吹替声優:榎木淳弥&増田俊樹登壇 映画『セマンティックエラー・ザ・ムービー』前編 公開記念舞台挨拶【オフィシャルレポ】
社会現象を巻き起こし、韓国BLの歴史を塗り替えた、全てが正反対な二人の予測不能な恋を描いた青春BLドラマ「セマンティックエラー」の劇場版、『セマンティックエラー・ザ・ムービー』が前編・後編の2部作で【前編】が1月12日(金)に公開となり、【後編】を1月26日(金)より公開される。
劇場公開を記念して、1月13日(土)に吹替声優を担当した榎木淳弥と増田俊樹が登壇する公開記念舞台挨拶が行われた。
オフィシャルレポートでお届けする。
目次
韓国BL セマンティックエラー(セマエラ)劇場版とは?
映画『セマンティックエラー・ザ・ムービー』の原作は、韓国電子書籍プラットフォームRIDIBOOKSで、2018年BL小説大賞を受賞した「セマンティックエラー」(すばる舎刊)。
韓国動画配信サービスWATCHAで実写オリジナルドラマが制作され、配信されるやいなや爆発的な人気でハマる人が続出、一大シンドロームを巻き起こし、世界中のBLファンの間で熱狂を呼んだ。“セマエラ”の勢いはとどまることなく、短編アニメ、ウェブコミック、オーディオドラマが展開され超絶人気コンテンツへと成長した。
本作の魅力は、なんといっても、主人公二人<秀才で変わり者な完璧主義者の大学3年生チュ・サンウと学校イチのカリスマで自由奔放なイケメン・モテ男のチャン・ジェヨン>のキャラクターと、主演の二人がシンクロすることでうまれる最高のケミストリー。最低最悪の出会いから、ぶつかり合って惹かれ合い、お互いへの気持ちに気づいて恋が一気に走り出す。
日本公開では前編・後編の2部作構成となり、2024年の年はじめ、“キュン”を大スクリーンで2度浴びて、幸せな気持ちに包まれることになる。
『セマンティックエラー・ザ・ムービー』劇場公開記念舞台挨拶に榎木淳弥と増田俊樹登壇
1月12日からの【前編】の劇場公開を記念して、1月13日(土)に吹替声優を担当した榎木淳弥と増田俊樹が登壇する公開記念舞台挨拶が開催された。主演の吹替を担当した榎木淳弥と増田俊樹は、吹替を担当したキャラクターとの共通点や作品に因んでキュンしたことなどをたっぷりと語った。
韓国BLの金字塔“セマエラ”の日本公開を待ち望んでいた観客からの拍手&歓声に迎え入れられた声優陣。
自由奔放なデザイン科の大学4年生チャン・ジェヨンの声を務めた榎木は「最初は、僕が普段演じる役とは真逆のタイプだったので不安だった」と心境を明かしながらも「でも実際やってみたら…気持ちがいいなこの役は!と思った。言いたいことを言うし、やりたいことをズバッとやってくれるので。さすがにやり過ぎだろうと思うところもあったものの、やっていて気持ちが良かった」とアフレコを振り返った。
一方、完璧主義者のコンピューター工学科の大学3年生チュ・サンウの声を務めた増田は「僕はサンウと同じ陰キャ側の人間。根っこはド陰キャなので凄くやりやすい役だった。嫌なものに対してハッキリと嫌だと言うサンウの役を担当できて楽しかった」と手応え十分だった。
また本作でキュンキュンしたシーンの話題になると榎木は「ジェヨンがサンウを映画に誘うシーン。それまでそんな空気はなかったのに急に色気が出るというか、恋が進む予感がした瞬間だった。物理的に距離感も近かったので、アフレコ収録でも囁く様にセリフを意識した」と紹介。
一方の増田は「二人は一気に急接近しているように思うけれど、前編の方を見ると『本当にこの二人はクロスするのか!?』と思わされる。それがいろんな事件や積み重ねがあって接近していく。こういうところから人との繋がりが生まれてくるんだなとキュンとした」と明かした。
そんな二人には最近プライベートでキュンとしたことがあるという。無類のラーメン好きという増田は「煮干し系ラーメンの“和え玉”に初めて出会った時に『なんで僕はこれをずっと知らなかったのか…』と思った。それ以来煮干し系で美味しいところはどこかを探すようになった」と“和え玉”にゾッコン中。
