JO1豆原「筋肉に話しかけてるんです」映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』公開記念舞台挨拶レポート
JO1の豆原一成と44年ぶりに映画主演を務める市毛良枝のW主演で贈る、映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』が、10月24日(金)に全国公開となった。翌日の10月25日(日)池袋HUMAXシネマズにて、公開記念舞台挨拶が行われ、豆原一成、市毛良枝、酒井美紀、八木莉可子、長塚京三、中西健二監督が登壇し、映画への思いや裏話などを語った。
舞台挨拶は映画上映後に行われ、豆原一成、市毛良枝、酒井美紀、八木莉可子、長塚京三、中西健二監督の6人が登壇。夫婦役の市毛良枝と長塚京三は腕を組んで登場し和やかな雰囲気でスタート。冒頭の挨拶で豆原は「今日は短い時間ではあるんですけど、沢山皆さんの前でいろんな話が出来たらいいなと思います。」市毛は「みんなで愛を込めて作ってきたものを皆さんにご覧いただいて、初日もあけました。今日はどうぞよろしくお願いいたします。」など、それぞれ挨拶し質疑応答へ。
―完成した本作を観た感想は?
豆原「完成したものを観たのは3か月くらい前で、(キャストの)皆さん路同じタイミングで観たのですが、撮影自体がだいぶ昔のように感じて、自分にとってもすごい大切な作品だったので、観るたびに温かい気持ちになりましたし、早くこの作品が皆さんの元に届いてほしいなという気持ちでいっぱいでした。
MC「昨日から(反響が)いっぱい届いております」
豆原「(今日は)めちゃくちゃ緊張していて、いつもと違うこの空気感に圧倒されてますけども、本当にありがとうございます、嬉しいです。」
市毛「私たち小さな家族の小さな小さな物語が去年の夏に撮影が始まって、と思っていたら、いろんな方が愛をかけてくださったら、こんなに広い世界に広がっていくんだと、試写を観た時の感想です。本当に最後に曲が入って、なんかすごいな~って。私たちが考えた以上のところに連れてってくださったという感じがしました。」
酒井「最初この作品に入るときに台本を読ませていただて、それだけでもすごく温かくて、素敵な作品だなと思ってたんですが、実際に撮影して形になったものを見ると、最初に台本を読んだ印象とずいぶん変わった感じがありまして。最後のシーンとか、どうしても台本だと字ずらだけが書かれてるんですけど、それが画になると、温かい愛がこんなに溢れるんだと、あらためて思って、私も台本も読んで一緒に作品を作って側なんですが、いち素人として感動したんです。素敵な作品に巡り合えて本当に嬉しいなと思ってます。」
八木「私も台本は全部読ませていただいて、描かれている人の温かさであったり、ちょっと夢を抱くことに対する希望とか、話を知ってるはずなのにまた温かい気持ちになって、自分も勇気づけられるような気がして、やっぱり映像になると、こんなにも大きな力を持つんだなと思いましたし、学びが誰にとっても開かれていることとか、いろんなストーリーとメッセージが込められている作品なんだなと、あらためて実感しました。」
長塚「50年前に僕は市毛さんと一緒に婚約者の役をやりまして、そんな縁がありまして、それから50年、あっという間にこういう娘や孫が出来て(笑)僕は人生を一本の長い映画をやってるような気がして、違和感もなく、その世界に飛び込んで、とても心地よく生きさせていただきました。つくづく僕は映画が好きなんだなと思います。ありがとうございました。」
中西監督「完成して、なんとかたどり着けた!と、すごくホッとしたんですけども、ただ、あらためて出来たものを観てみると、本当に出演されてる皆さんのお芝居、存在感というのが、本当に素晴らしくて、この人たちに出演していただいて良かったな、ラッキーだったなと思いました。すごく良かったと思います。」
―皆さんが出演を決めた決め手をお聞かせください。
豆原「決め手というよりか、最初は自分でいいのかな?という感覚でして、市毛さんとダブル主演というのも、なかなかない経験だと思いますし、僕が出来ることがあるのならやります!と言う感じで本当に“はい!”という返事しかなかったです。それだけこんな温かい作品に参加出来て本当に嬉しく思います。」
市毛「ちょっと世の中が歳取った人のことを迷惑と思ったり、歳取った先にあまり幸せじゃない未来があるようなことをイメージとして植え付けられているような気がして、私たちに来る仕事もそういう仕事で、ある種の不幸の象徴みたいな感じの役柄ということが多くて、歳取ったらこうなっちゃうんだったら辛いなって若い人が思うんじゃないかなと思ってしまって。それが嫌だったんですけど、今回のこの役は、もちろん歳は取ってるし、いろんな問題も家族それぞれ抱えてるんですけども、前向きに動けるし、それからいくつになっても学べば明るい未来が見えてくるかもしれないと思わせてくれるところが、すごく素敵だと思ったので、ぜひ!と思ってやらせていただきました。」
酒井「これまでは優しそうなお母さん役というのが多かったんですが、今回は割と現実的でバリバリ働くシングルマザーでという役で、こういう役を演じたことがなかったので、私の新しい挑戦でもありました。また、ご家庭とお仕事との両立をしている人は沢山いらっしゃると思うので、そういう意味でも共感できる部分も沢山あるのかなと思って、ぜひこの役を演じさせていただきたいなと思いました。」
八木「決め手というほど、まだまだでそんな偉そうなことは言えないんですけども、台本を読ませていただいて、人が持つ根っこの温かい優しい部分が描かれてるというか、そのお話にすごく感動したのと、この大先輩の皆さんと、あと豆原さんは、いつもテレビですごくカッコよく歌って踊ってらっしゃるのを拝見していて、皆さんとご一緒させていただけるということで、こんな光栄な機会はないなと思ってお受けさせていただきました。」

