紀元前3世紀、中国の楚漢戦争を舞台に繰り広げられるミュージカル作品『花・虞美人(はな・ぐびじん)』を岡本貴也、完全書き下ろしのオリジナルで制作で2017年3月より東京、名古屋、大阪にて公演が決定。8月24日(水)都内ホテルにて制作発表会見が行われた。劉邦(りゅうほう)と項羽(こうう)の男の戦いには偉大なる女・虞姫の存在があり“虞姫”(ぐき)との別れ、怨み、愛を惜しみなく描く。虞姫役には、宝塚歌劇団宙組6代目トップスター『凰稀かなめ』が待望の退団後初主演。劉邦には『ユナク(超新星)』、項羽には『清水良太郎』がキャスティングされた。
登壇者は、左から 小野建斗、岡田亮輔、ユナク(超新星)、岡本貴也(脚本・演出)、凰稀かなめ、清水良太郎、石橋直也
―自己紹介と公演への意気込みをお願いします。
石橋「石橋直也です。僕は最近だと、スーパー歌舞伎ではチョッパーという役をやっておりましたが、まさかミュージカルに出るとは思いもよらずちょっと場違いな気がして、とても緊張しているのですが、初めてのミュージカルで、歌わなくていい(笑)と言われたのでオファーを受けたのですがそういうわけにはいかないような気がしています。」小野「懐王役の小野建人と申します。懐王を全力で演じ切りたいと思います。よろしくお願いいたします。」岡田「岡田亮輔です。よろしくお願いします。中国史の人物を演じるのは初めてですが、とてもワクワクしています。そしてこの作品の良さをお客様にひとつでも伝えることが出来たら凄く嬉しいと思うので、ぜひ頑張りたいと思います。」清水「項羽役をやらせていただきます清水良太郎です。普段はどちらかというとバラエティーやものまねをさせていただいてますので、こういうお堅い空気には慣れてないのですが、ここから稽古と本番と入っていきますが、みなさんとひとつになって、いい作品が出来たらなと思います。よろしくお願いします。」ユナク「超新星のユナクです。今回『ミュージカル花・虞美人』で劉邦役を演じます。今回中国の歴史を描いたミュージカルは初めてなので、凄く新鮮で今から凄く楽しみでたまらないです。全力で頑張っていきたいなと思います。素晴らしい俳優さんたちと出会ったので、その力を持って素晴らしい作品になるんじゃないかなと予想してます。よろしくお願いします。」
また、宝塚を見たことは?と聞かれると「僕は19歳から日本の名古屋に住んでいたので、ニュースとかテレビで見ていて、一回見たことがあるんですが、最初みんな女性と知らなくてビックリしました。みんな漫画にでてくるようなスタイルで凄く素敵でいいなと思ったのですが、この前、韓流ミュージカルで一回宝塚を卒業した方と一緒に公演をしたことがあって、今回2回目ですが、みんな凄い実力派なので自分も頑張らないといけないなと思いました。」凰稀「虞姫役を演じます凰稀かなめでございます。本日はお忙しいなかお集まりいただきありがとうございました。宝塚を卒業して2作品目なのですが、今回は主人公ということで、少し緊張もあり、とても楽しみにしておりました。素敵な共演者の皆さまとともに最高の舞台を作って参りたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。」岡本(脚本・演出)「虞姫というのは、歴史の本をたどってもほとんど登場しません。1行出てくるかどうか。そういう謎の2000年前の美女を現代に蘇らせたらどうなるかというイメージで、壮大なラブストーリー、1人の女性の葛藤を描けるようなどストレートなものになればと思います。せっかくこのような素敵なキャストが集まって、テーマが中国で、キャストには韓国の方もいらっしゃって日本でやるという、ロンドンやニューヨークにも負けないアジアのパワーを持ったいいミュージカルになるといいなと思っています。みなさんよろしくお願いいたします。」今回、凰稀が演じ、虞姫役の虞美人を主人公にするという今回のミュージカルの見どころについて脚本家の岡本は「凰稀さんのこの力強さというか、女性らしさの中での生き様のようなもの。今回の話の中の虞姫は、生きることに執念を燃やした人にしようかと思っていて、そういう力強さをかなめさんに演じていただけたら…。力強さが見どころになればいいなと思っています。」と語ると、まだ資料がない状態という凰稀は「そこは先生とぶつかり合いながら作っていきたいと思います。」と、これから作り出していくという。衣装について凰稀は「宝塚では30~40㎏が当たり前だったので、今回ポスター撮影で着させていただいたのですがとても軽く感じました。男の人のほうが大変だなと思いました。」と答え、岡本は「絢爛豪華にはしたいなと思っています。衣装もいろいろ策がありますので楽しみにしてもらえたらと思います。」と衣装についても期待される。
項羽を演じる清水は「ものまねするのは得意なので資料を見て盗んでいけたらなと思っています…どうもマイクを持つとものまねするんじゃないか?と期待されるんですが、今日はちょっと遠慮させていただこうと思います(笑)。」と会場を和ませると、韓国で中国の『項羽と劉邦』は有名ですか?と聞かれたユナクは一瞬戸惑いを見せながら「(笑)自分は知らないだけで有名だと思います…知ってます!(笑)」と言って周囲を笑わせた。項羽は身分が高く王になった人、劉邦は農民で王に。という対照的なキャラクターについて「ものすごく描くつもりです。虞姫がその2人の間で揺れ動く話なので、2人とも素敵な男性にならないといけないんです。項羽は力強いイメージで、劉邦は人柄がいいということで、そこは歴史通りでいこうかと思ってます。虞姫と劉邦は歴史上は知り合いではないですから、その設定がこの話の一番の一番面白いところで、ひとつのポイントになるんじゃないかと思います。」と構想を考えているという岡本。
