ハン・ヒョジュ プレミアムイベント『ハン・ヒョジュ 女優日和』取材レポート!

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NHKで放送中の時代劇ドラマ『トンイ』、ユン・ソクホ監督の四季シリーズ『春のワルツ』や最高視聴率47.1%という記録を打ち立てたドラマ『華麗なる遺産』、映画では『王になった男』や『ただ君だけ』など、ドラマや映画やCFなどでも活躍中で、雑誌『韓流ぴあ』でエッセイ『ヒョジュ日和』を連載している女優ハン・ヒョジュが2013年11月21日(木)東京フォーラム ホールAにてプレミアムイベント『ハン・ヒョジュ 女優日和』を行ないました。

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ハン・ヒョジュイベントレポ

大歓声の中、会見と同じパンツスタイルでステージに登場したハン・ヒョジュ。「皆さんこんにちは、ハン・ヒョジュです。お久しぶりです、2年ぶりですね。今日はこんなに沢山の方にお越しいただきありがとうございます。」と日本語で挨拶すると、会場からの大きな拍手に「ドキドキします。今日、一緒に楽しみましょう。」と爽やかな笑顔を見せた。

日本へは「今年の6月に『ぴあ』の撮影のために来ました。」と流暢な日本語に、「日本語の勉強は、ドラマを見たり、たまに少しずつ勉強しています。」と答えた。今回は昨日来日して鍋料理を食べてホテルでゆっくりしていたとのこと。近況については「一番最近に公開された映画『監視者たち』のプロモーションをしていました。今年1年はその『監視者たち』でとても忙しく楽しく過ごしていました。プロモーションを終えてからは旅行にも行ってきました」と答えた。

「アクションが大変だったのでは?」に日本語で「みじかく~(照)」と語り、アクションの時間は短かったとのことだが、「これまで味わったことのない演技の楽しみがありました。機会があれば全てアクションだらけの映画にもチャレンジしてみたいです。」と意欲を見せ、「旅行はどこへ?」には「仕事でLAに行ったついでにサンタバーバラに行ってきました。そこで取った写真が先ほど少し出ました。(イベント冒頭VTRで一部の写真を公開)」

「韓流ぴあの連載『ヒョジュ日和』を1年間やってみてどうですか?」には「特別な経験でした。仕事のインタビューでは、なかなかお見せ出来ない“人間ハン・ヒョジュ”についてお見せ出来る機会だったと思います。1年間続けられたことに感謝しています。」と満足げに語った。

先日行なわれた「韓流10周年 韓国ドラマ大賞」で、「女優部門第4位」ということについては「4位ですのでちょっと…(笑)1位、2位も、とてもいいのですが、4位はこれから上に上がれる順位ですので楽しみな順位です。」と謙虚な答えに会場からは拍手が沸き、「ずっと4位でも大丈夫です。皆さんがいるから」と真摯な笑顔を見せた。

現在NHKで放送中の「トンイ」についてのエピソードには、映像を見て、「若いですね(笑)」とポツリ。撮影がタイトであまり寝る時間が無かったというほど過酷な撮影だったとのことだが「沢山の方に愛してもらえるきっかけとなったドラマでもあり、個人的には大きな山、大きなチャレンジをして後悔が残らないほど達成感があったドラマ、女優としても人としても、とても意味のあるドラマになりました。」と成長したドラマであると語った。




ここでゆかりのある人物からビデオメッセージが流れた。
『トンイ』のイ・ビョンフン監督から「独特の西洋的な美しさがあり、トンイに新鮮さを与えてくれた。」と絶賛されると「撮影現場でもおじいちゃんのような人です。(笑)」と監督の印象を語り、『春のワルツ』のユン・ソクホ監督からは「明るい印象で私の気分が良かった。好感度があり人を惹きつける力がある。成長している姿を見てとても嬉しい」、そして、映画『ただ君だけ』のソン・イルゴン監督からは「大人しくて美しい原石のような印象。映画ではしっかり作り込めば素敵なキャラクターになるとキャスティングした。」というコメントに「まだ原石のままでいます(照)」と語り、最近結婚したという『ばんそうこう』のチョン・ギフン監督からは「『ばんそうこう』はヒョジュさんの魅力が溢れている映画です。」と絶賛。さらにその映画で共演し、同じ事務所でもあるコ・スからは「本当にいい子で役者としての実力があります。」というコメントに「少し喋るの遅いのでコブギ(かめ)という別名があります。」と会場を沸かせた。また、『トンイ』で共演したペ・スビンからは「笑顔でポジティブなパワーを持っている。チャレンジしてもらいたい役は“悪女”」とのコメントに「いつかチャレンジしてみたい」と意欲を見せた。

