大ヒットドラマ「製パン王キム・タック」で人気を不動のものにし、「グッド・ドクター」「7級公務員」など、立て続けに高視聴率を獲得。視聴率王子と言われ、映画やミュージカルにも引っ張りだこの俳優チュウォンが2015年1月24日（土）東京・25日（日）京都で単独ライブ「JOO-WON 2015 SWEET SMILE LIVE」を開催。24日東京・豊洲PITで行われた様子をレポートします。

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2014年10月から韓国で放送スタートしたドラマ「のだめカンタービレ～ネイル カンタービレ」は、日本の人気漫画「のだめカンタービレ」の韓国版として放送前から関心を集め、男性主人公・千秋真一役にあたるチャ・ユジンを演じたチュウォン。もともとミュージカル俳優としてデビューしているのもあり、今回のライブでも定評のある音楽センスと自らMCを務めファンを楽しませた。

オープニングでは、大歓声の中、白いジャケットを着て登場したチュウォンは『今、この瞬間』（ミュージカル「ジキルとハイド」より）を熱唱。ミュージカル張りの圧巻の歌声に、会場からは拍手喝采が沸いた。

「アニョンハセヨ～お元気ですか？久しぶりに日本に来ました。去年9月に日本でご挨拶をして、昨日はディナーショーがあって、今日こんな風に皆さんとお会いしました。2014年はミュージカル「ゴースト」に出演したり、「ファッション王」という映画に出演したり、中国映画も1本撮りました。ドラマでは「のだめカンタービレ～ネイル カンタービレ」というドラマを撮影して本当に忙しい一年を過ごしていました。そして、2015年、韓国の数え年で29歳を迎えたチュウォンです」と挨拶し、照れ臭そうに「今日は僕のコンサートです。ご覧のとおり司会者もいません。未熟ですが、僕が進めて歌も歌って僕の好きなようにしたいと思います」と意気込みを語った。

昨日から喉の調子が良くないというチュウォンは、「今日、どうなるか分かりませんが、僕が皆さんに歌を聞かせるためにどれくらい頑張っているか、どれくらい熱意を持っているかをどうか見守っていてください」と前置きし、椅子に座ると、事前に募集したエピソードを紹介した。「ジュエリー関係の仕事に就きたいというファンには「頑張ってね！」と励ますと、先日就職先が決まったことが報告され、会場から温かい拍手が沸いた。

また、「憧れの人はいますか？」という質問にチュウォンは、「個人的にお爺さんに会いたい。子供のころ、礼儀などの基本的なことを教えてくれたんですが、不思議なことがあったのです」と語り始め、「祖父がとても具合が悪かった時、僕はミュージカルの活動していたのですが、久しぶりに病院にお見舞いに行って、祖父の姿を見て沢山涙を流していました。祖父は最後にそんな僕を見て目を閉じました。その時僕は祖父が亡くなる前に僕のことを待っていてくれたような気持ちになりました。僕はそんな祖父に会いたいです」と祖父との切ない思い出を語った。
「挫折をした時に乗り越える方法はありますか？」と言う質問には、「今日僕は喉の調子が良くないですよね？今、皆さんのために克服中です（笑）皆さんが温かく見守ってくださっているだろうと信じて克服しています」と語り、「挫折しないで頑張ってください」とファンへエールを送った。また、歌手が夢だったというファンをステージに上げ、「製パン王キム・タック」OSTの『僕の恋』を一緒に歌い、歌手の気分を味わってもらうこととなった。そして「2015年も皆さんの夢が叶って最高の一年になることを願ってます」と締めくくり、ライブコーナーヘ。

「次の曲はバンドの皆さんと歌います。韓国で僕の好きな歌手、エピトンプロジェクトの歌です。理由はないですが、皆さんに聞いてもらいたくて選びました。歌詞がとてもいいので歌詞を見ながら鑑賞してほしいと思います。練習しながら胸がジーンとしてしまいました。もし僕が泣いても動揺しないでくださいね（笑）」と説明し、『ナヌン ク サラミ アップダ（私はあの人が痛い）』と、彼女と別れた時によく聞いていた曲という『クデヌン オディエ（あの人はどこへ）』を感情込めて歌った。
「バンドと一緒に歌うのは約1年ぶりです。今回準備しながら歌を決めたのですが、明日京都に行くのはご存じですよね？」とファンに語り掛け、「今日と同じ曲じゃなくて、いくつか変えて練習したのですがマネージャーがすごく残念がってたんです。もともと高く出る声が（喉の調子が悪くて）出なかったので…」と話すと会場から「大丈夫！」と声援が飛んだ。

