NU’EST、ファン想いの選曲で約1,000人魅了&レンがPPAP完コピ 日本ツアー東京公演【オフィシャルレポ】

  • 2016/11/13
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nuest-4昨年11月に日本1stアルバム『Bridge the World』を発表し、今年8月には韓国で5thミニアルバム『CANVAS』をリリースするなど、精力的に活動している5人組K-POP男性グループ・NU’ESTが、10月29日の大阪公演を皮切りに、全国6都市をめぐる日本ツアー『2016 NU’EST JAPAN TOUR~ONE FOR L.O.Λ.E~』を開催。11月9日には、東京・渋谷のTSUTAYA O-EASTで東京公演を行ない、約1,000人を動員した。

NU’ESTにとって日本公演は、今年5月に実施されたデビュー4周年記念ライブ『SHOWTIME4』以来、約半年ぶり。同グループのファンの呼称である「L.O.Λ.E(ラブ)」をタイトルに引っ提げ、大阪で幕を開けた今回のツアーは、10月31日に名古屋、11月に渋谷、仙台(14日)、福岡(18日)、札幌(21日)をめぐる、まさに“日本横断ツアー”。なかでも東京公演は、本ツアーの折り返し地点とあって、メンバーは並々ならぬ想いを胸にこの日を迎えていた。nuest-7 会場を埋め尽くしたファンが開演を今か今かと心待ちにする雰囲気が漂うなか、ステージ上手にはなぜかベッドが設置され、パジャマ姿の男性キャストが登場。2人の執事におもてなしを受けながらベッドに横たわった男性に、寝顔を捉えようとする小型カメラが接近。大型ビジョンにその表情が映し出されると、場内からは大きな歓声が。いつの間にか同じパジャマ姿のリーダー・JRに入れ替わっていたのだ。そして、ミンヒョンの呼びかけに事細かく応じようとしたあまり、ベッドから落ちたJRが、背伸びをしてみせると、「Sleep Talking」のイントロを合図に本編が幕を開けた。nuest-9nuest-1それぞれ異なるカラーのパジャマを着たメンバーがステージ上に勢ぞろいすると、割れんばかりの歓声。キャッチ―なサビが印象的なオープニング曲を、寝間着姿で歌うという演出に、会場のボルテージは早くもヒートアップした。nuest-8まだ寝ぼけた様子(?)のJRと、そんな彼に「立って寝てるの? すげー」と突っ込んで驚いてみせたミンヒョンをステージに残して披露されたのは、アルバム『CANVAS』の収録曲「Daybreak」。しっとりと歌い上げるミンヒョンの姿に、観客からはため息交じりの吐息が漏れた。

今回のツアー目的が“ファンのため(~ONE FOR L.O.Λ.E~)”とあって、序盤からファンにはたまらない選曲パレードを展開した。ステージ上部に設置された巨大スクリーンに映し出されたのは、深夜に放送されている音楽ランキング番組を彷彿とさせる特別番組『COUNT DOWN NU’EST』で、ファンから事前に募ったアンケートを元に決まった「ファンが選ぶ好きな曲ランキング」を発表。本家さながらにベクホとレンがVTRでMCを担い、5位からさかのぼる形で紹介していった。

5位に選ばれたのは、パワフルかつワイルドなダンスパフォーマンスが光る「OVERCOME」。4位には「ヨボセヨ」がランクイン。赤を基調としたジャケットスタイルの衣装に着替えたメンバーは、ファン推し楽曲を1曲ずつ披露していき、ファン一人ひとりと視線を合わすかのようにライブを満喫した。nuest-2nuest-3 nuest-10

続いて3位に入ったのは、彼らのデビュー曲「FACE」で、椅子を使ってのダンスパフォーマンスでクールに魅了。2位は「Access to You」で、アップテンポなナンバーが続いた。そして、ファンが選んだ好きな楽曲1位に輝いたのは「雨のち永遠」。イントロがかかった瞬間、歓喜の悲鳴が起こるほどの人気ぶりで、これまで上位に入った“アゲアゲソング”とは違い、メンバーはバラードナンバーをしっとりと歌い上げた。nuest-11  ファンお馴染みの楽曲を立て続けに披露したかと思えば、今度は一転、新曲を次々と大放出。最新アルバム『CANVAS』のタイトル曲「Love Paint」をはじめ、「R.L.T.L」「Look」「Thank You」をお披露目した。「Love Paint」は早くもファンにも浸透している楽曲で、ベクホがハイトーンボイスをライブハウス中に響かせる。「Thank You」では、レンが手を左右に振っているのにスタンディング席も反応。青とピンクのペンライトがそれぞれきれいに揺れ、アットホームな雰囲気が会場を包み込んだ。nuest-14