映画『ただ君だけ』では、「視覚障害の障害を持っているにも関わらず、とても明るく生きているキャラクターでした。思い切り泣くことよりも、本当は泣きたいのに涙を堪えて笑わなければならない事の方が大変でした。」と演技の難しさを語り、『ばんそうこう』は「ラブコメディで、心から笑う事が出来て大声を出して楽しめる作品。撮影しながらとても痛快でした。」と出演した作品の撮影エピソードを語った。

さらに『王になった男』で共演したイ・ビョンホンからのメッセージも流れ、「空き時間に本を読んでいたので内面を豊かにしているんだなと思った。想像以上に存在感のある演技をしてくれたので共演者としてありがたく思っています。」また「ヒョジュさんはお酒が強いので飲み会から抜けるのが大変でした。お酒に関しては僕より先輩です。(笑)」というコメントに自ら強いのは認めつつ、「最近は違います。(笑)」と返した。撮影時間の合間に本を読んでいるのは、「痛みや苦痛を抱えた王妃の役だったので、現場でも孤独を感じたいと思い、1人の時間を持つ為に手段でした。」と、役作りのためだったことを明かし、「尊敬する先輩のイ・ビョンホンさんと作品を一緒にやってみて本当に沢山学ぶことがありましたし、いろんなことを感じました。」と語った。

<質問コーナー>「韓流ぴあ」にて事前に募集したもの
Q.身長169cm、42歳独身の地方公務員ですが、彼氏の対象になりますか?
ヒョジュ:今日(会場に)来ましたか?…(会場を見渡し)大丈夫です。身長と年は全然大丈夫です。一度顔を見て…(会場笑)冗談です。(笑)

Q.一番尊敬する人は?
ヒョジュ:ママです。世の中に存在する最も偉大な愛というのは、やはり親が子に与える愛情だと思います。献身的で犠牲になることもあるし、将来私が母になったら、母のように出来るのか難しいと思うほど、沢山の愛情をもらいました。女性として凄いと思いますし尊敬しています。

Q.これからやってみたいこと。
ヒョジュ:沢山あります。俳優の道を歩んで10年ほど経つのですが、将来は自分の経験を通じてもっと多くの方の役に立ちたいので、機会があれば演技心理学を学んでみたいです。

Q.日本映画で好きな作品があれば教えてください。(ペンネーム:女優さんより)
ヒョジュ:岩井俊二監督と犬童一心監督の作品です。『ジョゼと虎と魚たち』や『金髪の草原』は韓国でも人気があります。

Q.初めてデートした場所を教えてください(ペンネーム:監督さんより)
ヒョジュ:公園、小学校の時…(笑)面白い質問ですね。(一番好きな散歩コースも教えてほしいそうです。)漢江と南山です。漢江の脇に遊歩道があって天気のいい日はテントを張ったり、運動するのによく整備されているので、皆さんも機会があればぜひ行ってみてください。

実は後半の質問をした女優さんと監督さんは、今回のスペシャルゲストで女優の広末涼子と映画監督の犬童一心監督ということで、その2人がステージに登場すると会場は大歓声!

広末:突然お邪魔してすみません。ヒョジュちゃんは、韓国で唯一の私のお友達で一番大好きな女優さんです、4位じゃないです!
犬童監督:はじめまして。僕の作品を好きだと言ってくださってありがとうございます。デビュー作品から見てます。絶対イケると思ってました。

憧れの女優である広末涼子の登場に「子供のころから大ファンで、いつかお会いしたかったんです。雑誌の対談で初めてお会いしたのですが、目の前にいるのに信じられないほどファンでした。今でも信じられないくらいです。」と喜びを隠せないヒョジュ。広末も「最近の女優さんにはいないタイプで新鮮。」と褒め合う2人。犬堂監督も「広末さんはデビューの映画のメイキングを作ったのですが、新鮮で今まで見たことのない子だなと思ったのですが、ハンさんもそんな感じで、自然に風景に馴染んでる。演技に対して意志の強さを感じて、風景の中にいる人になれる時と、人間として立っている時が両方出来る人ですね~」と2人を絶賛した。
また、韓国でも人気のある広末は、舞台『僕に炎の戦車を』の韓国公演の際に、「ヒョジュちゃんが来てくれて“つまらないものですが…”と日本語のお手紙をくれたんです。」と微笑ましいエピソードを披露した。

<ヒョジュから犬童監督に質問>
ヒョジュ:私と一緒に作品をご一緒していただく考えはございますか?
犬童監督:もちろん。いつでも。どんな役がいいですか?
ヒョジュ:先ほど悪女の役をやってほしいと言われたのですが…冗談です。(笑)
犬童監督:悪女は人間的ですよね。すごく面白い役だと思います。
ヒョジュ:どんな役でも構いません!

