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【取材レポ・インタビュー】チョン・イル「高橋一生さんは本当に学ぶことが多い先輩」Prime Originalドラマ『犯罪者』に初の日本ドラマ出演
高橋一生さん、斎藤工さん、水上恒司さんがトリプル主演を務めるクライム・ミステリー、Prime Originalドラマ『犯罪者』(2026年7月17日(金)より世界独占配信)。本作で謎の男・滝川役を演じる、韓国を代表する俳優チョン・イルさん。
今年デビュー20周年を迎え、初の日本ドラマ出演を機に、さらに幅広い役柄への挑戦を続けるチョン・イルさんに、合同および個別インタビューをさせていただき、本作への思いや、デビュー20周年を迎える今の心境などについて伺いました。
―今回、この『犯罪者』という作品にオファーを受けた時のお気持ち、そして原作、台本を読んだ感想を聞かせてください。
まず、私がこの作品のオファーをいただいた経緯からお話ししたいと思います。
松永監督が映画『エゴイスト』という作品のために韓国にいらした時に、偶然お会いしたことがありました。その後、映画『高速道路家族』が日本で公開され、監督がその作品をご覧になったそうです。そして、“必ず私と一緒に作品を共にしたい”とおっしゃってくださったと伺いました。それが4年前のことでした。
そして今年の初め、『犯罪者』の準備を進める中で、“滝川というキャラクターに真っ先に思い浮かんだのがチョン・イルだよ”と言ってくださったそうで、監督から直接お電話をいただき、「こんな作品があるんだけど、このキャラクターがすごくあなたに似合っていると思うので、ぜひ一緒にやってほしい」とおっしゃってくださって、私はその場で「分かりました、やります」とお返事しました。
その後、原作小説を購入して3回読みました。滝川という人物がどのようなキャラクターなのか、そして物語がどのようなストーリーなのかを分析して、松永監督と一緒に滝川というキャラクターを作り上げていきました。

Ⓒ PROTX
―監督から自分に(役柄が)合ってると言われてどう思いましたか?
小説に登場する滝川という人物は、冷血でサイコパスな面があるのですが、どうして松永監督が僕のことを選んだのか考えてみたんです。松永監督もおっしゃっていたのですが、“誰が見てもいい人に見える人に滝川をやってほしい”と考え、それで真っ先に私のことが浮かんだとおっしゃっていました。この滝川という人物は、もともと原作では日本の方ですが、今回は韓国人のキャラクターに変わります。なので、ちょっと原作とは違ったキャラクターが完成されました。もちろん原作のキャラクターも、とてもいいのですが、松永監督が演出をしたこの『犯罪者』というのもまた本当に新しい感覚の作品になっていると思います。
―撮影で印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
本当に長い間、待ち望んでいた日本での作品だったので、ついに撮影に参加できることが決まり、本当に幸せな気持ちで準備をして撮影に臨みました。
スタッフの皆さんも俳優の皆さんもそうですが、お一人お一人が、この作品に全てのエネルギーを注いでいると感じましたし、私自身も同じ思いで撮影に臨みました。韓国とは少し違う撮影環境だと感じましたし、撮影を通して本当にたくさんのことを学ばせていただきました。
日本での撮影で特に感じたことは、段取りやリハーサルにとても時間をかけることです。リハーサルをじっくり行うことで、俳優が作品の中に十分入り込める環境を作ってくださっていました。それが松永監督の演出スタイルなのだと思っています。そうしたことが、僕が演技をする上でも非常に役立ちました。
実は昨日、日本でドラマのアフレコのレコーディングがあり、自分が撮影したシーンを改めて見返したのですが “自分ってこんな演技をすることができる俳優なんだな”と、自分自身でも新たな発見がありました。それも全て、松永監督がうまくリードしてくださったおかげですし、共演してくださった俳優の皆さんのおかげでもあると思っています。
―日本の俳優さんたちと共演してみて、言葉の壁を越えたシーンや撮影の合間に交わした会話の中で印象的だったことはありますか?
