文化駅ソウル284(旧ソウル駅舎)

韓国、ソウルの玄関口。ソウル駅。その横に、東京駅の面影を感じる建物があります。それが”文化駅ソウル284(旧ソウル駅舎)”です。

“文化駅ソウル284(旧ソウル駅舎)”は2004年までソウル駅として利用されていました。1925年に建てられ、国の史跡第284号の建物であることから、「文化駅ソウル284」と呼ばれています。

2011年8月に建築当初の姿に復元されました。現在では、内部で様々な文化活動も行われています。赤レンガ造りの、ドーム型の屋根が印象的で、東京駅に非常に似ているため親近感が湧きます。地下2階、地上1階の3階建てのルネサンス式。

2012年4月から、旧ソウル駅が市民の為の芸術文化交流施設として生まれ変ったのをきっかけに韓国の史跡建物としてだけではなく、過去・現代・未来。そして、市民と芸術を繋ぐ複合文化空間として、展示・公演・講演・研究等、様々なイベントを行っています。
<行なわれる、展示内容・作品・期間は年に数回変更予定で、その準備のため休館する場合があるので、行く前にホームページで営業情報等を事前に確認してください。>

この”文化駅ソウル284(旧ソウル駅舎)”は入場料が無料にもかかわらず、優雅に堪能出来る見所が満載です。
まず、一番お勧めなのが<中央ホール>です。建物正面の中央入口から入って、すぐに広がる広くの優雅な空間が中央ホールです。300人程度、入れそうなその空間は広いだけでなく、天井も2階まで吹き抜けになっていて、上のドームの下の天井には女性が輪になって行なう韓国の踊り「カンガンスルレ」を模様にしたステンドガラスが設置されています。
花崗岩が張られた床に立つ12本の石柱で天井を支えており、駅ではなくまるでお城のような造りです。

こんな綺麗な場所を、かつては駅を利用するほぼ全員が利用し、小荷物などの受取所でもあったそうです。
また、中央入口の真上の壁は、建物の内側と外側に時計がはめ込まれたシックな造りになっており、これもまた見所です。

さらに、一階奥にある<貴賓室、随行員室>。ここもまた見所です。
復元されて、初めて市民に公開されたもので、壁紙やカーテンは当時の写真を元に再現されたそうです。貴賓室は、鏡がついた暖炉などの調度品も完備されており、歴代大統領が地方出張する際に使われていたそうです。随行員室は貴賓室に向かう方にもドアがついている機能的な構造であり、両方の部屋の間の廊下を通ってプラットホームに向かうことも可能にしていました。

その他にも1・2等、貴婦人待合室、駅長室、理容室、トイレ、大食堂、配膳室、会議室、事務室、次長室など様々な見所のある”文化駅ソウル284(旧ソウル駅舎)”。
2011年復元が完了し市民へ公開されたばかりなのでソウル市民でも、まだ足を運べてない人も多い穴場といえます。

ソウル駅に訪れた際は是非、その横にある”文化駅ソウル284(旧ソウル駅舎)”まで足を運んでみてくださいね。

■基本データ
文化駅ソウル284(旧ソウル駅舎)
住所: ソウル特別市 中区 蓬萊洞2街 122
서울특별시 중구 봉래동2가 122
電話番号 :02-3407-3500
営業時間 :火~金曜日10:00~19:00 (入館は閉館1時間前まで可能)
<展示期間中は毎週月曜日、1月1日・旧正月の当日のみ、展示準備期間(年に数回)休む場合ありなのでhttp://culturestationseoul284.orgで確認をお勧めします。>
アクセス:
・地下鉄1号線ソウル(ソウル、Seoul)駅 1番出口 徒歩1分
ホームページ :http://culturestationseoul284.org
入場料:無料
バリアフリー施設:エレベーター、車椅子対応トイレ


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