長塚「人生、好きな人のために生きる、好きなもののために生きる、というのが私のモットーでして、この主人公のお爺さんは、死んだ後も好きな人のために生きてるという、そういう素敵な役なので、大変喜んで受けさせていただきました。ありがとうございました。」
そんな長塚に監督が「すごく良かったです」と称賛。長塚は先日『TAMA映画賞最優秀男優賞』に受賞したことを祝して、ここで豆原からサプライズで花束を贈呈、会場は大きな拍手に包まれた。

ちょうど50年前に共演した市毛は、「若かった長塚さんの記憶が残ってますし、長塚さんも当時の私が思い出として残ってるかもしれない、なかなかないこと。本当に幸せでした。ありがとうございます。」と長塚に感謝を伝えると、長塚も「ちょっとありえないというか、劇中でちょうど金婚式を迎える結婚50周年、僕たちが婚約した役をやったのがちょうど今から50年前なので・・・現実がごっちゃになりますけど、金婚式が何よりのプレゼントです。」と、奇跡のような共演話に会場はほっこりした空気に。
―映画のタイトル「しあわせの数式」にちなんで、最近私を幸せにしてくれるものは何?
中西監督「映画」
「僕は映画を観るのが、もの凄く好きなので、映画を観てると幸せみたいな。いい映画だといいんですけど…(豆原からツッコまれる場面も)(笑)。それがこうじて映画を作るようになって、映画を作るのもまたやってみるとえらい大変なことが多くて、なかなかくたびれるんですけど、でもやってると非常に幸せっちゃ、幸せなんですよね。自分が関わった映画をこうやって皆さんに観てもらえて、喜んで楽しんでいただけると、一番幸せです。」
酒井「フラメンコ」
5、6年前から習ってますけど、すごく没頭している時間というか、仕事のことも忘れ、家庭のことも忘れるみたいな時間で、とても楽しい時間だなと思います。踊ることも好きなんですが、見に行くのも好きで、フラメンコってレストランのところで、ちょっとしたステージがあって、ライブとかあるんですけど、時々見に行ったりして楽しんでおります。」
八木「観葉植物」
「地元が滋賀で、緑の多いところで育ったので、一人暮らしのお家にも観葉植物をいっぱい飾っているんですが、新しい芽が最近沢山生えてきて、それが可愛くて毎日話しかけたりすると、どんどん生えてくる気がして、私にとっては観葉植物が、今すごく癒しになってます。」
MCからコメントを求められた豆原は「そうですね~。話しかけてるんですか?そっか…(笑)」と納得。