それぞれの第一印象を聞かれた、凰稀、ユナク、清水。
清水「今日実は初めましてで、ユナクさんは静かな方だなというのが第一印象だったのですが、学校にも1人はいるような静かなんだけど、ボソっと言う一言がインパクトのあるような方だなと思いました。かなめさんは男らしいなと。身長も高くて…そんなイメージかなと…大丈夫ですか?あとで怒られるとかないですか?(笑)。」ユナク「みんな身長がデカくてカッコいいと思って…(笑)。(清水さんは)凄い髪のスタイルだなと…なかなかカッコよくないと出来ないスタイルだから。ちょっとお話したんですが最初は凄く冷静な方かなと思ったのですが喋ったら凄く楽しくてこれから楽しそうと思いました。(凰稀さんは)モデルさんみたいで顔も小っちゃくて身長もデカいし。いろんな相手の女優さんと公演をしてきましたが、こんなモデル並みのスタイルの先輩の方と共演出来て嬉しいなと思いました…大丈夫ですか?(笑)」凰稀「楽屋も違ったので顔合わせで初めてお会いして、一言も喋らずここに来てしまったのですが、清水さんの印象は、キチガイな人(笑)とお聞きしたので、これからいろいろ私のものまねもしてもらえるのかなと楽しみにしています。(清水「がんばります」)ユナクさんは、ちょっといたずらっ子のようなところもあるのかなという印象と、あと緊張しいなのかなとか、いろんなものを持ってそうな静かな方なんだけど、中身を探っていったら凄く面白い人なんだろうなと感じました。(ユナク「その通りです」)(笑)」
殺陣シーンについて問われた岡本は「やらないわけにはいかない」「ユナクさんから『あるんですか?』と聞かれて、『あります』と答えました。」「古代中華の戦いというのがどうやって戦ったのか想像つかないのですが、殺陣の先生も素敵な方を呼んでおりますのでご期待ください。」と答えた。
ユナクは「僕は映画を観るのが好きで、中国の歴史映画も凄く観てたんですが、殺陣があると聞いたので心配はあるのですが、昔から剣道を何年かやってて、剣道の繋がりのある殺陣があればいいなと思う。ボクシングもやってたから下半身さえ使わなければ、上半身は結構使えるので、下半身があまり動かないんです。(笑)足を上まで上げることが出来ないので…会見がおかしくなっちゃんですが…(笑)お願いします。素晴らしい殺陣になるように頑張ります。」と笑いを交えて意気込みを語った。宝塚時代に沢山の立ち回りや殺陣シーンをやってきたという凰稀は「今回、わたくしあるんでしょうか?…ないですね?」と岡本に確認し(笑)「男性陣のカッコいい立ち回りを楽しみにしております。(笑)」と期待を込めた。ユナク演じる劉邦のキャラクターについて岡本は「ユナクさんは、さっき楽屋であまりセリフを書くなと言われたんですが…(ユナク「(笑)そんなこと言ってないです~」)懐っこい感じが凄く劉邦ぽいなと思って、さっきから横をちらちら見ながら僕は微笑んでたのですが、そういう人柄が出せればいいなと思ってます。」と言われると「心から信用されてる人で素敵なキャラクターなので、今ソロツアー中なのですが、これから沢山愛されてその雰囲気を感じて芝居すればいいかなという感じで頑張りたいと思います。」と、日々の活動のなかで役作りをしていくというユナク。「とりあえず素敵に輝いていてくれれば」と言われた主人公の凰稀は「そこは頑張りたいと思います。今回項羽と劉邦の間で揺れ動く女性の思いというものを強く描きたいですし、『生きる』という生命力の満ちた女性ということで、セリフが入ってどういう風になっていくのか分からないのですが、女性の器の大きさや見守る温かさ、切ない気持ちというものをいろいろと表現出来たらいいなと思っています。」と意気込みを語った。
古代中国を舞台に繰り広げられるミュージカル作品『花・虞美人(はな・ぐびじん)』がどんな舞台になるのか大いに期待される。
ミュージカル「花・虞美人 はな・ぐびじん」
【脚本・演出】 岡本貴也
【出演】
鳳稀かなめ/ユナク(超新星)/清水良太郎/松田 凌/石橋直也/桑野晃輔/今井ゆうぞう/小野健斗/岡田亮輔/他
【主催】ミュージカル「花・虞美人」舞台製作委員会
【協力】株式会社ケイローズ/株式会社ジェイロック/株式会社ケイダッシュステージ/ 株式会社ディコンプレックス
【東京公演】 2017年3月26日(日) ~ 31日(金) ACTシアター
【名古屋公演】2017年4月15日(土)・16日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
【大阪公演】 2017年4月22日(土)・23日(日) 森ノ宮ピロティホール
<チケット料金>全席指定・消費税込み
プレミアムシート 13,000円
S席 11,000円
A席 7,000円
※未就学児童の入場はお断りします。
<先行発売>
8月25日㈭12:00~8月31日㈬23:59
<一般発売>2017年1月予定
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