・虞美人』いよいよ明日開幕になります。スタッフの方々、出演者一同精いっぱい取り組んでいきたいと思いますので、温かいご声援をお願いいたします。」と取材陣に挨拶し会見へ。
Q.初日を目前に控えた今の心境と稽古でのエピソードは?
「突き詰めてやっていたので、発見は山ほどありますし、スタッフの方、出演者の方々とぶつかり合いながら今日まで稽古してきたので、その成果が出るのではないかなと思います。あとは本当にシンプルな舞台なので、みんなの魅力が凄く発揮される舞台になっていると思うので、その辺も楽しみにしていただけたらいいなと思います。」Q.虞姫役を演じて自分との共通点はありますか?
「そうですね、あたたかく大きく見守ること。(笑)じゃないかなと思います。」
Q.降板された清水良太郎氏について
「清水さんも悔しい思いをしてると思いますし、私たちも正規のメンバーで出来なかったという寂しさもありますが、今は新しいメンバーでスタートして頑張っていますので、清水さんとはどこかでご一緒出来たらいいなと思ってます。」
Q.項羽役のダブルキャスト、池田務さんと黒川拓哉さんの二人の違い、それぞれの魅力は?
「お二人ともとてもワイルドなんですが、池田さんのほうはワイルドさの中にも温かさがある熱い男で、最後に向かってくるにつれて弱さも出てくる、それでも必死にやっていくというとても人間らしい項羽になっているなと思います。
黒川さんのほうは、身長も凄く大きいし、ワイルドですが黒川さんの人間性なのか、とても純粋な優しいところが今回のお芝居の中に出てきていて、一生懸命なところがとても項羽っぽいなと。逆に黒川さんのほうが最初は可愛い感じなんですが、後半に向けてどんどん男らしく成長していく項羽になっていと思います。」Q.トップスターの宝塚以来初座長ですが?
「私も宝塚のとき、トップスターという立場に立たせていただいて毎公演そうだったのですが、自分がトップだから、どうのこうのということはあまり考えてなくて、作品の中でどういう風に、自分を、相手をと言うことばかり考えていたので、座長と言う言葉に気負いしないように自分で意識して、とりあえずみなさんとコミュニケーションを取りながら舞台上で一緒に戦っていきたいなと言う気持ちです。」
Q.退団後の本格的なお芝居ということですが今回の手ごたえは?
「手ごたえな十分あります。お客様が入ったらまた空気も変わってくると思いますし、お客様と一緒に作品をまた新たに作っていきたいなと。今は自分たちの中でやっていますが、空気で変わりますので一緒に楽しんで、一緒にその時代を過ごしていけたらいいなと思ってます。」Q.ユナクさん演じる劉邦についての印象は?
「ユナクさんはとても普段から優しいです。今回恋人同士という役で結婚して夫婦になるんですが、いろいろお話もしましたし、普段からそういう風に見えるように接したりとやっていったら、本当にレディーファーストなんだなと。それが劉邦様にすごく合ってるというか、劉邦様そのものと言う感じです。」
最後に衣装について聞かれると「重いですが、歌劇のときよりは軽いです(笑)」と笑顔で応えた。続いて登場したのは赤を基調にした衣装を着た劉邦役のユナク。「ユナクです、よろしくお願いします。」と会見スタート。
Q.今の心境と意気込みを願いします。
「初めて時代劇を演じるので、ちょっとプレッシャーもあって緊張もしてるんですけど、みんなと凄く仲良くなって、一か月半くらい頑張って練習してきたので、やっと見せられて良かったなと思います。今の心境は緊張しています。」
Q.劉邦役を演じるうえで心がけていることは?
「台本をもらってテーマは『虞美人』で、劉邦と項羽の話よりは、虞姫という女性がどうやって生きてきたかを想像して作られたので、僕も劉邦はどういう恋愛をしてきたのか?と自分なりに研究して、項羽と差があったほうがいいかなと思って、項羽は結構ストレートで激しい感じで、僕はちょっとロマンチストな感じでいきたいなと思ってやっていきたいと思います。」Q.Wキャストの項羽(池田務・黒川拓哉)のそれぞれの違いや魅力は?
「池田さんのほうは本当に激しいほうで強さをだしていて、黒ちゃんのほうは強さを内面的に持ってて心が強いというか、喋り方とかアクションとか、仕草とかが違って面白いです。全く違うので真逆なので僕も両方楽しめます。二人とも身長も大きくてカッコいいのでライバル的な存在でいいなと思って楽しくやってます。」
Q.ユナクさん自身のおすすめのシーンは?
「劉邦という役での一番ラストシーンは僕にとって気持ちが凄く入っていて、想像するだけで涙が出るくらい悲しいシーンがあるのでラストシーンがおすすめです。それで喉が枯れてます。」Q.今回の髪型と衣装を着てみての感想は?
「こういういう衣装は初めて着たのですが、台本観た時の劉邦のイメージは『赤』だと思って、グループの中の僕の色も『赤』で、今回もリーダーシップもあっていいなと思います。僕だけ厚着なんです。みんなは薄着なんですが、僕はカーペットみたいで着るだけで汗が出るくらいです。でもこれを着てると本当に劉邦になったという感じもあります。ロン毛はジャケット写真で撮ったことはあるんですが、あれもカツラで今回2回目です。仕草がちょっと女性っぽく(指で髪をクルクルして)こうなるんです。(笑)」
囲み会見後にはプレビュー公演が行われた。
出演:
凰稀かなめ・・・・・・・虞姫
ユナク(超新星)・・・・劉邦
黒川拓哉 (LE VELVETS)・項羽
池田努・・・・・・・・・項羽
松田 凌・・・・・・・・子期
岡田亮輔・・・・・・・・樊噲
石橋直也・・・・・・・・韓信
桑野晃輔・・・・・・・・趙高
今井ゆうぞう・・・・・・宗義
小野健斗・・・・・・・・懐王
奥田圭悟・・・・・・・始皇帝
高橋由美子・・・・・・・呂雉
大澄賢也・・・・・・・・范増 他
演出:花虞美人制作委員会
演出協力:本間憲一
脚本:岡本貴也
脚本協力:長谷川晃示
演出補:西祐子
音楽:鎌田雅人
主催:ミュージカル「花・虞美人」制作委員会
<委員会参加企業>
株式会社ケイダッシュステージ
株式会社ケイローズ
株式会社ジェイロック
株式会社ディコンプレックス
※五十音順
<公演日程>
【東京公演】赤坂ACTシアター 2017年3月26日(日) ~ 31日(金)
【名古屋公演】愛知県芸術劇場 大ホール 2017年4月15日(土)・16日(日)
【大阪公演】森ノ宮ピロティホール 2017年4月22日(土)・23日(日)
チケット料金(全席指定・消費税込み)
プレミアムシート ¥13,000
S席 ¥11,000
A席 ¥7,000
※未就学児童の入場は不可
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