まず、僕が演じた滝川というキャラクターは、一人で行動する場面が多かったので、あまり多くの俳優さんと交流することができませんでしたが、高橋一生さんをはじめ、皆さんが作品に本当に誠実に向き合っているなという印象でした。リハーサルにもかかわらず、本番と変わらない熱量で演技に臨まれていました。高橋さんだけでなく、共演した俳優の皆さん全員が、リハーサルの段階から全てのエネルギーを注いでいる姿を見て、(演技への)“姿勢が違うな”と感じました。もちろん、皆さんが素晴らしい俳優だからこそ、松永監督も一緒に仕事をしたいと思われたのだと思いますが、私自身も皆さんとご一緒に作業することができて、たくさんのことを感じましたし、たくさんのことを学ぶことができました。
高橋一生さんは、私よりもキャリアの長い先輩ですが、撮影現場において、本当にリラックスできるようにいろいろと頑張ってくださいました。また、制作発表会の映像も拝見したのですが、私の演じたキャラクターについても言及してくださっていて、とてもありがたく思いました。
高橋さんから「また次回の作品も一緒に必ずしたいね」と声をかけていただきました。私も今回のこの作品が終わって、日本でまた新しい提案が入ってきたら、ぜひまた高橋一生さんとご一緒したいなと思っています。本当に学ぶことが多い先輩だと思います。

Ⓒ PROTX
―クライム・ミステリーの本作では謎の男という役ですが、役作りに関して、見た目や仕草の癖など、自身でアイデアを加えた部分があれば教えてください。
本当にたくさんのアイデアを監督と共有しながら一緒に作品を作っていきました。もちろん原作の要素は大切にしながらも、この作品は松永監督ならではの作品ですので、いろいろな準備をしました。
撮影前には何度か日本に来て、監督とキャラクターについて何度も話し合いました。その中の一つ、原作の中では、滝川が何かをじっくり考え込むときに指圧ボールを握るシーンがあるのですが、今回は韓国から来た人物という設定なので、韓国では年配の方が家でくつろいでいるときに、くるみを持ってガリガリと擦るのですが、それを監督に提案したところ、「くるみを転がす音が恐怖心を誘発させるような音に聞こえるかも」と気に入ってくださり、採用していただきました。ドラマをご覧いただければ、そうしたシーンが随所に出てくると思います。
それから、滝川は韓国から来たキャラクターじゃないですか。そこで、私が韓国で兵役に就いていたときに履いていた軍用の戦闘靴があるんですが、履いていて楽というのもありますが、名前からして「戦闘靴」なので、それも松永監督が「いいね」ということで、採用していただきました。その戦闘靴は、滝川が最初から最後まで履いているんです。このように一つ一つ、ヘアスタイルも衣装もそうですし、本当に多くのことを監督と一緒に考えながら作り上げていきました。
そして、ドラマをご覧いただければお分かりいただけると思いますが、滝川のスタイルは少し変わっています。トレーニングウェアのようなものを着て、カッコよく見せるために、その上にコートのようなものを着ています。どこかファッショナブルな部分も見せながら、滝川らしい独特のオーラを上手く表現できればと思っていました。
また、滝川には彼らしい印象的な行動があります。滝川は職業上、証拠を残してはいけない人物なので、常に手袋をはめていて決して外すことがありません。でも、物語の中で一度だけ、その手袋を外すシーンがあるんです。その瞬間から滝川の中の感情の変化というものが生じていきます。これはネタバレになってしまうのですが(笑)。
滝川はサイコパスで、感情を持たない人物なのですが、そんな滝川がどのように変化していくのか、その滝川の人生にも注目しながらドラマをご覧いただくと、また違った楽しみ方ができるのではないかと思います。
―実際の撮影期間はどのくらいですか?
昨年から日本に来て、少しずつ準備を進めていました。でもその時期は韓国でも撮影がありましたので、本当に短い期間で日本へ来て、撮影やリハーサル、ミーティングを行い、また韓国へ戻るというように、何度も行き来をしていました。本格的に撮影を行った期間は約2か月間です。その間はずっと日本に滞在していたのですが、これほど長く日本に滞在したのは初めてでした。
【個別インタビュー】
―チョン・イルさんは今年デビュー20周年を迎えるとのことですが、率直な気持ちをお聞かせください。
デビューからもう20年が経ったという実感は正直あまりないのですが、“20周年”という話を聞くと少し実感することができます。本当に20年間よく耐えることができたなというふうに思います。これもファンの皆さんの存在があったからこそ、私も耐えて踏ん張ってくることができたと思いますし、大きな問題もなく俳優として活動を続けることができたと思います。本当に感謝しています。
これから40代を迎えますが、自分自身がどのような姿をお見せできるのか、とても楽しみにしています。これからもたくさんの応援をよろしくお願いします。
―役者として、これまで辛いことも大変なこともあったかと思うのですが、どう乗り越えてきたのでしょうか?