一方、ホラー好きという榎木は「ホラーの中でもゾンビが大好き。ゾンビには歩く系と走る系がいて、全力ダッシュ系ゾンビがたまにいてそれが好き。自分だったらどうやって逃げるのかを想像するのが楽しいから」とダッシュ系ゾンビにキュンとしていた。
サンウはルーティンを大切にする決め事の多いキャラクター。それにちなんでルーティンを聞かれた榎木は「オーディションの落選を知らせるメールは削除する」と明かし、司会が「そんなことはないのでは?」と突っ込むと、「最近は製作されるアニメの本数も多いので、めちゃめちゃ落ちている」と競争の激しい業界の現実を紹介。
増田は「どんなに遅く起きたとしても朝ごはんは納豆ご飯に汁物を食べる」といい「昼12時に起きる時がある」との発言に観客が驚くと「昼12時に起きることの何が悪いのか!?」と場内に笑いを巻き起こした。
さらに無礼講でお互いに質問するコーナーを実施。無礼講というだけに榎木が「資産は?」とズバッと切り込むと、増田も「僕もまったく同じことを聞こうと思っていた!」と大笑い。すると増田は「口座の残高を見たら、これはまずいなと。あれ?今月のクレカの支払いを超えているぞと。やばいやん。ラーメンに使い過ぎたか!?」と自ら大暴露した。
そして生々しい独白にビックリする榎木に対して「億ありますか?」と単刀直入に質問。これに榎木は「NO!」と即答し「僕は貯金をしているので、この場で金額をいうのはちょっと…。でも声優の同期からいくら稼いでいるのか聞かれて正直に答えたら『そんなに稼いでないね…』と言われた」とションボリ。
大盛りあがりの舞台挨拶もあっという間に終了のお時間に。
榎木は「キュンキュンポイントもあるし、何よりも二人のやり取りの会話が軽妙で面白い作品。正月ムービーとして是非ともご家族で鑑賞してほしい」とアピール。
増田も「BLという作品に近づく機会のなかった方にも楽しんでもらえるソフトなBLとして作られているので、後編も楽しんでいただきたい。BLにハマるきっかけの入り口になるような作品として思い出に残してほしいです」と後編にも期待を込めていた。
『セマンティックエラー・ザ・ムービー』前編 公開記念舞台挨拶【上映後】
■日程:2024年1月13日(土)
■会場:新宿ピカデリー スクリーン3 (〒160-0022 東京都新宿区新宿3-15-15)
■登壇者:榎木淳弥、増田俊樹(敬称略)
映画『セマンティックエラー・ザ・ムービー』映画情報
あらすじ
全てが正反対な二人。
最低最悪の出会いから、予測不能な感情と行動が起動、完璧だった日常がバグりはじめる―。
コンピューター工学科の大学3年生チュ・サンウ(パク・ジェチャン)は、学科イチの秀才で変わり者。規則通りの毎日を過ごし、自分のルーティンを乱されることを何よりも嫌う完璧主義者。一方、デザイン科の4年生チャン・ジェヨン(パク・ソハム)は、学校イチのカリスマでモデル並みのイケメン・モテ男。自由奔放で感性のままに生き、卒業後は、留学を控えている。ある日、サンウは、グループ課題の講義を一人で発表する羽目になり、不参加メンバーを教授に通報。サンウと同じグループだったジェヨンは、講義をさぼったことで卒業が取消しになってしまう。将来を台無しにされたジェヨンは、サンウに恨みを抱き、彼を探し出して、完璧に計算されたサンウの日常を崩そうと嫌がらせを始める。そんなジェヨンを自業自得とばかりに毛嫌いするサンウだったが…。
原作:J.Soori 「セマンティックエラー」(すばる舎)
監督:キム・スジョン
出演:パク・ソハム、パク・ジェチャン
提供:トムス・エンタテインメント
配給:ブシロードムーブ/トムス・エンタテインメント
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2022年/韓国/前編:95分 後編:106分
原題:시맨틱 에러: 더 무비
英題:Semantic Error: The Movie
翻訳:小西朋子
『セマンティックエラー・ザ・ムービー 前編』絶賛公開中
『セマンティックエラー・ザ・ムービー 後編』1月26日(金)より全国公開