ASTRO・YOON SAN-HA(ユンサナ)自身初のソロファンコンサート日本公演を大盛況に完走!【オフィシャルレポ】
- 2024/9/19
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- ASTRO, ユンサナ, YOON SAN-HA
ASTROのYOON SAN-HA(ユンサナ)が、自身初となるソロファンコンサート『2024 YOON SAN-HA FANCON [Dusk Till Dawn] in Japan』を9月14日・15日NHK大阪ホール、17日・18日大宮ソニックシティ 大ホールの計4公演を開催した。8月6日に韓国でリリースした初のソロミニアルバム『DUSK』の全曲に加え、新旧のJ-POPのカバー曲やASTROの曲など計10曲を生バンドを従えて熱唱。さらにトークコーナーでは、「過去・現在・未来」に関するファンからの質問に答えた。
YOON SAN-HAは、人気K-POPグループASTROの最年少メンバー。メンバー各人が音楽だけでなく、演技やソロ活動でも活躍しているASTROだけに、2024年のYOON SAN-HAは、2月と7月に日本でミュージカル『愛の不時着』で主演を務め、9月15日まで韓国で放送されていたドラマ『家族×メロ』(JTBC)に出演するなど演技面でも大活躍。音楽面では、3月に日韓で小劇場コンサート『YOON SAN-HA SANiGHT Project #1 – 願い』を成功させ、8月6日に、デビュー8年目にして初となるソロミニアルバム『DUSK』をリリースし、この初ファンコンに臨んだ。本稿では9月17日の大宮公演の模様をレポートする。
生バンドの奏でるゆったりとしたサウンドに乗って、スツールに座ったYOON SAN-HAが柔らかな歌声で会場を包み込んだ「キツネ星」でファンコンは開幕。「ソロデビューしたYOON SAN-HAです」と自己紹介して会場を沸かせると、『DUSK』に収録されたこの曲を「僕の声とサウンドで暖かさを感じてほしくて、作詞・作曲した曲です」と説明した。
ファンミーティングパートの最初のコーナー<RETRO TO MZ>では、事前にファンからおすすめの曲を募った2010年以前のレトロ世代と、それ以降のMZ世代のJ-POPの名曲たちをランキングで紹介。本公演の「RETRO」3位は「この企画のおかげで初めて聴くことができた」というHYの「366日」。2位のSMAP「世界に一つだけの花」をバンドと共にサビだけ歌うと、「あれ? この曲知ってる。ASTROのファンミーティングで歌ったことがある!」と昔を思い出して上機嫌に。1位に輝いたGRe4N BOYZの「キセキ」は、フルコーラスで披露した。「MZ」3位のYOASOBI「アイドル」は公演前に見たチャレンジ動画のサビ部分のダンスを踊ると、会場から「かわいー!」という声が上がる。2位のMrs.GREEN APPLE「青と夏」はサビ部分を歌うと、「夏前にこの曲を知っていれば、夏の間ずっと聴いていたと思う」というくらい気に入ったよう。1位のVaundy「怪獣の花唄」をノリノリで全身を使って歌うと、「心臓バクバクです」と言って笑い、「皆さんのおかげで素敵な曲を知ることができました。言語が違っていても歌が与えるパワーはスゴイ。僕の曲もいつか、ほかの歌手におすすめされるといいな。そうなるまで頑張ります!」と意気込んだ。
続いた<Dusk or Dawn>では、「過去・現在・未来」に関するファンからの質問に答えるトークのコーナー。「息子が小学5年生ですが何を考えているのかわかりません。SAN-HAはどんな小学5年生でしたか?」という<過去>に関する質問に、「歌手になるきっかけを掴んだのが小5でした。ギターを習いに行った音楽学院の院長に歌を認められて、無料で歌を教えてもらうように。そしてその学院に事務所の人が来てオーディションを受けて、今、僕はこの場にいます。院長に心から感謝ですね」という裏話を披露。そして、「息子さんには寛大な気持ちで、素敵な道に導いてあげてください」と助言した。また「私は今、16歳です。16歳でデビューしたSAN-HAはどうやって夢のための努力をしましたか?」という質問に「16歳、若いなー!」と感嘆しながら、「父の夢は、歌手でした。