昨年10月にミニアルバム「K4YOU-K for you-」でプレデビュー、今年3月シングル「Love Storm / Bye Bye Bye」で本格日本デビューを果たした韓国人男性4人組ヴォーカルグループ・K4　。

初の大型ホールワンマンとなった、なかのZEROでのライブ「K4 スペシャル・コンサート ～Song for you～」が、12月18日（水）開催されました。人気急上昇中のK4の勢いを表すかのように即完売となったこの公演のオフィシャルライブレポートをお届けします。

この日は人気インストゥルメンタルユニット「sources」とのコラボレーションという、特別なライブ。始まりを告げるovertureでは、静謐なピアノにヴァイオリン2本の繊細かつ重厚なが響きが織り重なり、そこにべースとドラムが刻むリズム・・・sourcesとのコラボレーションへの期待感が一気に高まります。

そして、正装のモーニングに身を包んだK4が登場！1曲目は「Our Tears」。多くの人気若手俳優が出演した韓国ドラマ「花郎＜ファラン＞」の劇中を飾る、極上のバラード。K4ならではの美しくエモーショナルなハーモニーで、早くも会場の観衆を魅了する。

挨拶では、この日が来るのをワクワクしながら待っていたと、日本語で伝えます。つづいて韓国の人気ドラマより３曲続けて披露。ミニアルバム「K4YOU-K for you-」にも収録された「Touch Love」は「主君の太陽」から、「걱정말하요 그대/コクチョンマラヨクデ」は「恋のスケッチ～応答せよ1988～」より、そして、日本における韓流の原点である「冬のソナタ」の主題歌「最初から今まで」と、韓ドラの世界への誘（いざな）います。

MCでは、「初めてK4を観る人！？」というK4からの問いかけに、会場の半分以上の観客が手を挙げました。多くの音楽ファンからK4に注目して、こうしてソールドアウトしたことが伺えます。

そして、ソロ・メドレーへ。トップバッターはフィリップが、五輪真弓の大ヒット曲「恋人よ」の韓国語ver.を披露。この曲は韓国でも長年絶大な人気を誇ります。そんな日韓を繋いだ名曲を情感たっぷりに歌い上げました。2番手はジュジュ。「ウォルハガヤク」というトロット曲。K4が結成されたオーディション番組「ハロートロット」で1位を獲得した彼ならではの、トロット特有のこぶしをきかせた歌唱に惹き込まれます。つついては、名門ソウル大学の声楽科を卒業したジュンがオペラ曲「IL MOND」をイタリア語で、ド迫力の歌声を轟かせました。ソロコーナーのラストは、リーダーのヒョンミン。敬愛してやまない玉置浩二「メロディー」を日本語で切々と語りかけるように歌います。

つづいては、ファンの間でも人気となっているトロット・メドレーへ。韓国では世代を超えて愛されているキム・ヨンジャ「アモール・ファティ」など思わず体が動くメドレーで会場のボルテージが一気に上がります。
そして、再び韓国ドラマからの一曲「ポゴシプタ」。韓ドラの名作「天国の階段」からの極上のバラードで1部を締めくくりました。

15分の休憩をはさみ、2部がスタート。
sourcesが奏でる軽やかな旋律に乗せて、1部とは打って変わってオレンジががったゴールドという鮮やかなタキシード姿のK4が登場。ドラマ「ごめん、愛してる」で使用され、韓国で大ヒット、いわずもがな原曲は中島美嘉の永遠の名曲である「雪の華」の韓国語ver.を披露。この曲は、USENリクエストランキングで3週連続1位を獲得した、K4にとっても多くの人に知られるきっかけとなった大切な一曲。

つづいて、「時の流れに身をまかせ」。誰もが知る名曲が、K4ならではのハーモニーで新たに生まれ変わります。そして、K4にとっては、日本で活躍したアジア人歌手の先駆者、テレサ・テンへのリスペクトを込めた選曲でもありました。

ここで、K4がsourcesメンバー、ピアノ・野津永恒、ヴァイオリン・日髙隼人、 ヴァイオリン・加賀谷綾太郎、サポートメンバーのベース・TAKA、ドラム・相良洋行を紹介し、sourcesオリジナルのインスト曲「鍔迫/TSUBAZERI」　へ。緊迫感あふれる一曲を、アクロバティックな動きを交えながら奏でます。

その最高のパフォーマンスへの驚愕と感嘆を、K4が日本語で興奮気味に話しながら再び登場。高まった会場のボルテージに応えるように、韓ドラ「梨泰院クラス」をリメイクした日本の「六本木クラス」より「Start Over」をこぶしを突き上げならら熱く歌いました。

つづいては、今月11日にリリースされたデジタルシングル「LOVE～縁～」。究極のラブソングであり、ファンの皆さまとの縁（えにし）を歌ったバラードを初披露しました。しっとりした空気の中、さわやかなイントロが鳴り響き、韓国版「花より男子」劇中歌としてSHINeeが歌ったポップチューン「Stand by me」へ。

そして、メンバーが「皆さん、是非立ってください」と呼びかけ始まったのは・・・何と「GOLD FINGER99」！郷ひろみのあの超アッパーチューンを、この日のためにメンバー自らが考えたダンスを交えて煽りまくります。さらにつづいての曲は、韓国人ラッパー・PSYが2012年に放った世界的大ヒット「江南スタイル」！直前にK4メンバーが考えたアイデアだというPSYよろしくサングラスをかけてのパフォーマンス。日韓の誰もが踊りたくなるハイテンションチューンで、なかのZEROが熱狂のダンスホールと化します。

そして、日本デビューシングルの両A面曲「Bye Bye Bye-Japanese version-」。レゲエのリズムに哀愁漂うメロディーを湛えた一曲。タイトル通りこの曲でコンサート本編は終了、K4の4人は感謝を告げながらステージから去っていきました。

すぐさま、アンコールの大合唱。そして、まさしくこの日だけのスペシャル”Christmas Song メドレーで登場！定番曲ホワイト・クリスマス～赤鼻のトナカイは、韓国語詞を交えて歌いました。ずっと親しんできた定番曲が、とても新鮮に響きます。

そして、デビュー曲「Love Storm」韓国語verへ。待ってましたとばかりに、客席からコールが沸き起こります。このライブのラストを飾ったのは「アイノカタチ」。名曲のカバーでありながら、日本デビューから約1年、ここまでのK4の軌跡、そしてこれからのK4の未来を映し出しているかのような歌詞・・・メンバーが時折涙を見せながら歌い、ずっと応援してくれているファンの皆さまとこの日初めてK4を体験した人々とで紡ぎ出した“アイノカタチ”―この上ない幸せなエンディングで、K4初のホールワンマンは終了しました。

翌19日には、ファンクラブイベントを開催したK4。今回は約4か月ぶりの来日でしたが、日本デビュー以来、日本に長期滞在してきたK4とファンの皆さまにとっては、長いブランクの4ヵ月でした。ライブとファンクラブイベントを開催したこの2日間、そのブランクを埋めるかのようなかけがえのない時間となりました。

次回の来日は、1月30日（木）「K4 Live in Japan HELLO OSAKA！～虹色の唄声～」と題された、大阪新歌舞伎座公演。歴史と伝統の大舞台で、今回とはまったく違った趣向のライブをお見せします。大阪ならではの楽曲も披露します。是非多くの方に、K4の歌の世界を体験していただきたいです。