次のエピソードのテーマは「私の好きな○○」。「子供の頃から使っているひざかけが好き」というファンのエピソードに「僕は子供の頃、クリスマスに両親からもらった「三国志」の漫画本。今でも読んでいます」と答えるチュウォン。「子どもの頃から使っていて今でも使っているというものは、それほどないです。僕も、これから作っていきます」とコメント。「10年、生きてる犬をチュウォンと呼んでいる（笑）」というファンのエピソードや「お母さんが大好きで、ずっと仲良くしたい」という親子には「“サランヘ（愛してる）”と言ってみましょう」と提案。「“サランヘ”を沢山言うことはいいことですね。皆さん愛してます。本心ですよ」と言うと、ファンから「サランヘ～」と言われ「僕も愛してます」と返した。「意義深くて心が温まるような愛に溢れたチュウォンのコンサート会場ですね。MCがいないのは大変です」と苦笑いしながら、次の曲へ。原曲は安全地帯で、韓国ではM.C the MAXというグループが歌った『愛の詩』をしっとりと歌い一旦ステージを去った。

最新主演ドラマ「のだめカンタービレ～ネイル カンタービレ」のVTRが流れると、真っ暗になった会場の後ろに突然姿を見せたチュウォンに会場は騒然！赤と黒のセーターとマフラー姿で「のだめカンタービレ～ネイル カンタービレ」の挿入歌『Innocent』を初披露。優しく歌いながら熱いまなざしを送るファンの間を通ってゆっくりステージへ向かった。「原作のドラマ「のだめカンタービレ」が有名なのでプレッシャーがありましたが、一生懸命撮影しました。頑張った作品なので気に入っていただけたら嬉しいです。沢山見てくださいね」とドラマをアピール。

次に、「この曲は聞くたび初心に帰るような気持ちになります。さっき歌いましたね」と、先ほどファンと一緒に歌った「製パン王キム・タック」の挿入歌『僕の恋』を披露すると、感動の歌声にファンはじっと聞き入った。

次にバンドの軽快な演奏が始まると、ギラギラした派手な衣装とサングラスで再び登場したチュウォンは「STAND UP！」と叫ぶと会場は一斉に総立ちに。一面がペンライトで揺れ、『LA・LA・LA LOVE SONG』で会場を熱狂させた。ファンの熱い歓声に耳を傾け、続けてアップテンポな『I Believe』をノリノリで披露。ジャンプやステージを駆け回り会場を盛り上げた。

サングラスを外し「『LA・LA・LA LOVE SONG』は盛り上がれると思って選びました。『I Believe』は何度も歌ってきましたが、今日はバンドで歌いました。本物の歌手の人がやらないような100％のライブをお見せしています！（笑）」と汗だくのチュウォン。「明日京都に来てきてくださる方がいたら僕に沢山の元気をください！」とファンに呼びかけた。

「楽しい時間は早く過ぎてしまうものですね…」に「え～」「ダメ～」と残念がるファン。「最後の曲は大好きな曲でドラマ「グッド・ドクター」のシウォンの歌で『僕がもしも』です。締めくくりコメントをしなければならないですね。今日電車に乗らないといけないんです。本当に本当にありがとうございます。『僕がもしも』を皆さんのために捧げます。歌詞をしっかりと聞いて下さいね。それでは最後の曲です」と語り、静かなピアノの音色が始まり、チュウォンの艶やかな歌声が会場を包んだ。

「愛してるよ！」と手を振って退場するが、会場はアンコールと手拍子が鳴り止まない。すると小走りにステージに戻ってきたチュウォンは「この曲は僕が大好きな曲でよく歌っていました。結婚式のお祝いでも歌いました」と『ふたり』を優しい歌声で披露した。「楽しかったです、I LOVE YOU～！」とファンの熱い声援に手を振って応え、ステージを後にした。

この日は喉の調子が良くなかったとのことだが、それを感じさせないくらいの見事な歌唱力とパフォーマンス、そしてトークでファンを楽しませてくれたチュウォン。今年もどんな演技や姿で私たちを楽しませてくれるか期待が膨らむ。

【セットリスト】
JOO-WON 2015 SWEET SMILE LIVE
2015年1月24日（土）　＠豊洲PIT
1.今、この瞬間
2.ナヌン ク サラミ アップダ（私はあの人が痛い）
3.クデヌン　オディエ（あの人はどこへ）
4.愛の詩
5.Innocent
6.僕の恋
7.LA・LA・LA LOVE SONG
8.I Believe
9.僕がもしも
（アンコール）
10.ふたり

■ファンクラブ情報
JOOWON　ジャパンオフィシャルファンクラブ　http://www.joowon508.jp/

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各　￥6,000（税抜）／発売・販売元：エスピー・オー

■チュウォン最新作ドラマ「のだめカンタービレ～ネイル カンタービレ」日本初放送決定！
フジテレビTWO　ドラマ・アニメにて2月14日（土）20：30～より放送開始