長塚「妻が作る毎晩のごはん」
「(食事のシーンで)みそ和えを食べるのもまだ人生捨てたもんじゃないなって。実は今日、家内が来てますので、脅迫みたいなもので(笑)こう書かざるを得なかったということです。」と、会場には本当の奥様も観に来ているとのことで、「手をつないで(舞台に)上がってくるのに緊張しました」と笑顔で恐縮しながら語る市毛。
市毛「ふわふわしたもの」
「最近幸せを感じるものと言われので、ペットとか毛糸とか、ふわふわしたパンとか見るとつい欲しくなってしまって、つい買ってしまうと幸せになるという。ささやかな幸せです。」
豆原「筋肉‼」
「僕もふわふわ?ゴツゴツしてるかもしれないですけど、筋肉ですね。(笑)筋トレしてるときとか、筋肉見てるときとか、さっき八木さんが植物に話しかけてるって言ってましたけど、自分も筋肉に話しかけてるんです、今日の筋肉どうなんだ?って、“いけんのかおまえ!”みたいな。(笑)その瞬間は幸せだなって。それが一番幸せです。」
MCから「いけんのか!?って聞くと、筋肉はどう答えてくれますか?」と聞かれた豆原は「やーる!って言ってくれます。完璧ですね。」とご満悦の笑顔。
―最後に挨拶をお願いします。
市毛「本当に皆さまがいろんな思いを寄せてくださったおかげで、この物語が本当に、こんなお話だったかかしら?って思うほど、どんどん、どんどん美しくなっていくというか、そしてこれからは観てくださってた皆さんの愛がここに込められていって、もっと羽ばたいていけるのかなと思いますので、観てくださった方の愛を今、感じております。ありがとうございました。」
豆原「この映画は学びだったり、家族だったり、皆さんが生きてる中で、男が直面する問題だったりとか、絶対誰かしらに刺さるものだと思っております。なので皆さんが、この映画を観て、何かを始めてみたりとか、家族に思いを伝えてみたりとか、そういうきっかけになってくれる映画になれば嬉しいなと思ってます。今日は短い時間でしたが皆さんに観てもらえて、皆さんの笑いもちょっとだけ取れたのかなと思います。すごく楽しかったです。ありがとうございました。」


『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』
祖母・文子と暮らし始めた大学生の拓磨は、亡き祖父・偉志の書斎で大学の入学案内を見つける。それは偉志が遺した文子へのサプライズだった。一歩踏み出し、若い頃の夢だった「学び」の日々を謳歌する文子。一方、拓磨は夢に自信が持てず将来に悩む。そんな二人は、富士山が好きだった偉志の手帳に不思議な数式を見つけて・・。
主演:豆原一成(JO1) (『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』(22)、『BADBOYS -THE MOVIE-』(25)等)
市毛良枝 (『ラーゲリより愛を込めて』(22)、『明日を綴る写真館』(24)等)
出演:酒井美紀、八木莉可子、市川笑三郎、福田歩汰(DXTEEN)、藤田玲、星田英利/長塚京三
監督:中西健二 脚本:まなべゆきこ 音楽:安川午朗 制作プロダクション:PADMA
原案:島田依史子 「信用はデパートで売っていない 教え子とともに歩んだ女性の物語」(講談社エディトリアル刊) 原案総責任:島田昌和
配給:ギャガ
公式HP:https://gaga.ne.jp/fujisan_and_coffee
©2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」
絶賛公開中!

©2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」
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