ソン・シギョン「歌手として来れて嬉しい!」SUNG SI KYUNG Japan Fanmeeting “Between Us 2014” 取材レポート!

韓国バラード界の貴公子としての様々な世代から愛され、歌手としてはもちろん、ラジオのDJ、バラエティ番組に出演するなど活躍の場を広げているソン・シギョンが、東京と大阪でファンミーティング「SUNG SI KYUNG Japan Fanmeeting “Between Us 2014″」を開催。9月24日(水)東京・Zepp DiverCityで行われた様子をレポートします!

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大歓声のなか、スーツ姿で登場したソン・シギョンは椅子に座り、『처음』を透き通る声で歌うと、会場からは大きな拍手が沸いた。
「こんにちは、ソン・シギョンです。『처음(チョウム)/はじめて』という曲を今日の最初の曲として歌いました。初めての記憶はよく憶えているもので、初めて愛した人、初めて迎えた別れ、初めて行った場所、初めてしたこと。あれから多くの時間が過ぎました。初めて皆さんに会いに来た日のドキドキを思い出しながら…皆さんと僕の特別な初めての瞬間があったらから、こうして毎年お会いできるんですよね?」と日本語で挨拶し、通訳を兼ねるいつもコンビのようなユ氏を笑いを交えながら自ら紹介した。

昨夜、日本に来たと言うシギョン。到着が遅くなってしまったため、空港で待っていてくれたファンが帰ってしまった方もいるとのことで、「僕に対する愛は1時間位待てる愛情はなかったのかと…(笑)」「空港で最後まで残ってくれたファンの皆さんの顔はちゃんと覚えています」と会場を笑いで沸かせた。夕べ来日してから好きなラーメンを食べに行ったことも明かし、「どうして日本の方は痩せているのにカロリーが高いラーメン食べても大丈夫なんだろう?」と不思議に思うとのこと。あらためて「皆さんに久しぶりに会えて嬉しいです」と笑顔で語った。

まず、ファンからシギョンの声での「モーニングコール」のオファーがあるとのことで、実際にステージでやってもらうことに。
最初のリクエストに「さあ、もう起きなきゃ~!朝ごはんの準備出来たよ。起きて一緒に食べよ~!」と優しい声で言うと、「怒鳴らないと起きないでしょ?(笑)」と、大声でセリフをもう一度言って会場を笑いの渦へ。「本気で起きたいときは、音の大きい安いアラーム時計のほうがいいですよ」と自分で起きるための対策や高校時代の思い出も語った。次に「ラジオ体操のような元気な声で起こしてほしい」というリクエストには、韓国では国民体操というものがあり、「はじめ!いち!に!さん!…」と気合の入った声で会場を沸かせた。

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ファンからの質問にも沢山答えてくれた。
「Q.子犬に赤ちゃん言葉で話しかけることはありますか?」には「もちろんあります」
「Q.韓国でのライブは雨が降って感動しました」というファンに、「僕も感動でした。雨で皆さんに悪いと思いました。雨が凄くて髪が凄いことになってしまったので、ビジュアル的に…(笑)目を閉じて歌だけ聞いていたらしいです。歌手って外見は大事じゃないと思っていたのですが…ファンの愛情は大事だなと思っていたら…空港で1時間も待ってくれなかったんですよね?(会場笑)錯覚でした…いろんなことを学んで生きていきます」と言って会場は大爆笑。
「Q.韓国人と日本人を顔だけで区別できますか?」には、「僕はよく分かります」と答え、会場のファンに向かって「日本の方ですね?」と言って笑わせた。

普段ドラマのOSTを作る時は、「ドラマに合う曲を作ることが大事なので、曲が売れなきゃいけないというプレッシャーはありません」と答え、実際に曲を演奏してくれた女性ピアニストを招き、ピアノ伴奏で『星からきた君』のOSTより『君の全ての瞬間』を優しく歌った。続けて『いいのに』のサビでは、「チョウテンデ~♪」とファンも一緒に声を揃えた。ファンの大合唱に「最初の頃はもっと静かだったような…(笑)」とファンの掛け声を真似して「凄く力になりました」と笑顔を見せた。




再びファンからVTRで質問コーナー。
まずは可愛らしい女の子から。「Q.どうしたらテニスが上手になりますか?シギョンさんは、毎日テニスをして、毎日お酒を飲んでいると聞きましたが、本当ですか?」という、鋭い質問に「本当です!(笑)」と即答。テニスの練習のコツを語り、現在大活躍中の日本の錦織選手についても、「同じアジア人ということで誇りで、凄いことだと思う」と大絶賛。「今朝もホテルの前のテニスコートで1ゲームしてきましたが、ファンの皆さんはその姿は見ないでください。でも1時間も待つことはもうないんですね…」と再び夕べの空港の出来事を言って大笑い。「ギャグは何回も繰り返すことが基本です」と笑いのコツを熱弁して沸かせた。「僕は空港でファンの方が待っていると、嬉しいというより、ここまで来てもらって凄く申し訳ない気持ちになるんです。でも空港でお土産いただくと凄く嬉しいです」と言ってユ氏と2人揃って笑った。

