MONSTA X 3度目のワールドツアーが日本で閉幕!新曲「X-Phenomenon」を初パフォーマンス【オフィシャルライブレポ】
- 2019/9/5
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- MONSTA X
7人組ボーイズグループ、MONSTA X(モンスタエックス)が、『2019 MONSTA X WORLD TOUR ‘WE ARE HERE’ IN JAPAN』を開催し、8月21日~22日、千葉・幕張メッセ国際展示場7ホール、9月3日~4日、大阪・大阪城ホールの計4公演で約32,000人を集めた。ここでは22日の幕張メッセ公演の模様をレポートする。
本公演は4月のソウルからスタートして、20都市23公演を廻った3度目のワールドツアーの日本公演、そしてワールドツアー自体の最終公演という位置付けのもの。他国と同じく韓国最新連作アルバム『ARE YOU THERE?』、『WE ARE HERE』の楽曲を中心に、代表曲やユニットステージなど全23曲を披露したが、日本公演では一部を日本語バージョンに、そして8月21日にリリースし、オリコンウィークリーアルバムチャートで2位を獲得した日本2ndアルバム『Phenomenon』のリード曲「X-Phenomenon」を初パフォーマンスするというスペシャルな演出でファンを魅了した。
オープニングを飾ったのは、「Shoot Out -Japanese ver.-」。彼らが初めて韓国の地上波音楽番組で1位を獲得し、“MONSTA X=男らしさ”というイメージを確立した大ヒット曲に、スタートから会場はヒートアップ。メインボーカルのキヒョンが、日本公演直前の北米ツアー中に負傷するというアクシデントに見舞われ、ダンスを控えてイスに座っての参加となってしまったが、座っていてもそのパワーボーカルは健在。続く「HERO -Japanese ver.-」、「TRESPASS -Rock ver.-」というハードな曲でもパワフルな歌声を響かせた。
各人の挨拶を終えると「去年に続き、今年もまたワールドツアーで日本に来られて嬉しいです!」とキヒョンが元気に告げると、I.Mが「一緒に盛り上がる準備はできてますか?」とオーディエンスを煽る。会場からの大きな返事の声を聞くと、全員の「It’s Party Time!」という号令でグラスを手に「Party Time」がスタート。ジュホンを挟んでミニョクとウォノが乾杯のジェスチャーをしたり、ジュホンとI.Mが社交ダンスのステップを見せたりと楽しい雰囲気を作り上げた。Steve Aokiがプロデュースした「Play it Cool」では、イスに座りながら歌うキヒョンが会場のファンにマイクを向けながら見せた笑顔が印象的だった。
中盤のユニットステージがこのツアーの見どころのひとつとなったが、普段の活動曲では見ることができない各人の魅力を存分にアピールすることができた。年中組のミニョク、キヒョン、ヒョンウォンは、Bazziの「MYSELF」をカヴァー。黒のスーツを着こなしたヒョンウォン、そしてミニョクと続くセクシーなダンスは大人のムード満点。キヒョンはイスに座ったままだったが、「3人が一番うまくできることを考えて作ったステージ」とミニョクが言うように、バッチリとシンクロしたパフォーマンスで魅せた。末っ子ラップ組のジュホンとI.Mは、未発売の自作曲「3HYTHM」で激しいラップの応酬で沸かせた。ブレイクでオリエンタルな衣装を脱ぎ捨て「いきましょうか?」とニヤリと笑ったジュホンがなんとドラムソロを披露。そのリズムに合わせて会場から大きな“イ・ジュホン”コールが沸き上がると、I.Mがそこにリリックを重ねる。「1つめはI.M、2つめはジュホン、そして3つめの拍子はMONBEBE(ファン)」という“三拍子”を意味するタイトルそのままの三位一体のステージに。2度目のブレイクでは水の入ったペットボトルを1回転させて立たせるボトルフリップに挑戦するも、失敗。MCコーナーで再チャレンジしてリベンジを果たしたが、「ソウル、ベルリン、幕張で成功しました!」と大喜びするジュホンに、「どのユニットステージより、今の歓声が大きいんじゃない?」とウォノが驚くほどの大喝采が巻き起こった。年長組のショヌとウォノは、ウォノの未発売自作曲にショヌが振付けたという「MIRROR」をパフォーマンス。白い衣装のウォノ、黒い衣装のショヌが対象の動きで鏡に映る様子を表現したが、セクシーなR&B曲に乗せてマッチョなふたりが男性美を見せつけた。