ほぼノンストップで繰り広げられたライブは、11曲目を終えて、やっとMCへ突入。JRが「『2016 NU’EST JAPAN TOUR~ONE FOR L.O.Λ.E~』にようこそ~」と歓迎し、ベクホが「楽しい?」と投げかけると、ファンは「イェーイ!」と呼応。ミンヒョンが「踊りながら鼻水が流れてきて…」とおどけながら明かすと、笑い声も飛び交った。そして、レンが「ファンの皆さんの顔がまぶしくて」と観客の印象を語ると、ベクホがすぐさま「照明のせい?」とツッコミ。MCでも息の合ったかけあいを繰り広げてみせた。nuest-12冒頭のベッドでのシーンを振り返ったミンヒョンは「JR、いつもあんなに寝てるの?」と寝相に関して質問。JRが「あんなに寝相悪くないよ!」と、誇張演出であったことを主張するも、ベクホから「いつも悪いです」と物言いが入り、アロンからは「JRはいつも裸で…」とプライベートでの一幕も暴露(?)されていた。

和みムードもひと段落し、そろそろ次の楽曲へ向かおうかという場面で、なぜか一人だけステージをはけていたレンが、全世界で話題沸騰中のピコ太郎の「PPAP」の音楽に乗せて颯爽とステージイン。サングラスをかけ、ノリノリかつキレッキレの踊りで「PPAP」を完コピすると「ペンパイナッポーアッポーペン!」とやり切った。だが、ショータイムはこれだけでは終わらず。再び会場には、あの「ピコピコ」サウンドが流れ、レンが「PPAP」をハイテンションでリピート。予定になかった展開に、他4人のメンバーの笑いは止まらなかった。nuest-13いよいよ本編も終盤へ。12曲目「Story Book」では、メンバーが手でハートを作って見せたりりと、時折見せるラブリーな振り付けが特徴的で、5人の身振り手振りにファンは興奮混じりの盛り上がりをみせた。ラストスパートをかけたメンバーも、すっかりハイな気分なのか、終始笑顔が絶えないパフォーマンスでオーディエンスを釘付け。「Let’s go crazy!」などのアップテンポな楽曲も相まって、ラスト1曲まであっという間に駆け抜けた。

ミンヒョンが「次が最後の曲です」と告げると、ファンからは「え~」と不満声。それでも「ペンライト持ってください」「青にしてね」という声に応じた観客の美しい光景を目に焼き付けながら、メンバーもペンライトを持って本編ラスト曲「Beautiful Solo」を披露。5人と観客の腕の振りが連動し、最後は大きな拍手とともに幕を閉じた。

会場の熱気が冷めやらないまま、すぐさま「NU’EST」というアンコールを受け、メンバーはツアーグッズのTシャツ姿で再登場。アンコール1曲目は「Cherry」で、メンバーが「投げキッス」をする場面では、ハートを鷲掴みにされたであろうファンから黄色い悲鳴があがった。

再びMCタイムへ入ると、ファンのためのフリーフォトタイムの時間が到来。本編終盤に披露した「恋するWonderland」時に、JRらが東京タワーなどを描いたメッセージボードを掲げてポージングをとると、ものすごい勢いでシャッター音が鳴り、最後はメンバーが観客をバックに記念撮影も敢行した。nuest-15 nuest-16 その後、2曲をパフォーマンスしたのち、この日を各々振り返っていったメンバー。アロンは「今日も来てくれてありがとうございました。久しぶりに会えて、うれしかったです。これからも頑張りますので、宜しくお願いします」とファンに感謝。ミンヒョンは「アロンがうまく感想を言ったのでプレッシャー」と苦笑しつつ「たくさんの人が会いに来てくれてありがとう。近くの人も、後ろの人も見えてますので。みんな、かわいいですね!」と笑顔を振りまいた。  nuest-18ベクホは「僕たちの歌う姿が見せられることができて本当に幸せです。みなさん、大好き」と照れ臭そうに会釈。JRは、この日までツアーに帯同していたダンサーたちの参加が東京公演をもってラストであることを告げ「ありがとうございました」。リーダーらしく、ステージを一緒に作り上げた演出家やスタッフへの労もねぎらい、「残っている公演では新しいステージがあるから楽しみにしててね」とファンへのメッセージも忘れなかった。レンは、大好きな大塚愛のヒット曲「さくらんぼ」のフレーズに乗せて「わたし」「さくらんぼ~!」と、ファンとのコール&レスポンスを何度も何度も楽しんでいた。nuest-17nuest-6 ダブルアンコールにも応え、東京公演は「Action」で締めくくり。最後まで切れのあるダンスと圧倒的な歌唱力で最高のパフォーマンスを展開し、メンバーはファンの声援を一身に受け止めていた。

ファンとアイコンタクトをしきりに取り、観客席に迫ろうかという勢いでステージのギリギリにまで立って、歌声やファンサービスを至近距離で届けたNU’EST。まさに「~ONE FOR L.O.Λ.E~」というツアータイトルのように、ファンとの距離感や絆を大切にしているメンバーたちの楽しんでいる様子が、最初から最後まで全20曲、一貫して見られた一夜だった。
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