<ヒョジュから広末さんへ質問>
ヒョジュ:最近、女優として生きていくことで、いろいろなことを考えさせられるんです。私をはじめ、後輩の女優の人達に伝えたいことがあればお願いします。
広末:そんなに自分が先輩の意識がまだなくて(照)…女優として技術的なアドバイスはヒョジュちゃんにはないのですが、監督にも言われたことがありますが、「年を重ねても、その年の役がおばあちゃんになってもあると思うよ」と言ってもらえてありがたかったので、女優としても女性としても、楽しんイキイキと年を重ねていくことが、きっと輝きを失わず女優としてやっていける秘訣じゃないかと思います。

ここで退場した広末と監督だが、突然の2人の登場に、驚きと嬉しい言葉を貰ったハン・ヒョジュは逆に緊張してしまったとのこと。

<来場者から質問コーナー>抽選で選ばれたファンが直接ステージで質問
Q.日本の映画やドラマで好きなものは?
ヒョジュ:最近見た日本ドラマでは「Mother(マザー)」が好きです。

Q.もしも女優じゃなかったら何の仕事をしていましたか?
ヒョジュ:とても考えさせられる質問です。たぶん何かクリエイティブな仕事で、例えば絵を描いていたり、デザイン会社に勤めていたりとか。

Q.(大ファンという女子高生)実は今日は私の誕生日なんです。今日ファンミーティングに来れて最高のプレゼントになりました。ハン・ヒョジュさんが誕生日でプレゼントされたいものは何ですか?
ヒョジュ:(日本語で)あたしをあげたいですけど、何も知らなかったので誕生日の歌をおみやげに歌います。韓国語でもいいですか?(誕生日の歌を歌い)おめでとうございます。

さらに2ショット写真撮影が行なわれ、ファンにはたまらないプレゼントとなった。

続いて、前回、朗読劇が好評だったということで、今回は、赤いセーターを着て、『クリスマス・イブ』や『ひだまりの詩』の曲にのせて、クリスマスにぴったりな少し大人のラブストーリーを朗読。ファンから歌ってほしいリクエスト1位だったというルクプルの『ひだまりの詩』を日本語でしっとりと歌うと、会場には沢山のブルーのペンライトが揺れ、歌いながら客席に降り、朗読劇で登場したクリスマスローズの花束をファンに優しくプレゼントした。歌い終わると、「皆さんのペンライトで感動して歌えなくなりそうでした。今日は、私自身を振り返ることが出来ました。沢山の皆さんと素敵な思い出を作ることが出来て楽しかったです。私は楽しい時間を過ごせたのですが、皆さんはどう思っていらっしゃるのかとても気になります。」とイベントを振り返った。

さらに『トンイ』で登場した弦が2本しかない“ヘグム”という楽器が登場。「本当はもっと、もっといい音ですけどすみません。よろしくお願いします。」と『ティファニーで朝食を』の『ムーンリバー』をピアノやバイオリンを従えて実際ドラマで使われたヘグムを演奏した。

最後は自分で書いた日本語のメッセージを朗読。「こんにちは、ハン・ヒョジュです。お久しぶりです。2年という時間がどのように流れたのか分からないまま私は女優として一生懸命に一日を生きていました。…感謝の気持ちが多くなり、人生がより楽しくなりました。皆さんがくれた拍手が私には頼もしい力になった。また元気な姿で会いましょう。」とファンに感謝を込め、メッセージを送った。

一旦退場するが、アンコールの声に再び登場したヒョジュは「一緒に歌いましょう!」とファンと一緒に『クリスマス・イブ(山下達郎)』を日本語で歌い「本当にありがとうございました。メリークリスマス!さようなら~」と沢山手を振ってステージをあとにした。

また退場時には、最後に朗読したファンへメッセージをカードにして来場者に配られるなど、手作り感たっぷりな心のこもったイベントは終演となった。

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