カッコ良さを見せた後は、かわいい少年に変身。「MONBEBE、僕たちとデートしない?」というヒョンウォンの告白を受けて上がる嬌声と共に、「HONESTLY」に突入すると、メンバー各人が愛嬌たっぷりの表情を見せたり大きなハートを作って見せたり、キュートなMONSTA Xを三連発。MCでは“MONBEBEに告白タイム!”と言って「目の前のみんなが眩しくて、僕には夜がありません」(キヒョン)、「今日のライブが終わったら、ご両親に“家族が増えるよ”って電話してください」(I.M)、「僕は小さな存在だけれど、最後までMONBEBEを守るよ」(ウォノ)と甘い言葉で会場を沸かせると、「愛し合うのに理由はいりません。かわいいMONBEBEのような曲です!」という「NO REASON」を歌ってコーナーを締めくくった。
終盤は「DRAMARAMA」、「Alligator-Japanese ver.-」と代表曲を繰り出し、会場の盛り上がりも最高潮に。「OH MY」ではキヒョンも立ち上がりステージを動きまわり、「SPECIAL」ではスモークガンを手に、メンバー同士がスモークの撃ちあいでふざけあってステージの上がモクモクになったが、楽しいムードに会場にも一体になって笑顔が溢れる。その雰囲気は、ウォノが「熱気がすごくて温泉みたい」というほどだった。
そして「最後の曲は、今回のライブで初披露になる曲です」とキヒョンが紹介したのは、日本だけのスペシャルステージとなる「X-Phenomenon」。1曲の中でムードをガラリと変えるブレイクパートが印象的な日本2ndアルバム『Phenomenon』のリード曲が本編のラストを飾った。
大きな声に迎え入れられTシャツに着替えた7人がアンコールに登場。「FALLIN’」ではジュホンのラップパートをミニョクにチェンジ。パワフルな「RODEO」ではファンも一体となって両手を上げてリズムを取って、MONSTA XもMONBEBEも最後まで全力で楽しんだ。
最後に各人が思い思いに伝えた感謝の言葉は以下の通り。
ジュホン「仕事は大変じゃない? 僕にも辛いことはあるけれど、ライブ中には不思議と忘れてしまうんです。みんなもそうでしょ? それくらい今日、皆さんと共感できました。皆さんが僕を見て幸せを感じるように、僕も皆さんを見ると幸せ。皆さんのために幸せになれることをしますから、皆さんもMONSTA Xのために幸せになってください。顔をしかめるのではなく、笑っていてください。愛してる!」
ショヌ「2日間のライブが、夢のよう。皆さんは僕のドリームキャッチャーです。これからもいい夢が見られるようにずっとそばにいてください。僕たちもずっといい姿をお見せします。これからも愛してる、毎日愛してる、いつも愛してる!」
ミニョク「正直に言うと、日本のMONBEBEたちが僕たちを忘れたらどうしようと思っていました。でも今日ライブをして、そんな考えは不要だと気付きました。1年会えなくても、5年会えなくても、10年会えなくても忘れないよね? 忘れないように、また、会いに来ますね」
キヒョン「昨日、ライブを終えてホテルに帰って“ケガを治すにはおとなしくしなきゃ”って思ったんです。でも今日もMONBEBEに会ってあまりにも楽しくて、ケガを忘れて飛び跳ねちゃいました。皆さんがどれくらい大切かを改めで気付かせてくれて、ありがとうございました」
I.M「皆さん、アルバム『Phenomenon』聴いてくれましたか? ウォノさん、ジュホンさん、僕が作った曲を聴いてくれましたか? いいでしょ? 皆さんは、僕の「CHAMPAGNE」(恋に落ちていく男を歌うアルバム収録のI.Mの自作曲)です!」
ヒョンウォン「皆さんが嬉しいとき、悲しいとき、大変なときも、いつもそばで守れるように努力します。皆さんもずっと僕たちのそばにいてくれたら嬉しいです。心から愛してます(投げキッス)」
ウォノ「ワールドツアーを回っていましたが、同じ公演はひとつもありません。僕の名前を呼んでくれるとき、笑顔を見せてくれるとき、毎回が新鮮。こんなにステキな場所でライブをさせてくれたMONBEBEに感謝しています。いつもMONBEBEに幸せをあげることができる歌手になります。今日1日を一緒に過ごしてくれて、ありがとうございます。また夢で会いましょう!」
MONSTA Xは日本でリリースしたシングルが4作連続で10万枚以上を売り上げ、ゴールド・ディスクを獲得。さらに 現在、ワールドツアーやフェスへの出演でアメリカでの人気が高まっており、ヒップホップアーティスト、フレンチ・モンタナとコラボしたシングル「WHO DO U LOVE?」がPSY、BTSに続き、韓国アーティスト史上3組目となる米ビルボード「ポップソングズ・エアプレイチャート」にランクイン。人気番組「グッド・モーニング・アメリカ」(ABC)にゲスト出演するなどの勢いを見せている。日本でも毎年、キャパの大きな会場にステップアップしているが、今年はワールドスターの貫禄を感じさせるライブを見せてくれた。男らしいのにかわいい、ギャップの塊。自分たちで曲を作るアーティスティックな側面もある。そして何よりも惜しみなくMONBEBEに愛を倍返してくれるMONSTA X。そんな彼らに今、世界が魅了されている。
文/坂本ゆかり
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