やはり、ここまで続けてこられたのはファンの皆さんのおかげですね。最近は、ファンの皆さんとコミュニケーションを取れる場が増えてきて、リアルタイムで交流できたり、応援をいただいたりする機会も多くなりました。昔はそうした機会がほとんどなく、ファンの皆さんとお会いできるのは、ファンミーティングなどの特別なイベントの時しか会うことができませんでしたよね。そういう機会にファンの皆さんとお会いして、たくさんのエネルギーをいただいていました。
俳優という職業は、本当に孤独な職業だと思いますし、常に待ち続けなくてはならない職業でもあります。そのため、孤独で大変な時というのはすごく多いのですが、それも仕方ない宿命で、自分自身が選んだ仕事でもありますし、責任を持って向き合っていかなければならないと思っています。最近は以前より少し強くなったような気もしますが、それでもまだまだ自分は弱い存在だと思っています。そういう時には、いつもいろいろな国に行って、ファンの皆さんにお会いして、応援していただくことで、力をいただいているような感じがします。今年はデビュー20周年という節目の年でもありますので、またいろいろな国に行ってファンミーティングをして、ファンの皆さんと直接お会いして、たくさんのエネルギーをチャージしたいと思っています。
それから最近、すごく不思議な経験をしたんです。ボランティア活動でマダガスカルに行ったのですが、その時にちょうどマダガスカルで僕が出演した『シンデレラと4人の騎士』という作品が放送されていたんです。現地で私のことを知ってくださる方がいて、一緒に写真を撮ったりしたんです。遠く離れた国で、このように自分のことを応援して愛してくださる方がいると知って、あらためて感謝しながら生きなければいけないなって思うようになったきっかけになりました。
―今回、謎の男という役柄ですが、今度また、日本のドラマに出演するとしたら、どんな役をやってみたいとかはありますか?
本当に今回は、大変身を成し遂げたと思っています。
20年間ずっとそう思ってきたんですけれども、私自身、現在が重要だと思っています。未来をだけを見ていて待っているだけだと、自分自身が疲れてしまうと思うんです。なので、今回この撮影が終わって放送されたら、また日本の方からいろいろなオファーがいただけることになるんじゃないかなと期待していますので、そしたらまた素晴らしい作品に出会って、撮影できるのではないかなと思いますので、楽しみにしていただければと思います。
―最後に日本のファンの方にメッセージをいただけますか。
日本で初めて活動した時からずっと言っていたのですが、日本で俳優として活動したいという夢がついに叶いました。7月17日から『犯罪者』の配信がスタートしますので、たくさんの関心と、皆さんにぜひ見ていただきたいと思っています。この作品を通して日本でこれから様々な活動をすることができる新しいチャプターが開かれたのではないかなと思っています。
皆さんがたくさんの愛情を送ってくださる分、私は活動を通して皆さんに応えていきたいと思いますので、どうぞ期待していてください。
デビュー20周年を迎える今年は、スペシャルなイベントも準備しておりますので、どうぞ皆さん楽しみに待っていてください。それでは9月にお会いしましょう!
■スタイリスト:カワサキ タカフミ
■ヘアメイク:髙塚那歩
Prime Original新ドラマシリーズ『犯罪者』作品概要

Ⓒ PROTX
キャスト:高橋一生・斎藤工・水上恒司・ユースケ・サンタマリア・MEGUMI・青木崇高・チョン・イル・井上瑞稀(KEY TO LIT)/内野聖陽
原作:太田 愛「犯罪者」(角川文庫/KADOKAWA)
監督:松永大司
脚本:櫻井武晴
音楽:川井憲次
制作:PROTX
製作著作:PROTX
Ⓒ PROTX
配信日: 7月17日(金)よりPrime Videoにて世界独占配信中!
※作品の詳細は、Amazon Prime Videoよりページご確認下さい。
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