僕は父がギターを弾くのを見て育ち、兄たちもギターと作曲、ドラムをやっていたので音楽が身近にあり、僕も歌手を夢見るように。練習生になって大変なことがあったときは、家族を思うと耐えることができました。今も、もっともっと走り続けたい。16歳はまだ時間がたくさんあるから、焦らずに、一生懸命幸せな気持ちで生きていれば好きなものがみつかるはずです」と有意義なアドバイスを伝えた。「10年後は?」という<未来>に対しては、「35歳なんて、考えられない! でも、AROHA(ASTROファンの総称)と一緒に、大きな公演会場で会えたら嬉しいです」と言って大きな拍手を集めると、「AROHAが見る、35歳の僕は?」とファンに問い「かわいー!」という大きな返事にご満悦な表情を見せた。
トークの後は、「初のソロアルバムに、最初に“絶対に入れたい”と思った曲」だという「Losing My Mind」で軽やかなハイトーンボイスを響かせた。
スパンコールがまぶしいライダースジャケットに着替えて登場した後半からは、RockerなYOON SAN-HAに変身。「盛り上がってますかー?」と客席を煽ると、ディストーションの効いたギターサウンドが映える「BLEEDING」でダイナミックなボーカルを聴かせ、アルバムタイトル曲「Dive」では、オルタナティブなロックで激しく攻めた。
「バンドと一緒にやるのは、『SANiGHT』以来。『SANiGHT』はカバー曲だったけれど、今回は自分の曲をAROHAに見せられて、気分は最高! ロックはどうですか? 日本でアルバムを出せることになったら、ロックコンセプトでやりたいな」とロックにハマっているよう。そして「BITTERSWEET MISTAKE」でバンドとのグルーブあふれるアンサンブルで会場を魅了すると、「アコースティックな曲が好きな僕には、この曲は合わないかも……と思ったけれど、皆さんから好評だったので不思議な気分です。この曲は、音源よりもライブの方がいいかも。AROHAに見せられて幸せ」と笑顔になると、本編の最後を大人のバラード曲「Rain Down On Me」で締めくくった。
大きな「YOON SAN-HAコール」に迎えられたアンコールでは、ASTROのアルバム『Drive to the Starry Road』に収録されたソロ曲「24 Hours」で明るいムードを作り上げると、ラストの一節の歌詞を日本語に替えて歌ってファンにサプライズ。そして「皆さんのアンコールの声が聞こえたから、早く着替えました。僕もCHA EUN-WOO(チャウヌ)さんや、ほかのメンバーたちのコンサートに行ったときアンコールで本人が出てくるのが待ち遠しかったから、気持ちがわかるので」と言うと、「ひとりでのファンコンは初めてですが、大勢のファンの前で僕がこのステージに立っているのが、とても不思議です。僕はいつこんなに成長したのか……って。これはぜんぶAROHAのおかげです。次はもっともっと成長してまた来ますから、皆さんも元気でいてください」と感謝を伝えた。
アンコールの「24 Hours」では、ファンが<SAN-HAの歩く道を永遠に明るく照らすよ!>というスローガンを掲げるイベントも行われた。それを見たYOON SAN-HAは、「AROHAはすごいな。地球にこんなにたくさんの人がいる中で、僕のことを愛して応援してくださる。僕がこんなに愛をもらえるのは……、かわいいから?」と言って、かわいいポーズでファンを笑わせると、「このありがたい気持ちを持って、活動します」と宣言。そして「この曲がリリースされてから7年経ちますが、今も変わらずそばにいてくれて、ありがとうございます」と言ってASTROの「Better with you」を歌うと、「AROHAのそばに、いつも SAN-HAがいるからね!」とファンへの愛を伝え、「今までASTROの末っ子SAN-HAでした!」と挨拶をしてステージを降りて行った。
YOON SAN-HAの音楽への愛と人柄、そしてAROHAへの大きな愛と感謝が伝わるファンコンは、この後、10月5日・6日に韓国・ソウルブルースクエアマスターカードホールでファイナルを迎える。
取材・文/坂本ゆかり
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