箪笥
上映時間: 115分
Co-Production : Masulpiri Pictures
b.o.m Film Productions
Presented by : I Pictures CAST
スミ(姉)
イム・スジョン
亡き母の後添えにおさまった継母に、生理的な敵対心を抱いている。幼く見える少女だが、妹を異常なまでに可愛がり、父親に対しては妻の役割を果たそうとして継母と対立。家族間に異様な緊張感をもたらす。
TVドラマ『学校4』の生意気な少女、映画『ピアノを弾く大統領』の反抗的な大統領の娘を演じた、韓国映画界の次世代を担うイム・スジョン。細い体とあどけなさの残る顔に似合わず大人びた性格とプライドの高そうなカリスマ性に目をつけたキム・ジウン監督によって1000人の候補者の中からスミ役に抜擢された。次作『...Ing』でも主役にキャスティングされ、主演級女優へのステップを歩んでいる。1980年生まれ。『学校4』(01/TV)『ピアノを弾く大統領』(02)『箪笥』(03)
スヨン(妹)
ムン・グニョン
実の母の死以来、いつも恐怖に苛まれ、姉に何もかも頼りきっている、病弱で泣き虫の妹。容姿、風貌が母に生き写しであることから、夫に偏執的な愛情を注ぐ継母の憎しみを買う。
TVドラマ『秋の童話』と『明成皇后』でそれぞれソン・ヘギョンの子供時代、明成皇后の子供時代を演じ、10代でトップスターとなったムン・グニョンは、映画『恋愛小説』でチャ・テヒョンの妹役でスクリーンデビュー。『秋の童話』での大きな瞳にあふれる涙で韓国中の涙を誘った彼女は、本作ではより一層
胸をしめつける「泣き」の演技を見せる。1987年生まれ。『秋の童話』(00/TV)、『恋愛小説』(02)、『箪笥』(03)
ウンジュ(継母)
ヨム・ジョンア
完璧な家庭を夢見る、若く美しい継母。自分に敵意を抱く二人の娘と葛藤しながら、夫の愛情に飢えている。鬼気漂う行動で、家の中を恐怖の空気で満たす。
2002年、『H』の冷徹な女刑事でスクリーンにカムバックし、か弱い都会の女性のイメージを完全に払拭したヨム・ジョンアはデビュー10年目のベテラン女優。常に新しい演技に挑戦し続ける彼女が、今回は視線ひとつで観客を震え上がらせる恐怖の演技に挑んだ。長いキャリアの中でも、この「ウンジュ」役は一番やりたいと思ったという。韓国では2003年のスクリーン・ホラー・クイーンとの呼び声が高い。『テロリスト 哀しき男に捧げる挽歌』(95)、『カル』(98)、『H』(02)、『箪笥』(03)
ムヒョン(父親)
キム・ガプス
妻と娘たちの諍いを傍観しているだけの、優柔不断な家長。取り返しのつかないほど悪化する母娘の関係をどうすることもできずに苦しむ。家族の葛藤が心に重くのしかかる中、誰にも助けを求められず、どこまでも孤立する。
『KT』での熱演がベルリン国際映画祭で評論家に激賞されたキム・ガプスは名実共に韓国のトップ俳優の一人。ベテランの演技派らしく、無表情な中にも、底の見えない崖っぷちに立たされている家長の
複雑な心情と恐怖を完璧に演じきった。『太白山脈』(97)、『激しい恋』(97)、『これが法だ』(01)、
『四本指の足』(02)、『KT』(02)、『箪笥』(03)
STAFF
製作者/オ・ギミン
『女校怪談』シリーズで1990年代後半の韓国映画ブームの先導役となったオ・ギミン。「興行成績よりも、出来の良し悪しが映画の存在意味」という哲学にふさわしく、彼の過去の作品は、徹底した企画性と充実した内容が一際目を引く。『女校怪談』、『子猫をお願い』(01)等、少女たちのライフ・スタイルと心理をリアルに盛り込んだ秀作を続けて製作した、韓国映画界で自他共に認める"ガーリー・ムービー"専門プロデューサー。本作でもこれまでのノウハウを充分に発揮、"秀麗な完成度"を見せる。
製作者/オ・ジョンワン
韓国映画に「マーケティング」という新しいコンセプトを持ち込んだ敏腕プロデューサー、オ・ジョンワン。『KUMIHO|千年愛』、『結婚物語』、『銀杏のベッド』、『情事』、『反則王』、『THREE/臨死』等、彼女が手がけた作品の共通点は新鮮なアイデアと企画性で韓国映画の新たな方向を提示してきたものばかりである。「市場は存在するものではなく、作られるもの」という挑戦的な映画観を持つ彼女のセンスは、古典小説からモチーフを得、ホラー映画として現代に甦らせた本作にもいかんなく発揮されている。
撮影監督/イ・モゲ
1972年生まれ。韓国総合芸術学校の研究所出身の若き撮影監督。『オアシス』の撮影スタッフを経て、本作が撮影監督としてのデビューとなる。繊細でありながら耽美的な色感を何としても出したいと考えていたキム・ジウン監督は、ある短編映画祭の審査員をしていたときにイ・モゲと出会い、本作への参加をオファーした。今回の『箪笥』ではオ・スンチョル照明監督と共に、韓国で初めて映画の場面ごとに違う色の布を使って照明をセッティングし、3回にわたってテスト撮影をする等、イメージコンセプト
への準備を徹底した。その結果、韓国映画としては珍しく、空間別にディティールの生き生きした色感とトーンを表現し得たという評を得ている。
美術監督/チョ・グンヒョン
アートディレクター/パク・ヒジョン
モダン・アートを専攻し、インテリアデザイン、CFの美術、ファッション雑誌のADに至るまで多様な美術分野で経験を積んできたチョ・グンヒョンは、韓国では珍しい専門の美術監督である。セットの設計だけでなく、全般的な映画のトーン、CG、衣装、メイクに至るまで映画の中のスタイルに関するあらゆるものをコントロールするのが美術監督としての彼の仕事。本作は『バス、停留場』に続いて、2本目の作品となる。また、彼と共に美術コンセプトを考え、小道具、衣装等、ヴィジュアル面のディティールを
統括したアートディレクターのパク・ヒジョンは、ファッション界で10年間活躍してきたベテランのスタイリスト。2人のヴィジュアリストがコンビを組んだ『箪笥』は、美しく、恐ろしい独特の美術で、封切前から映画美術界のホットな話題となった。現在、チョ・グヒョンは"韓国で最も一緒に仕事をしたい美術監督の1人"として注目を浴びている。
音楽監督/イ・ビョンウ
11歳の時から始めたギターで、ウィーン国立音楽大学を首席で卒業した天才ギタリスト、イ・ビョンウ。
80年代半ばよりバンドで活動を開始して以来、歌手たちが最も一緒に仕事をしたがるギタリストとして、数多くのアルバムにセッションマンとして参加している。ギターの演奏だけでなく、作詞、作曲、編曲、アルバムのプロデュースにも頭角をあらわし、韓国音楽界でも有数のマルチミュージシャンとしてアニメ映画『マリ物語』で、第1回MBC映画音楽賞を受賞している。本作は『THREE/臨死』に続いてキム・ジウン作品への登板。美しく、物悲しくも激しい恐怖の旋律によって、『箪笥』の独特な世界に一層の深みを与えている。
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