「Q.番組で面白かったエピソードを教えてください」には、『非首脳会談』という11人の多国籍のトークバラエティ番組でMCをやっているシギョン。「みんなおしゃべりで録画時間が凄く長いんですが、凄く楽しいです」と語り、他にも『魔女狩り』や、何かを教える番組や、料理番組も開始したという。「ラジオをやめたら、番組の仕事がこんなに増えると思わなかった」と不思議そうに語った。
そんな多忙なスケジュールの中、「この冬が終わるまで何かをしようと頑張ってます」と何かを予告?してファンを喜ばせた。「番組をやってると、どんどん音楽が遠くなってしまう心配もあり、今回こうして歌手として皆さんに会いに来れたのは、凄く嬉しい」と本来の歌手としての意欲を見せた。

「Q.10年前に描いていた夢は実現しましたか?」には、「歌を歌い続ける夢は叶いました。当時は入隊前のことしか考えず、その後のことは全く考えてなかった。除隊後のライブは感動で、そこから新しい自分の始まりだったかなと思います」と真摯に答えた。また、初めて日本に来た時に、あまりにも静かでリアクションが少ないことから「もう終わりだ」と思ったというシギョン。後にスタッフから「日本のファンは喜んでいた」と聞いて驚きと同時に納得したことを懐かしそうに語った。

「理想の女性」は「特にない」、「年上?年下?」では「歳は関係ない」、「番組で共演している女性ではどちらを選ぶか?」の質問では、素直な答えにファンからは冷やかす声が起こった。また、トレードマークのメガネを沢山持っている印象だが、持っているのは「10個」と、意外に多くはない。「ファッションには全く関心がないので、メガネもスタイリストが管理している」と驚かせた。
出来るだけ沢山の質問に答えてくれたシギョンは、次に、「タイミングが合わず上手くいかない、小心者の男性の恋心を綴った曲です」と洋楽から『Something stupid(Frank Sinatra)』をピアノ伴奏で歌った。

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最近は料理番組も始まり、料理に嵌っているというシギョンは、エプロン姿になり、番組で教わったというトッポッキ作りに挑戦した。材料から丁寧に作り方のコツを説明し、会場中に美味しそうなコチュジャンの香りを漂わせ、抽選で10名と近くの席のファンにも自ら配って振舞った。「今度、機会があったら、僕は歌もトークもせず、料理を作ってファンの方が食べる会をやりたいですね」と会場を沸かせた。
まだまだ美味しそうな余韻が残る中、ファンから歌ってほしいリクエスト曲から『그 자리에 그 시간에』を静かに歌い、続けて日本の曲の中から「歌詞が凄く綺麗で大好きな曲」という秦基博の『AI』を流暢な日本語で歌った。

あるインタビューで「日本でどこへ行きたいか?」と聞かれたというシギョンは、「温泉に行きたいですね」「安全に長く僕と一緒にいてください」とファンへ向けた語った。ラストはヒット曲『道で』を歌うと、サビではファンも一緒に歌い、拍手喝采が会場を包んだ。

すぐにアンコールが沸くと、再登場したシギョン。「毎回日本に来るたびに、胸がいっぱいになるほど温かく迎えてくれてありがとうございます。もっと沢山の曲を聞かせてあげられなくて残念ですが、こんなに好きでいてくれてありがとうございます。スタッフを通して温かい気持ちもちゃんと受け取っています。今日の公演を無事最後まで終えることが出来て、スタッフにも感謝します。また来ますね!」とファンに誓い、アンコール曲にはデビュー曲でもある『僕に来る道』を歌い、再び大合唱で会場一体となったステージとなった。
最後は客席に降りて、ファンの近くで記念撮影。会場の大歓声に何度も手を振り、投げキスをしてファンに応え、大盛況でイベントは終演となった。

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■取材後記
今回、歌は少な目でしたが、素敵な歌声もさながら、バラエティ番組にも出ることが多くなったためか、絶妙なトークにも、ますます磨きがかかった印象で、ファンの方の笑い声と笑顔が沢山見られるイベントでした。次回も期待せずにはいられませんね!

【セットリスト】
「SUNG SI KYUNG Japan Fanmeeting “Between Us 2014″」
9月24日(水)@東京・Zepp DiverCity
1.처음/はじめて
2.너의 모든 순간/君の全ての瞬間
3.좋을텐데/いいのに
4.Something stupid(Frank Sinatra)
5.그 자리에 그 시간에/あの時あの場所で
6.AI(秦基博)
7.거리에서/みちで
(アンコール)
8.내게 오는 길/僕に来る道

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